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Transcription
- 戦闘を終え、ちょっとアザゼルのところに行きたかったので、
ヒルメをブラックワームに預けた。 - すまん…
- ブラックワームは明らかに困っていた…、
それにヒルメも裏切られたと言わんばかりの表情で目をウルウルさせていた…。 - アザゼル、いる?
- アザゼル:
……!?え、選ばれし者ですか!?
- アザゼル:
ちょ、ちょっとお待ちください!
- 主人公:
- 呼鈴のボタンを押すと、すぐにアザゼルの慌てた声と共にドタバタと
騒々しい音が聞こえてきた。 - 主人公:
- カップトッポギを2回作れるくらいの時間が過ぎたあたりで、
ゆっくりとドアが開いた。 - アザゼル:
ど、どうぞお入りください。
- ん…?
- アザゼル:
今日も選ばれし者の恩寵を私…に…?
- ……
- アザゼル:
…………
- アザゼル:
あ…もしかして…違いました…か?
- あ、うん。今のところは…
- アザゼル:
……お、お入りください。
- アザゼル:
選ばれし者よ、本日はどういったご用で私のもとに…?
- 主人公:
- すぐ天使モードに戻ったアザゼルだったが、まだ顔は真っ赤なままだ…。
さらに赤くなりそうなので、今は黙っておこう。 - 実は…
- 主人公:
- 隊員たちの礼拝や信仰をいつも精力的にサポートしてくれている事に
まずは感謝を伝えてから本題に入った。 - みんな熱が入り過ぎじゃない?
- 主人公:
- 一瞬だけだが、拍手をして讃美歌を歌う隊員たちの姿が、
以前VRの中でリアンと見たコウヘイ教団の狂信者たちの姿と 重なって見えてしまった。 - アザゼル:
ふふ、そういうことでしたか。
- うん。もう少し抑えめにさせた方がいいんじゃないかな?
- アザゼル:
ご心配されるような狂信ではありませんよ、選ばれし者。
- アザゼル:
選ばれし者のもとで戦えば死なないということ…、
選ばれし者の言葉に従えば安全だということ…、 - アザゼル:
それをあなたが身をもって示してくれたから…信徒たちの信仰心が
篤いものとなったのですよ。 - アザゼル:
だから大丈夫です。どうか彼女たちの信仰心を信じてあげてください。
- …そういうものなのか…?
- アザゼル:
はい。教団の天使として保証します。
- アザゼル:
彼女たちの信仰心は盲目的なものではありません。正当な理由があるのです。
- アザゼル:
そして私も…
- 主人公:
- アザゼルの体が少し浮いたかと思うと、いつのまにか純白の翼が
俺を包みこんでいた。 - アザゼル:
私もいつも感謝しています。
- アザゼル:
私の進むべき道を示してくださり、そして、新たな喜びを教えてくださった
あなたに。 - アザゼル…
- アザゼル:
選ばれし者よ…
- アザゼル:
いいえ、伴…
- ??:
ハッ…。教団の天使と救援者が密会する現場を、
この目で直接見ることになるとは夢にも思わなかったぞ。 - アザゼル:
きゃっ…!?
- 主人公:
- アザゼルがゆっくり顔を近づけてきた瞬間、ドアが開き誰かが
部屋に飛び込んできた。 - ヴェロニカ:
…申し訳ありません…。どうしても止めることができませんでした。
- ヴェロニカ:
力だけは無駄に…強くて…
- 主人公:
- ヴェロニカはサラカエルに抱えられたまま力無く言う…。
そして、その様子を睨みつけていたサラカエルは、 次はお前だと言わんばかりに俺の方を見た。 - サラカエル:
異端の行事で審問官の目をくらませただけでは飽き足らず!
その隙に堕落の儀式を行うとは…! - サラカエル:
その罪、万死に…いや!何万回死んだとしても償いきれないだろう!
- ちょっと待って。落ち着こう…。そうじゃなくて…
- サラカエル:
お前は!あの淫乱な服装を見てもそう言えるのか!
- ………
- アザゼル:
……
- 主人公:
- ……これは…言えませんね。
- サラカエル:
よくも…よくも…!
- サラカエル:
教団の天使に下着を着せるなんて!
- …問題ってそこ!?
- アザゼル:
きゃっ!いやっ…選ばれし者の前でそれは、ダメです!
- サラカエル:
大人しくしろ!その淫乱な呪物を今すぐ燃やしてやる!
- 主人公:
- 下着をめぐって脱衣バトルを開始した二人の天使…。
- ヴェロニカ、前から気になっていたんだけど…
- ヴェロニカ:
何でしょうか。
- 何で下着を着たらダメなんだ?何か理由があるの?
- ヴェロニカ:
恥部を隠してしまうと、淫欲に目覚めやすくなるためです。
- そ、そうなの?
- ヴェロニカ:
…「光」のお言葉がそうなっていますので…。
- 主人公:
- 説明を聞いていたら、ヴェロニカの修道服の大きく入ったスリットから
見える素足に、無意識に目が行った…。 - …これは…確認してみる必要がある。
- いや、今はそんなことしてる場合じゃない。後で、ゆっくり…
- 主人公:
- 俺は抵抗軍の司令官として、多くの経験を積んできた。
それは元々持っていた知識と共に、何ものにも代え難い 大切な俺の資産となっている。 - 主人公:
- 経験…、つまり過去の記憶に基づく判断というものは、
あらゆるものの基本である。 - 主人公:
- しかし、俺は数多の人命を背負う司令官。
経験だけですべてを判断し、決定するのは無責任なことだ。 - 結局、最も大事なことはこの目で「今」の状況を見るということ…
- 主人公:
- つまり今後の判断のためにも、「今」を見る必要がある。
ヴェロニカが教団の教理を忠実に実践しているということは自明の理。 だが…、だが!万が一ということもある。 - ヴェロニカ:
サラカエル様が泡を吹いて倒れる姿がご覧になりたいのでしたら
どうぞお続けください。 - ぬぬぬ…
- 主人公:
- ヴェロニカにとても厳かにそう言われ、修道服の裾に向かっていた手を
大人しく引っ込めた。 - サラカエル:
このっ………そこまで抵抗するか…!これは本格的に実力行使するしかないだろう。
- アザゼル:
ヴェ、ヴェロニカ!
- ヴェロニカ:
はぁぁぁぁ…
- 主人公:
- ヴェロニカは深い、深~いため息を吐くと、
胸の前で両手を合わせて首を垂れた。 - ヴェロニカ:
ここは私にお任せください。救援者様はここが安全なうちにお戻りを。
- わ、わかった…怪我はするなよ…
- 主人公:
- サラカエルは激しい攻防の末、ついにアザゼルの下着を掴んだ!
だが、アザゼルも必死に脱がされまいと抵抗する…! その先が非常に気になるが、ヴェロニカの言う通りにすることにした。 - アザゼル:
え、選ばれし者!
- 主人公:
- 部屋を出てしばらく歩いていたら、後ろからアザゼルの声がした。
- うん?
- アザゼル:
あの…これをお受け取り下さい。
- これは…
- 主人公:
- 渡されたのはコウヘイ教団のシンボルが刻まれたバッジだった。
たしかこれは礼拝に参加した隊員たちに配っているものだ。 - アザゼル:
…今年もあなたの前途に祝福が満ち溢れますように…。
- …ありがとう。
- 主人公:
- オルカの天使は、息を切らしながらクシャクシャになった髪を整え、
ニコッと笑って俺に祝福を授けてくれた。