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ドクター
あれ…?

Transcription

  1. ドクター:

    あれ…?

  2. ドクター:

    お兄ちゃん~!

  3. 主人公:

    - 俺には妹はいない。

  4. ドクター:

    あのね〜?お兄ちゃん~

  5. 主人公:

    - …この声はドクターか?とにかく、俺に対して「お兄ちゃん」はおかしいだろ…

  6. 主人公:

    - オルカ内での呼称を整理する必要性を感じたのも束の間、ドクターの機械の腕に握られて悲鳴をあげた。

    1. …あいたたたた!もうちょっと優しく!
  7. ドクター:

    私ね?お兄ちゃんには失望したよ。

  8. 主人公:

    - まったく状況把握ができない。

    1. ちゃんと説明しろ…何のことだ…。
  9. ドクター:

    私たち「エンジニア」を除け者にしておいて、そんなこと言うんだ~?ひど~い!!

  10. フォーチュン:

    うふふ。ドクターの言う通りよ。お姉さんたちエンジニアは料理大会に参加できなかったんだから~。お姉さん、てっきり後で参加させてくれると思ってたのに~。

  11. フォーチュン:

    お姉さんたちも司令官をすご~く大切に思ってるし愛しているのに…

  12. T-9グレムリン:

    そうですよ~?何と言うか~?寂しいって言ったらいいんですかね~?ね~?可愛い砲助もそう言ってますよ~?

  13. 主人公:

    - 砲助……グレムリンがいつも抱えているあのロボットだ。まあ……特に可愛いとは言えない機械。

  14. ドクター:

    そうだよ~。お兄ちゃんは司令官なんだから、私たちも大会に混ぜることだって出来たよね~?もう一回開いて~!お願い~!

    1. なんと…
  15. フォーチュン:

    ふふ…。司令官?ちょっと耳貸してくれる?

  16. フォーチュン:

    エンジニアのおチビちゃんたちも、司令官の関心を引きたかったみたいでね?結構残念だったみたいなのよ。もちろん、お姉さんもね?

  17. フォーチュン:

    司令官なら何とかしてくれるわよね?この前の料理大会みたいに?

    1. まず…俺を放してからにしてくれ…
  18. ドクター:

    でも…お兄ちゃん、私がこうでもしないと…

  19. 主人公:

    - 俺は体をよじって、ドクターの機械の手から抜け出し床に着地した。

    1. ふぅ…まったく…!手加減しなさい…
  20. ドクター:

    ほえ!?お兄ちゃんすごい!

  21. フォーチュン:

    あらあら?司令官やるじゃない!

  22. 主人公:

    - あの騒動で疎外感を感じていたバイオロイドがいたとは……。……司令官としては責任を感じるな…。

  23. 主人公:

    - 料理大会の記憶は大騒ぎだったせいであまりないが、何とか思い出してやってみよう…。

    1. よし!エンジニア料理大会を始める!
  24. ドクター:

    そうこなくっちゃ!!さすが私のお兄ちゃん!

  25. T-9グレムリン:

    これは負られないです~!料理のテーマと審査員はどうなりますか?

  26. 主人公:

    - …困ったな。どうしようか?

  27. ドクター:

    うん?あらら?どうしたの?

  28. SD3Mポップヘッド:

    こんにちは!ボクは警察及び憲兵用ロボット、ポップヘッドだ。なんと6級公務員だよ。

  29. フォーチュン:

    あら?いらっしゃい。かわいいポップヘッドちゃん、ここへは何のご用?

  30. SD3Mポップヘッド:

    このボクがオルカのAGSを代表して料理大会に参加することになったんだ。

  31. SD3Mポップヘッド:

    そして、このボクが審査員を務めよう!重大な任務だ!決しておろそかにはしないよ。進行は司令官が上手くやるだろうからお任せする。

  32. 主人公:

    - エンジニア料理大会の審査員はAGSか…組み合わせとしてはこれ以上にないくらいピッタリかもしれない。まぁともかく俺の仕事が減ってよかった…。

    1. じゃあポップヘッド…頼む。
  33. SD3Mポップヘッド:

    よろしい!ではAGSのボクに最高の料理をお願いする!

  34. フォーチュン:

    ふ~ん!?その程度、目を閉じても用意できそうよ?もう目星も付いてるからね~。うふふっ~!

  35. T-9グレムリン:

    私も問題ありません!行こう!砲助!

  36. 主人公:

    - …俺は砲助がどんな返事をしたのか分からなかった。ただ笑って送り出すしかない。

  37. 主人公:

    - それはそうとポップヘッドに味覚があったとは…そんな機能もあったのか…?