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主人公
- カカオは発酵と乾燥が必要だ。

Transcription

  1. 主人公:

    - カカオは発酵と乾燥が必要だ。

  2. 主人公:

    - 数十日は必要な作業らしいのだが、時間の関係上フォーチュンが優れた科学技術で生産したオルカ特製乾燥装置で何とかなった!科学ってすごい!

  3. フォーチュン:

    かわいい姉妹たちが困っているのは見過ごせないからね!これでみんなの作業が少しでも捗ればいいんだけど。

  4. フォーチュン:

    お姉さん、他の仕事があってもう行かなきゃいけないの!上手くいくといいわね!司令官!

  5. T-14ミホ:

    司令官?ケーキを焼く匂いがしてきたね?いい匂い!みんなすごい頑張ってるね~。

  6. 主人公:

    - やはりメイドたちには戦闘で汚れたエプロンより小麦粉が付いたエプロンの方がずっと似合うな…。

  7. 主人公:

    - …ところで、ケーキ作りってこんなに煙が出る作業だったかな?

  8. 炉端のポルティーヤ:

    きゃあぁぁぁぁ!!火事です~!火事!!

  9. 城壁のハチコ:

    うわはぁっ!火はハチコが引き受けます!代わりにハチコが作ったケーキを見ていてください!

  10. 炉端のポルティーヤ:

    ハ…ハチコ?これはチョコケーキではなくて…お肉…ですが?

  11. T-14ミホ:

    あはは!!意味が分かんない!超面白い!

  12. 主人公:

    - ミホはこんな混沌とした中でも楽しそうに声を出して笑っていた。

  13. 主人公:

    - 時間はあっという間に過ぎてしまった。艦内に立ち込める煙のせいでフォーチュンはぶつぶつ言いながら換気施設を点検しに行った。

  14. T-14ミホ:

    ケホケホッ…!すっごい煙…えっと、大体出来上がったみたいね?

  15. T-14ミホ:

    はい!では早速審査を始めます!最初はコンスタンツァさんのケーキから食べてみましょう。

  16. コンスタンツァS2:

    負けられません…。ご主人様のメイドは私です。

  17. T-14ミホ:

    ふむふむ…。うーん、やっぱり……普通の味ですね?特にケチをつける部分もなければ特別な点もなく……

    1. 美味しいけど、確かに…。
  18. T-14ミホ:

    文句のないケーキでした!6点差し上げましょう!

  19. T-14ミホ:

    次はポルティーヤさんの…おっと…何でしょうかこれは…「真っ黒に固まった何か」ですね。審査員ですので恐れずに試食してみます!

  20. T-14ミホ:

    ガリ!ガリ!ゴリ!ゴリ!

    1. 真っ黒に焦げた砂糖みたいだなこれ。
  21. T-14ミホ:

    4点…いいえ!3点…差し上げます…。

  22. 炉端のポルティーヤ:

    えっと、それは…砂糖を加熱するとカラメルがですね…?うぅっ…実はガントレットの火の加減を間違ってしまい…失敗です!…うぁぁぁ~ん!

  23. T-14ミホ:

    う~ん…オルカには高性能のオーブンがありますから、次回はオーブンを有効に活用してみてはどうでしょうか!

  24. T-14ミホ:

    次は!ペロさんのホワイトチョコレートケーキですね!

  25. T-14ミホ:

    驚きました!完璧なチョコケーキでした!

    1. う~ん…甘過ぎなような…。
  26. T-14ミホ:

    ポイントは…7点を差し上げます!

  27. 主人公:

    - 俺はミホが目にも留まらぬ速さでペロのケーキを包装し弾倉ポーチに入れるのを目撃した。そこに入れて大丈夫なのか…?

  28. T-14ミホ:

    …しーっ。

    1. 俺は何も見ていなかった。好きにしろ。
  29. T-14ミホ:

    次に行きましょう。次は…誰でしょうか?ハチコさんの……。ハチコのは……

  30. T-14ミホ:

    …ミートパイですね…

  31. 城壁のハチコ:

    うわぁ~ん…!ハチコはハチコなりに一生懸命作りました!

