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Transcription
- 主人公:
- 結論から言えば俺の計画は失敗した。
- 主人公:
- 設備拡充のために、ある程度の広さの区画を確保したのだが、
その程度の規模では 全軍の生活レベルを底上げすることは出来なかった。 - ... …
- 迅速のカーン:
今回の事で司令官が何か学ぶきっかけとなったのなら、それで十分だろう。私はこれにて任務に戻る。
- 鉄血のレオナ:
ふぅ~ここは暑すぎるな…?司令官の顔が真っ赤になっているせいかな?フフフ。
- 鉄血のレオナ:
……それでも司令官はやはり特別だ…。
これからも頑張って私たちに相応しい男になってくれ?私は信じて待っているぞ? - 主人公:
- レオナは軽く囁くと去っていった。
- 不屈のマリー:
申し訳ありません。ではこれで失礼いたします閣下。
- 主人公:
- マリーは俺に配慮してか、特にそれ以上何も言わずに退出した。
- 主人公:
- ろくに計画も立てず感情だけを前面に出し、作戦を押し通した結果は実に悲惨だった。
- 主人公:
- 俺が想定していた設備の規模では、戦闘員にまともな食事を提供することなど出来ず、
間食をやっと配給できる程度であった。 - 主人公:
- 恥ずかしさのあまり独り言が飛び出してしまう。
- はは…デザートくらいなら何とか準備できそうだな。
- バニラA1:
はい。心配なさらないでください、ご主人様。デザートなら可能です。
- どういうことだ?
- ソワン:
私も設備を見てみましたが、軽食程度なら……。ふむふむ……。
- 城壁のハチコ:
ハチコもできます!ご主人様!ハチコに任せてください!
- バニラA1:
オルカにいるすべてのメイドを投入すれば、
戦闘員たちに「特別食」程度の配給は可能でしょうね。 - 本当か?
- ソワン:
是非、私たちにすべてお任せを…
- 主人公:
- そうだった。オルカのメイドたちがいた。
- 簡単なものでいいから頼む…。
- ソワン:
ふふ…ご主人様が私を愛してくださるならなんなりと…ですわ…?
- ソワン:
ハチコさん?バニラさん?バトルメイドとコンパニオンの手が
必要ですわ。 - バニラA1:
ふん!ソワンはいちいちご主人様を誘惑しないと気がすまないのでしょうか!?
- 城壁のハチコ:
ハチコ行ってきます!ご主人様少しだけ待っててくださいね!
- 主人公:
- メイドたちはテキパキと仕事にとりかかっていく。その姿は実に優雅だった。
- 主人公:
- ……
- 主人公:
数日後
- 主人公:
- 艦内のメイド総出で「オルカ弁当」を何とか準備し、
発売に漕ぎ着けた。 - 主人公:
- 「オルカ弁当」の中身はハチコのパイ一個だけだったが、
戦闘員の士気が上がったとの噂を聞くことができた。 - 主人公:
- ぐぅ~
- 主人公:
- ペロはまだか…?
- CSペロ:
ご主人様。お食事の準備ができました。
- ペロ!待ってたぞ!
- CSペロ:
…ご無礼をお許し下さい。「ハチコのパイ工場」が忙しく、長く席を離れておけないもので、このへんで……
- そ…そう。大変だな…ありがとう。
- 主人公:
- 俺のテーブルの上にはペロが急いで持ってきてくれたツナ缶が一つあった。
- 主人公:
- …今頃、みんなで美味しいパイを分けて食べてるのかな?
- 主人公:
- ほっこりとした気持ちに浸りながらツナ缶を開け、
顔を上げた瞬間、警護のブラウニーと目が合った。 - T-2ブラウニー:
よ!よろしくお願いするっす。司令官!何か私のせいで大変だったみたいで…
申し訳ないっす! - ハハハ…!司令官として当然…
- 主人公:
- ブラウニーのテーブルの上には、熱々のハチコパイと飲み物が用意されていた。
- …おぉ…
- 主人公:
- 俺のツナ缶と自分のパイを交互に見ては、ぎこちない笑顔を浮かべるブラウニー。
- T-2ブラウニー:
あの…一緒に…食べるっすか?
- 気にしないでくれ…!俺はこれで十分!
- 主人公:
- ブラウニーは少し迷ったようだが、遠慮なくパイにかぶりついた。
それを見て俺もツナ缶を食べ始めた。 - 主人公:
- 俺はハチコパイが嫌でも視界に入る中、
ツナ缶をうるさく音を立てながら口にかき込んだ。