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Transcription
- 主人公:
- 俺たちが停泊している場所の西にある大きな島。
そこで上陸拠点を確保中の隊員たちに指示を出し、艦長室に戻った。 - 主人公:
- 教わった通り、お互いの存在に慣れるため、警護担当のスノーフェザーには
席を外してもらい、ヒルメを呼び出した。 - 来たか。どうぞ入って…
- 天香のヒルメ:
……
- 主人公:
- ドアが開くや否や弾丸の如く部屋に入ってきたヒルメは、
俺の横というには微妙な位置で立ち止まった。 - …どうした…?
- 天香のヒルメ:
……あのブラックワームという者のことだが…。
- ブラックワームがどうかしたか?
- 天香のヒルメ:
あの者は妾を…殺害しようと思っているに違いない…!
- ………むぅ…
- 主人公:
- 突然襲ってくる頭痛…。
首の後ろを揉みほぐしながら、とりあえず理由を聞いてみた…。 - ……何か言われたのか?
- 天香のヒルメ:
何も言わなかった!
- ……
- 天香のヒルメ:
何も!何にも喋らなかった!
妾が部屋に入り、出て行くまで挨拶以外、一言も喋らなかった! - 天香のヒルメ:
そ、それなのにだ…無表情のまま口元だけは笑みを浮かべ……
- 天香のヒルメ:
そんな殺意がにじみ出る表情でずっと妾を睨んでおった……!
- 大丈夫だから…。これからは気をつけろと言っておく。
- 天香のヒルメ:
…や、約束だぞ…。
- わかった。
- 主人公:
- 少し安心した表情で頷いたヒルメは一歩後ろに下がった。
- 主人公:
- だんだんこのお嬢様の扱い方がわかってきたような気がする…
- 主人公:
- 確か、ゆっくりと距離を縮めろと言っていた。
教えてもらったことはちゃんと実践しないとな…。 今こそ俺の学習能力を発揮する時… - とりあえず座らない?
- 天香のヒルメ:
わ…わかった。
- 主人公:
- 恐る恐るソファーに座り、様子を窺うヒルメ…。
俺も慎重にその隣に座った。 - 天香のヒルメ:
……!
- 主人公:
- よし。少し驚いたようだが、前回ほどの反応ではない。
- 主人公:
- 隊員との面談の時と同じように、昔の話から聞いてみよう。
まずは… - ……尻尾…
- 天香のヒルメ:
…妾の尻尾がどうかしたのか?
- い、いや。
- 主人公:
- 無意識のうちにヒルメのもふもふした尻尾に目を奪われてしまった。
- 主人公:
- 何してるんだ…こんな大事な時に…。
よし、気を取り直して… - えっと、だから…すごく柔らかそうだな…それ…
- 天香のヒルメ:
な、何を言っている…!?は、はは離れんか!
- あっ。
- 主人公:
- 気がつくと知らず知らずのうちに、ヒルメに近づいていた。
- ふぅ…
- 主人公:
- だんだんと頭の中が混乱していってる…。早く本題に入らなければ…
- ……一回だけ…一回だけでいいから触らせて。
- 天香のヒルメ:
お、お前~!ついに本性を現しおったな!
- 天香のヒルメ:
さ、さっさと妾から離れるのだ!!この変態め!
- …………
- 主人公:
- し、しまった…。俺は教えられた通り慎重に、紳士的に接しようとしているのに…
……もふもふ…もふもふが… - …はぁ…仕方ないな…。
- 主人公:
- もう、これで……終わってもいい……だから…もふもふを…
- 主人公:
- 自分の運命を予感したのだろうか、ヒルメはその場で凍りついたまま
動かずにいる。 - 主人公:
- 俺は、ヒルメのもふもふな尻尾を…
- (遠慮なく撫でる。)
- (しつこいほどに撫でる。)
- (ありったけ撫でる。)
- 天香のヒルメ:
ひゃぁぁぁぁ!?
- 主人公:
- まるで絹のような…いや、それを遥かに超えた最高の感触に気が遠くなる。
こんな…もふもふが…存在するのか…! - 天香のヒルメ:
お、お前!!!何をするのだぁ!触るでな…んひゃぁっ!?