  32. T-14ミホ:

    失格です!失格!お題はチョコケーキでしたので!

  33. 城壁のハチコ:

    ふぁ~ん!どうしよう!美味しくなかったでしょうか?

    1. 大丈夫だ。ハチコ、これすごく美味しいぞ。
  34. 城壁のハチコ:

    えへへ~!ご主人様が美味しかったのならそれで満足です~!

  35. T-14ミホ:

    はい!…次…次に行きましょう~。ダッチガールさんのケーキを食べてみましょう!

  36. ダッチガール:

    お…お願いだから大きな声で言わないで…。

  37. T-14ミホ:

    ワオッ!これは立派なケーキですね。驚きました!ダッチガールは料理も上手なんですね?

  38. ダッチガール:

    嘘でしょ…そんなはずない。

  39. T-14ミホ:

    自信を持ってください!私が保証します。6点です!

  40. ダッチガール:

    何かの間違いじゃない…?

    1. そんなことないぞ。本当に甘くて美味しい。ありがとう、ダッチ。
  41. ダッチガール:

    わ…私は…ううん…。ありがとう二人とも。

  42. T-14ミホ:

    次は~!チョコケーキの匠。バニラさんの作品を試食してみましょう。

  43. バニラA1:

    ……

  44. T-14ミホ:

    ……

    1. …これは…
  45. T-14ミホ:

    …ふむ。これは防腐処理されてる…製品ですね。それもかなり有名な会社の製品…

  46. バニラA1:

    何か問題でも?

  47. T-14ミホ:

    ううん、問題ない…。あれ?でもバニラ、これ…料理では…ないよね?

  48. バニラA1:

    …ふん。私はソワンが何を企んでいるのか知りたかっただけですので…。失礼します。

  49. T-14ミホ:

    そ…そうだよ!製品を使うのは反則だよ!バニラ、失格!残念だけど失格です!

  50. T-14ミホ:

    それじゃ最後は~!ソワンさんの…

  51. T-14ミホ:

    野菜…ケーキです…。みんなどうしてまともに作ってこないの…?

  52. ソワン:

    審査員?まずは私のケーキの味を確かめてみてくださいますか?

    1. これはチョコケーキだ!すごく美味しい!
  53. T-14ミホ:

    嘘でしょ…?美味しい!すごく美味しいんだけど?どういうことなの!?

  54. CSペロ:

    ふん…!正攻法で勝つ自信がなかっただけなんじゃないですか?

  55. ソワン:

    パフォーマンスが味に及ぼす影響を無視してはいけませんわ。

  56. ソワン:

    それに、普通のチョコケーキでは面白みに欠けると思いまして。では…私はこれで失礼しますわ…。

  57. T-14ミホ:

    はぁ~これは言うまでもなくソワンのケーキが一番美味しかった。

    1. 認めざるを得ないな。
  58. CSペロ:

    はい?ご主人様まで…真剣に審査してください!

  59. T-14ミホ:

    9点…完璧だった。こんなに美味しいケーキは食べたことがない…。

  60. 主人公:

    - いつの間にか近づいてきたバニラは指でソワンのケーキを少しつまんで味を確かめると、顔をしかめた。

  61. バニラA1:

    …悔しいですが…。私の負けを認めましょう。

  62. T-14ミホ:

    バニラは最初から失格だけどね……とにかく、勝者は決まったわね!

  63. T-14ミホ:

    勝者はソワンさんです!皆さん拍手を~!私はこれで!美味しかったわ!またね!

  64. 主人公:

    - ソワンは座ったまま静かに頭を下げただけで、「当然だ」という風に特に何の反応も見せなかった。

  65. 主人公:

    - その様子を見たメイドたちは悔しさを隠せないようで、「次のテーマはまだか!?」と俺をすごい目つきで見ていた…。