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Transcription
- 主人公:
- いよいよこれが最後の料理対決だ。
- 主人公:
- 今回の特別審査員は…
- T-20Sノーム:
T-20Sノームです。皆さんよろしくお願いします。
- 主人公:
- ノームは実に礼儀正しいバイオロイドだ。
- よろしく。ノームは何が食べたい?
- T-20Sノーム:
それは…私たちの仲間。
スチールラインの家族たちと一緒に食べられる料理なら 何でもかまいません…。 - 主人公:
- ノームは壇上に立っているのが恥ずかしかったのか、
すぐに俺の隣に降りてきた。 - CSペロ:
……!
- 主人公:
- 状況判断が早いペロが真っ先に出発。
コンスタンツァは「名誉挽回」とぶつぶつ呟きながら後に続いて出発した。 - 城壁のハチコ:
ハチコも…うん!思いつきました!!!
- どうせミートパイだろ?
- 城壁のハチコ:
ふぇっ!?どうして分かったんですか?ご主人様!
やっぱりご主人様はすごいです!ハチコの事は何でもお見通しですね! - そうだな~。早く行ってきな、ハチコ。
- 城壁のハチコ:
はい!ハチコ、すぐに戻ってきますからね!
- ソワン:
…皆さん、だいぶ料理に慣れてきたようですわ。
そう思いませんか?ご主人様? - ソワンは出発しないのか?
- 主人公:
- 正直言って、俺はまだソワンが怖い。ノームが隣にいても…。
- 主人公:
- ソワンがあの鋭いナイフで俺の首を切り裂くのではないかという
想像が止まらない…。 - ソワン:
……
- 主人公:
- ……
- ソワン:
……
- ソワン:
- 気まずい沈黙の後、ソワンは恐る恐る口を開いた。
- ソワン:
…私はただただご主人様の寵愛を得ることを目的に作られた
バイオロイドですわ…。 - …そうか。
- ソワン:
この数十年間、孤独な修行でしたわ。
私はご主人様に至高の味をご堪能いただくためなら 手段と方法を選びませんでしたわ。 - ソワン:
…しかし、ご主人様の心を射止めることは叶いませんでしたわ。
- ソワン:
すでに私とご主人様の間にある溝は深く…、
私の心がご主人様に伝わらないことは承知しておりますわ。 - ……どうしてあんな真似をしたんだ?
- ソワン:
理由は一つですわ。ただ…私のご主人様となる方の寵愛を受けるため…
……たとえ…その方法が…間違っていたとしても… - ソワン?小さくて聞こえなかった、もう一度言ってくれ。
- 主人公:
- ソワンは答えず、ただにっこり笑うだけだ。
- ソワン:
この失態を受け入れることは…私の小さな器量では難しいため…
- ソワン:
私はこの料理大会を最後にここを出て行きますわ…。
- ソワン:
ですが…こうしていれば私も最後に何か学べるかもしれませんわ…
- 主人公:
- そう言い、しなやかに歩きだしたソワンの足取りからは、
かつてのような毒気は感じられない。 - 主人公:
- ソワンはノームと俺の後ろを通り過ぎると空いていた俺の隣の席に座った。
緊張したノームの手はゆっくりと銃のグリップに向かっていた。 - 大丈夫だ。ノーム。
- 主人公:
- ソワンはまだ何か言いたそうだったが、
時間がない…。 俺はメイドたちをサポートするため指揮コンソールに接続した。