- 主人公:
- 暴れるヒルメをぎゅっと抱きしめた。
- くくく…もう離さない…
- 天香のヒルメ:
ぬぅぅ…こ…この変態め…うぅっ…
- 天香のヒルメ:
な、なぜ…?なぜこんなことに…
- くくく…
- 主人公:
- もっふもふの尻尾に手が勝手に吸い込まれる…。
- 主人公:
- その感触を楽しみつつ、毛の流れに沿って優しく撫でた。
- 天香のヒルメ:
あっ…はうっ…、やめろぉ…
- 主人公:
- 手の動きに合わせてピクつく耳が目に入ったが、超人的な忍耐を発揮し
何とか我慢した…。 - 主人公:
- 今はまず尻尾だ…。尻尾だけを…
- 天香のヒルメ:
お、お前…はぁっ…ぬ…
- 天香のヒルメ:
なぜ…なぜこんなに上手いのだ……
- まぁ…日頃の努力の成果かな?
- 主人公:
- 言わずもがなだが、俺の近くにいる時間が長い隊員をランキングにしたなら
コンパニオンたちが上位をほぼ独占する。 - 主人公:
- コンパニオンの任務が俺の警護だから当たり前のことではある。
そのおかげで… - 撫でることに関しては…とっくの昔にプロフェッショナルだ。
- 主人公:
- 「撫で」のプロ…撫でマスターに一度も撫でられたことがないコンパニオン…
あ、いや、元コンパニオンのバイオロイドが敵うはずがない! - 天香のヒルメ:
うぅ…あっ…ぁぁ…
- 主人公:
- いつのまにかヒルメは大人しくなり、顔を赤くしたまま
俺の手の動きに体を委ねていた。 - 主人公:
- 九本の尻尾に半分ほど埋もれてからどれくらい経っただろうか…
- 主人公:
- ヒルメが朦朧とした表情で口を開いた瞬間、艦長室のドアが開いた。
- 天香のヒルメ:
なぁ……あ、頭も…
- T-14ミホ:
司令か~ん、ヤッ…
- T-14ミホ:
ホー…
- 主人公:
- 一瞬、気まずい沈黙が流れる。
- 主人公:
- だが、ヒルメはそんな空気も関係なしにもじもじしながら、
さらに体を押し付けてきた。 - 天香のヒルメ:
ぬしよ、何をしておる。
- 天香のヒルメ:
ほ、ほれ…ぬしが好きな尻尾だぞ……も、もっと…
- T-14ミホ:
あ、あはは…
- T-14ミホ:
この子ね?例のこっそり侵入してたっていう…
- 天香のヒルメ:
こっそりではない!
- T-14ミホ:
え?あ…ごめんなさい。
- それで、どうした?
- T-14ミホ:
あっ、うん。西の島に上陸拠点を確保したよって報告しに…
- あっ、そうかそうか。
- 主人公:
- そこを上陸拠点に決めた理由は、有名な日の出の名所を訪れるためだった。
- どんな感じだ?
- T-14ミホ:
あとで正式な報告書を提出するけど、とりあえず期待してもいいんじゃないかな。
- T-14ミホ:
鉄虫の数もそれほど多くないし…周辺に都市があって今は探索中よ。
- わかった。お疲れ様。
- T-14ミホ:
私たちのためでもあるし、お互い様じゃん~
- T-14ミホ:
…ねえ、司令官。
- ん?
- T-14ミホ:
日の出を見に行って、願い事をする時…私の隣にいてくれないかな?
- もちろん。
- 考えておく。
- T-14ミホ:
へへ、やった!
- T-14ミホ:
へへ、うん、わかった。まぁ前向きに考えといて。
- T-14ミホ:
じゃあ私はちょっと休んでからイベントの準備に戻るね。
- 主人公:
- 今日のミホはいつもと様子が少し違う気がする…。
焦ってるというか、ちょっと上の空と言えばいいのだろうか… - よし、ヒルメ。じゃあ改めて…
- 天香のヒルメ:
……
- 主人公:
- しばらく黙っていたヒルメは、いつの間にかまた少し離れた位置に座っていた。
- 主人公:
- 少しは距離が縮まったかと思ったんだけど、違ったか?うーん…よくわからない…
- あっ、そうだ。
- 主人公:
- オルカのデータベースを検索して、使えそうな資料がないか調べてみよう。
- 主人公:
- 俺の必殺技が通用しない以上、色んな方法を試してみるしかない。
- ヒルメ、ちょっとここで待って…
- 主人公:
- ソファーから立ち上がり、艦長室から出ようとした瞬間、
ヒルメも慌てて立ち上がって、俺の後ろに立った。 - 天香のヒルメ:
妾も、い…一緒に行く。
- 主人公:
- なるほど…ブラックワームが相当怖かったようだ。