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Transcription
- バニラA1:
ご主人様。
- バニラA1:
お皿は私が並べますので、大人しくしていてください。そのくらいできますよね?
- 主人公:
- メイドたちはエレガントな所作で食卓に料理を運んでいた。
- いつ見ても幸せな光景だ。
- ソワン:
ふふ…ご主人様の喜びは私の喜びですわ。
是非この時間を楽しんでくださいですわ…。 - 主人公:
- そうだ。食事くらいは楽しんでいいんだ。
これが俺に許された至高の時間なんだから。 - 主人公:
- …そのはずだった…
- 主人公:
- 口の中一杯に美味い肉を頬張って何となしに見たモニターには、
内壁のパイプに寄りかかり慌てて缶詰を口にかき込んでいるブラウニーが映っていた。 - 主人公:
- …うん…?あれ…?
- ソワン:
…私の見た感じ、出撃時間に間に合わないので慌てている新兵のようですわ。
未熟さが見てとれますわね。 - それはいいんだけど…。
- 主人公:
- 戦闘員たちがあんな風に食事をしていただなんて…。
それもこのオルカの中で…。 - バニラA1:
はぁ…ご主人様。
増えた食事量に応じて運動量も増やす必要がありますね。 下手するとぶくぶくと太った豚のように… - バニラA1:
…って、ご主人様?聞いていますか?
- 主人公:
- 意外と気が利くバニラはすぐにモニターの中の哀れなブラウニーに気が付いた。
- バニラA1:
ご主人様のその狭い懐にそのような純粋な心が残っているとは
思いませんでした。 - 俺だけこれを食べてていいのかな。
- 主人公:
- その言葉に一瞬、メイドたちの動きが止まった。
- バニラA1:
…何を意味するのか分かっております。
しかし、ご主人様。野戦で戦闘をする戦闘員たちは… - 指揮官たちを招集しろ。
- 主人公:
- ……
- 主人公:
- ……あ
- 主人公:
- 今俺は何て言った?指揮官招集?
- バニラA1:
はぁ…コンスタンツァ。聞いてましたか?
- あ…バニラさん。ちょっと待って…。
- バニラA1:
はい。そうです。指揮官全員招集です。ご主人様のご命令です。
全・員・招・集。 - 主人公:
- メイドたちの仕事は早い…事態がどんどん拡大していく…
- - :
数時間後
- 主人公:
- ……
- 主人公:
- 「彼女」たちが一堂に集まり急に息が苦しくなった。
- 不屈のマリー:
閣下。顔色が良くありません。
- 迅速のカーン:
要点だけ伝えてくれると助かるんだが。司令官。
- 鉄血のレオナ:
緊急の案件があって私たちを呼んだのではないのか?
私も暇ではないのだ、早くしてくれないか。 - 不屈のマリー:
そういえば「メイ」の姿が見えない。どこに居るんだ?
- 鉄血のレオナ:
…「メイ」の伝言メッセージを預かっている…。仕方ない…私が読もう。
- 鉄血のレオナ:
「何様のつもりでこの私に指図してるわけ!?このバカ司令官!」
……とのこと。 - 不屈のマリー:
ああ…
- 主人公:
- ……はは……一人減って本当によかった……よかった……
特に「メイ」が来なくてよかった~。 - 迅速のカーン:
司令官。聞いてるか?
- お、おう。すまない。聞いてる聞いてる。
- 迅速のカーン:
ならいいのだが。こちらも一方的な招集には慣れていない。
出来れば短めに頼みたいのだが? - それが…実はな…そのー…。
- 鉄血のレオナ:
…司令官にはもう少し私たちに相応しい男になってもらいたいのだが、
ますます悪くなっているようで大変遺憾だぞ…。 - 不屈のマリー:
言葉遣いには気をつけろ。レオナ。
- 不屈のマリー:
司令官閣下。コンスタンツァから概要については聞いております。
閣下は兵士たちの生活環境を懸念しておられると聞きました。 - 迅速のカーン:
…ははは!面白い冗談だ。いくら司令官でもその程度は…
- ブラウニーが可哀そうだろ!
- 主人公:
- 俺は戦闘員が利用する生活設備が絶対的に足りていないことを説明し、
設備拡充を命じた。 - 主人公:
- 息をのむ沈黙…彼女たちは何を考えているのだろうか?
- 不屈のマリー:
はい。命令通り設備の拡充にとりかかります。
- 迅速のカーン:
納得するのは難しいが…、しかし私たちは司令官に従うのみ。全員出撃!急げ!
- 鉄血のレオナ:
ところで司令官?ちゃんと計算して命令しているのだろうな?
- 計算?
- 鉄血のレオナ:
フフフ…何でもない。では、早速司令官の……ご命令に従うとしますか。
- 不屈のマリー:
閣下。出撃命令を出してください。
- 主人公:
- 何か見落としている所でもあるんだろうか…?
- 主人公:
- いや。余計なことは考えないようにしよう。今は指揮が最優先だ。