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Transcription
- 主人公:
- このオルカで太陽の光を見ることはほぼないに等しい。
- 主人公:
- いくら太陽が眩しく輝いていても、ここが深海であるからだ。
- 主人公:
- さらにより深く潜航すれば、何とか届いていた微かな太陽光でさえも
消えていってしまう。真の暗闇。 その中で長く過ごせば、さすがに寂しくもなってしまう…。 - バニラA1:
ご主人様。失礼します。清掃の時間です。
- そうか、わかった。
- バニラA1:
…あの。そんな場所に居られても困ります。
どうか他の場所へ移動してくれませんか?それくらい察して欲しいものです。 - 主人公:
- いつものように俺を一蹴すると
バニラはツカツカと歩いて行った。 - 主人公:
- バニラの罵りに近い指摘で少し気持ちがしぼんでしまったが、気を取り直し、
また艦内を歩き始める。 というか、バニラの奴…俺の事めちゃくちゃ嫌いなんじゃなかろうか…? - CSペロ:
あぁ…ご主人様…。すみません。
今、私は調理時間なので…これで失礼いたします。 - 調理時間?
- CSペロ:
それは…。いえ、今は「彼女」が監視しているので、長話は難しそうですね…。
- CSペロ:
それでは…
- 主人公:
- おかしい。ペロは確かに調理時間と言った。
- 主人公:
- だが、オルカでは調理時間なんて決められていない。
これはコンスタンツァに確認するべきか? - 城壁のハチコ:
あー!ご主人様ぁ!会いたかったです~!
- ハチコか、今日も元気だな。
- 城壁のハチコ:
はい!ご主人様はお変わりないですか?
今日もたくさんハチコを可愛がってくださいますよね!?そうですよね!? - もちろん!(よしよしよしよし…)
- 城壁のハチコ:
クゥ~ン!ハチコはご主人様が本当に大好きです~!
すぐ服を着替えてきますね~。 - ソワン:
…そこのお二人は一体何をなさっているんですか?
- 主人公:
- 怒りをはらんだ声が聞こえた。声の低さからして、かなりの怒り具合だ。
- 主人公:
- でもおかしい。初めて聞く知らない声だ…。
- ソワン:
今は料理を準備する貴重な時間ですわ。
いくらご主人様であっても奉仕者の時間を邪魔するのは許されませんわ…。 - ソワン:
ハチコさん。自分の持ち場に戻りなさい。
- 主人公:
- ハチコは何も言わずに謎の少女の命令を聞き入れた。
一体、何が起こっている? - えっと…君は誰?
- ソワン:
ふふふ…。そんな事を仰るだなんて寂しいですわ。
- ソワン:
ご主人様にお仕えして、もう五日も経ちましたわ。
いくら従者が多いとはいえ、このソワンを忘れてしまったのですか? - えぇ…ソワン…?
- ソワン:
ふふふ…
時間もございませんのでご主人様のご冗談を聞くのはここまでといたしますわ。 - 主人公:
- ソワンが髪をかき上げるとなんとも心地のよい香りが漂う。
何故か彼女の香りは耐え難いほどに甘美だった…。 - 主人公:
- 俺は…このバイオロイドを知っている…?
しかし、全く何も思い出せない…。 - ソワン:
さぁ、ご主人様、今日も一日が始まりますわ。
温かいお茶をご用意しておりますわ、いかがですか?ふふふ…。 - お茶?うん…いいけど…
- 主人公:
- …誰かは思い出せないが、断る理由はない…よな?
俺は少しぼーっとしながらソワンからお茶を受け取り、飲んだ。 - ソワン:
あぁ…嬉しいですわ。なんて素敵なのでしょう。
- 主人公:
- 俺は「ソワン」の甘美な香りと雰囲気に酔いしれていく。
俺の中にあった彼女に対する警戒心がだんだんと解けていく…。 - 主人公:
- ソワンから貰ったお茶は絶妙な温度で
形容しがたい良い香りが口の中に広がり、喉を通り過ぎていく。そして、瞼が重くなる。 - ソワン:
気分がよろしいようですね…。
うふふ…私がゆっくりとお休みになれる場所へご案内いたしますわ。 - 主人公:
- …そうするか。疑うことなんか何もない…これ以上悩むのはやめよう。
このまま眠ってしまってもいいんじゃないか? - ソワン:
もちろん、私も一緒に…。ご主人様はどうかお気に召すままに…
- 主人公:
- ソワンの息遣いを耳元に感じると同時にバニラの叫び声が聞こえてきた。
- バニラA1:
地上で鉄虫の砲撃のようです…!
オルカの位置にでも気がついたのでしょうか。 無差別に攻撃しているようですが…。 - CSペロ:
コンスタンツァさんを呼んでください!ご主人様はこちらへ!
- ソワン:
その必要はありませんわ…。ご主人様は私がお守りしますわ。
その方がご主人様も安全でしょうし、 …では、後をよろしく頼みますわ。 - CSペロ:
あのですね…!あなただけのご主人様じゃないんですけれど!?
- バニラA1:
このオルカでそれ以上勝手な事をしない方がよろしいと思われますが…。
- CSペロ:
…。でももう時間がありません!今は迎撃に行くしかなさそうです…!
- ソワン:
何かの偶然で砲撃を受けようものならオルカは沈んでしまいますわ。
ご主人様をさらに危険に晒す気ですか?早く出撃を。 - CSペロ:
あの方の言葉は無視です。無視!バニラさん行きましょう!
- バニラA1:
とりあえず、私たちが出撃することにします。
ですが…おかしなことは考えないように…。 - 主人公:
- 耳元に微かにだが会話が聞こえてくる。砲撃?
なんだか大変そうだな。俺には関係ないが…。 それよりももっと重要なことがある気がする…。なんだろう…ぼーっとする。