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Transcription
- 主人公:
- ……
- 主人公:
- …清々しい朝だ。
- 主人公:
- 頭はスッキリとし、体に元気がみなぎる。こんなのは久しぶりだ。
- 主人公:
- 数日に渡り必ずと言っていいほど俺の側にいたソワンの姿は見えず、
その代わりにオルカのバイオロイドたちが心配そうな顔で俺を囲んでいた。 - 城壁のハチコ:
ご主人様…?ご主人様…!?お目覚めですか!?
- 主人公:
- 俺は答えの代わりにハチコの頭を撫でてやった。
- 城壁のハチコ:
くぅん…。よかったです~!ハチコはご主人様がとてもとても心配で…
- ダッチガール:
ハチコ。時間があまりないから…ちょっといい?
- …時間がない?
- ダッチガール:
あ、うん。ペロが今ソワンの相手をして時間稼ぎをしてるんだ。
でも、そう長くはもたないと思う。 - 主人公:
ぐぅ~
- ダッチガール:
あ…司令官、お腹空いてるよね?とりあえず…これでも食べる?
私が作ったから自信はないけど… 食べながらでいいから私の話を聞いてほしいんだ。 - 主人公:
- かなり空腹だった俺はダッチガールがくれたツナおにぎりを慌てて口に押し込み、
会話に集中した。結構美味い。 - ダッチガール:
この事件は起きてまだ一週間も経っていない話なんだよ。
- ダッチガール:
ソワンは司令官が鉄虫に捕らわれていたバイオロイドを救出した時に
オルカに合流したんだ。 - ダッチガール:
ソワンは自分のことを「さすらいの料理人」と言っていた。
その時までは礼儀正しいただのメイドのように見えたんだ。 - あんな危険そうな奴のこと信用するか?(もぐもぐ)
- 城壁のハチコ:
違いますよ!ご主人様!
ご主人様があの時一番喜んでたじゃないですか~! - ダッチガール:
うん。…とにかく事件はその時から始まったんだ。
- ダッチガール:
ソワンはその料理の腕前でみんな警戒心を一気に解いちゃったんだ。
あの疑い深い「コンスタンツァ」まで騙されたんだから… - そのあと…お茶を飲んで…(もぐもぐ)
- ダッチガール:
……?
- 城壁のハチコ:
そうです!覚えていらっしゃるんですね!?あのお茶が問題でした!
- 城壁のハチコ:
ソワンがくれるお茶を飲むとみんなぼーっとしてしまいます!
- うんうん。それは覚えてる。あれは怪しい(もぐもぐ)
- 城壁のハチコ:
ハチコは飲みたくなかったんですが…、
ご主人様が皆に命令されましたので… 「ソワンがくれるお茶を断るな」と… - 主人公:
- …え?俺がそんなことを…?
- ダッチガール:
はぁ…何一つ覚えていないんだな、司令官…
- 城壁のハチコ:
うわぁん!?鉄虫の砲撃です…!オルカの気配を嗅ぎつけたんでしょうかぁ~!?
- ダッチガール:
ハチコ…!バトルメイドたちに知らせて…
私はコンスタンツァを探してくるよ…。 - 城壁のハチコ:
ご主人様!安全な場所にいてくださいね!?ハチコは行ってきます!
- 主人公:
- ダッチガール、ハチコがそれぞれに動く。皆が危険だ。
急いで指揮コンソールに行かなければ…。 - 主人公:
- しかし背後から俺の首筋を狙う冷たい気配を感じた…
きっとソワンだ。 - 主人公:
- 俺の仲間が危険な状況なのに、まだ俺に何かするつもりなのか!?
もう限界だ! そう思うと怒りが急激に込み上げてきた! - ソワン:
ここには、私たち二人だけですわ…。ご主人様…。
- 主人公:
- 今は戦闘指揮が最優先だ。俺はソワンを無視した。
- ソワン:
ふふふ…。適切な判断ですわ。
私、ご主人様のそのような姿を見ていると、ますます我慢できなくなりますわ…。 - ソワン。それ以上近づくな。
- ソワン:
ご主人様…?ただ私は…
- 命令だ!
- 主人公:
- 詳しい話はこの戦闘の後で聞く。今はとにかく戦闘指揮だ。
- ソワン:
……
- CSペロ:
今すぐご主人様から離れてください!これが最後の警告ですっ!
- お前を拘禁する。悪く思うな。
- 主人公:
- ソワンは一瞬だけ寂しげな表情になったが、
すぐにいつもの淡い微笑を浮かべて俺の方に寄ってきた。 - ソワン:
…私はご主人様の寵愛を望むだけですわ。どうかこのスープを…
- 黙れ!
- 主人公:
- 俺はソワンが渡そうとしてきた皿を手で払いのける。
手に弾かれた皿は床に落ちて割れた…。 ソワンはとても悲しげな顔をしたが、許すわけにはいかない。