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Transcription
- 主人公:
- バイオロイドたちが料理を開始したことで
再びオルカに煙が充満した。 - 主人公:
- これは換気設備の改良が必要なようだ…。
- 主人公:
- フォーチュンには悪いが頼るしかなさそうだ…。
- あの…フォーチュン?頼みがあるんだけど。
- フォーチュン:
まあ~!司令官!お姉さんに連絡くれるなんて嬉しい!
- フォーチュン:
ふふふ…司令官、言わなくても分かるわよ?
- フォーチュン:
換気設備が気に掛かるんでしょ?大丈夫。お姉さんに任せて!
- フォーチュン:
司令官は大事な妹たちが喧嘩して怪我しないようにちゃんと見てあげてて?
よろしくね。 - フォーチュン:
さ~てと!お姉さんは仕事しなきゃね!
後でこの試合がどうなったか結果だけでも教えてね?じゃあまたね!ふふ…。 - 主人公:
- オルカはこうした裏方として働いてくれているバイオロイドたちの
おかげで成り立っている。 司令官である俺はこのことを忘れてはいけない…。 - 主人公:
- …それはそうとヴァルキリーがまだ帰還していない…時間に間に合うだろうか?
- T-8Wヴァルキリー:
申し訳ありません。司令官。任務のため遅くなりました。
お許しください。 - 主人公:
- どことなくやつれて見えるヴァルキリー。
もともとスマートな体格だがいつも疲れて見えるのが気に掛かる。 - T-8Wヴァルキリー:
……
- 主人公:
- ヴァルキリーは席に着くや否や、
虚ろな目で宙を見つめて休憩しているようだった。 - 大丈夫か?もうすぐ審査の時間だが…。
- T-8Wヴァルキリー:
問題ありません。これも私の任務。最善を尽くすのみです。
- 調理室:
バーン!
- 主人公:
- ……この前のソワンの発言のせいか?
メイドたちはパフォーマンスに集中するあまりミスを連発した。 なぜ料理で爆発音が…。 - コンスタンツァS2:
私が…作ったミートボールです。
どうかご試食ください…。 - 主人公:
- 見た目からして美味しそうなミートボール。適度に温かく、湯気が立ちのぼる。
甘い肉の香りと激辛ソースの香りが…鼻を… - 主人公:
- ん?激辛ソースの香り!?
- T-8Wヴァルキリー:
有難く頂戴いたします。コンスタンツァ。
- ストップ!これ絶対辛すぎるぞ!!
- 主人公:
- 時すでに遅し…ヴァルキリーは軽くお辞儀をし、ミートボールを頬張った。
すると虚ろだった彼女の目に青いスパークが飛び散った。 - コンスタンツァS2:
寒い地方で活動されていた方なので刺激的な辛い味がいいと思いまして…
パ…パフォーマンスです。パフォーマンス! - T-8Wヴァルキリー:
そ…そうですか?お見事です。私は10点…
- 無理してないか?
- 主人公:
- ヴァルキリーは残りのミートボールに手をつけられないまま
頭を下げた。少し震えてないか? - コンスタンツァS2:
まさか!まさか私がそんな失敗をするはずがありません!ちょっといいですか?
- 主人公:
- コンスタンツァは自分が作ったミートボールを一口頬張ると、
小さく悲鳴をあげて、どこかへ走って行った…。水ならあるのに。 - ダッチガール:
あの…作ってはみたけど、お口に合うかどうかわからないよ。
- 主人公:
- ヴァルキリーは瓶ごと水を飲むと何事もなかったかのように
ダッチガールに黙礼した。やっぱ辛かったんだな…。 - T-8Wヴァルキリー:
ありがとうございます。よろしくお願いします。
- 主人公:
- ふん…これもなかなか美味しそうだな?ダッチガールはすごいな。
- ではでは、俺も少しだけ…
- 主人公:
- …んくっ!!?
- ダッチガール:
仕事をする時はこれが最高と聞いた。
それに寒い場所ではこれを飲むと本で読んだ。 - 主人公:
- 酒だ…。それもかなりの度数。
ミートボールを割ると明らかに致死量のアルコールがたっぷり入っていた! どうやって作ったんだ…。 - T-8Wヴァルキリー:
コホッ!コホッ!本当に…美味しかったです。私は10点…ケホッ!
- ダッチガール。ミートボールにウォッカなんか入れるな…。
- ダッチガール:
うっ…。やっぱりだめだったか…ごめんね、ヴァルキリー。
- T-8Wヴァルキリー:
私は…コホッ!コホッ!気にしないで…ください…ケホッ!
- 主人公:
- 次はソワンかな?さっきまで姿が見えなかったけど。
- ソワン:
何の変哲もないただのミートボールですわ…。
ただ、私特製の香辛料を少し加えているので きっとご満足いただけると思いますわ。 - T-8Wヴァルキリー:
…これは…?確かに…香りが食欲をそそりますね。
- 主人公:
- ヴァルキリーは頬を赤らめながら食器をカタカタ言わせて
ミートボールを食べ始めた。なんだか少し嬉しそうだ。 - うん…本当に美味しい、ソワン。
- ソワン:
うふふ…そうですか?
- そうだ。何もかもしつこ過ぎず、最高だ。
- ソワン:
そのようなお言葉…私はなんと申し上げればよいか分かりませんわ…。
ご主人様。少し、席を外させていただきますわ。 - 主人公:
- ソワンは丁寧に挨拶をすると
戻ってきてから頭を下げたままのコンスタンツァとダッチガールに近づき 何か助言をしているようだった。 - あれ?ソワンってあんなキャラだったっけ?
- T-8Wヴァルキリー:
10点です。司令官、あのお方は立派な料理人です。
少なくとも、今は私を信じても大丈夫かと。 - 主人公:
- そうか…ヴァルキリーの目なら信じてもいいだろう。
では次は…残りの参加者はと… - 城壁のハチコ:
ハチコです!
- 城壁のハチコ:
ハチコはミートパイを作ってみました。
- ハチコ。またミートパイか。
- 城壁のハチコ:
はい!きっともっと美味しいと思います。
ご主人様もいかがですか? - 主人公:
- ヴァルキリーは特に表情を変えず
口いっぱいにパイを頬張った。 - 連続ミートパイは流石に…。
- T-8Wヴァルキリー:
とても素晴らしいパイです。私は10点を差し上げます。
- 4連続10点だなんて…甘いなぁ…。ヴァルキリー。
- 城壁のハチコ:
ふぁん~!ハチコついに成功しました!
褒めてください!ご主人様~! - T-8Wヴァルキリー:
私は仲間たちの誠意を見ることが出来れば、それだけで満足です。
- T-8Wヴァルキリー:
楽しいひと時でした…。そろそろ任務に戻らなければいけない時間です。
あとは頼みます。司令官。 - 主人公:
- ヴァルキリーは意外と可愛らしいリュックに皆が作った料理を詰め込んで
艦橋を出て行った。 - 城壁のハチコ:
ご主人様?だったらハチコが一等賞ですか?
- 全員満点か…。困ったな。
- 主人公:
- ハチコの頭を撫でながらしばらく考えることにした…。