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Transcription
- 主人公:
- スカイナイツたちの部屋を後にして、艦長室へ向かった。
最初はどうなるかと思ったが、やる気になってくれてよかった。 - はあ……
- 主人公:
- 無意識に深いため息を吐いてしまった。
- プロデューサーか……
- 主人公:
- メンバーたちの前では大口を叩いたが、プロデュースなんて
そう簡単に出来ることじゃない。 勢いで「プロデューサーと呼んでくれ!」なんて言っちゃった……。 - 主人公:
- 目覚めた瞬間から鉄虫との戦い方や、部隊を指揮する方法などは
頭に入っていたが、アイドルのプロデュースの仕方なんて全然知らないぞ。 - …勉強しよ。
- 主人公:
- プロジェクトはもう動き出してしまった。もう後戻りはできない。
またため息が出そうなのをグッと飲み込んで、 パネルからオルカのデータベースにアクセスした。 - 思ったより資料があるな?
- 主人公:
- 滅亡前の記録保管所にあったデータサーバーをインポートして構築したオルカの
データベースには、全てとまでは言わなくとも相当な量の情報が記録されている。 - 主人公:
- もちろん「プロデューサーになる方法!」みたいなマニュアル的なものは
なかったが、アイドルや歌に関する資料は大量に見つかった。 - 主人公:
- 資料を簡単に分類していざ読み始めると、艦長室のドアが開いた。
- オードリー・ドリームウィーバー:
司令官、今忙しいですか?
- 大丈夫だよ。衣装のことかな?
- オードリー・ドリームウィーバー:
そうです。
- 主人公:
- 俺が返事の代わりに微笑むと、オードリーはソファーに座った。
- 順調に進んでる?
- オードリー・ドリームウィーバー:
はい。公演前までには全て完成しますわ。
- そうか。いつもありがとう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、好きでやってることですから。それに……
- オードリー・ドリームウィーバー:
私のソウルメイトであるスレイプニールさんに、あの格好でステージに
上がらせるわけにはいきませんので。 - 主人公:
- オードリーの言葉を聞いて、スレイプニールと初めて出会った時に着ていた服と
いつも着ている服を思い出す…… - 俺は好きだけどな?
- 確かにあれじゃあね……。
- オードリー・ドリームウィーバー:
それは司令官だからです。司令官はいつだって私たちのことを
よく言ってくれますから。 - そ、そうかな?
- オードリー・ドリームウィーバー:
私が最高にアメイジングな衣装を作りますから。ご心配なく。
- オードリー・ドリームウィーバー:
衣装は着てくれましたか?
- うん。さっき着て見せてくれたよ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、気に入ってました?
- うん。こっちまでドキドキした……。
- うん。他のメンバーの衣装も早く見たいよ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふ~ん……
- …どうした?
- オードリー・ドリームウィーバー:
今回はもう本番前に汚したらダメですからね。
スペアを作るほどの余裕はありませんから。 - オードリー・ドリームウィーバー:
- 俺が初めて迎えた冬に開催したパーティーのことを思い出した。
これからパーティが始まるというのに、オードリーとウンディーネの衣装を…… - はい……。
- オードリー・ドリームウィーバー:
衣装は私が責任を持ってパーフェクトに準備しておきますから、
司令官はプロデュースの方に集中してください。 - オードリー・ドリームウィーバー:
それで?準備の方は順調なんですか?
- んまあ……何とか。
- 主人公:
- オードリーにそう言われて、調べ物の途中だったことを思い出した。
- ステージはエンジニアチームに…ダンスと歌は……。
- 主人公:
- いつの間にか、あれこれと資料を確認し始めてしまい、
ついオードリーがいることを忘れてしまっていた。 - 主人公:
- どれくらいの時間が過ぎたのか、ふと顔を上げると
オードリーが俺の顔をじっと見ていた。 - あっ、ごめん。つい夢中になってた……
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、気にしないでください。何かに熱中している男性って、とても魅力的ですわ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
では私はこのへんで。司令官も―あっ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
宝蓮さんの方は特に問題ありませんか?
- うん。予定通りメイクを担当してもらうよ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
それを聞いて安心しました。宝蓮さんのテクニックなら、
私の作った最高の衣装に合わせてこれますからね。 - オードリー・ドリームウィーバー:
きっと皆さんを、キュートでビューティフルなアイドルにしてくれるでしょう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
それにしても突然、「アイドルのステージ衣装を作ってくれ」と言われた時は
驚きましたわ?しかも6人分、今すぐにだなんて…… ……これは、それ相応のお礼が必要ですわね? - 今さっき、好きでやってることって言ってなかったっけ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、本当に意地悪ですわね。わかってるくせに……。
これは宝蓮さんもセットでじっくりお礼を頂かないと。 - オードリー・ドリームウィーバー:
宝蓮さんはマッサージのプロフェッショナル……。司令官、耐えられるかしら?
楽しみですわね、グッドラック♡ - ……。
- 主人公:
- そう言い残して、オードリーは艦長室を出て行った。
- 一体どんな……いや、今はそんな事どうでもいい。
- 主人公:
- とりあえず、スカイナイツのみんなには自主練をしてもらっているが、
これもただの時間稼ぎに過ぎない……。 - 主人公:
- 本格的なレッスンに入る前に準備を万全に整え、
バックアップ計画も立てなければ。 - まずは先生が必要だな……。
- 主人公:
- パネルを操作し、隊員リストを開いた。