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P-22ハルピュイア
わぁ……

Transcription

  1. P-22ハルピュイア:

    わぁ……

  2. 主人公:

    - 夕食を終えて、オードリーから受け取ったアイドル衣装をハルピュイアに渡した。

  3. P-22ハルピュイア:

    …夢みたい……。すごく嬉しい。

  4. P-22ハルピュイア:

    ありがとう……。えっと……

  5. P-22ハルピュイア:

    ぷ、プロ、デューサー………

  6. 主人公:

    - 先日からプロデューサーという呼び方をやけに意識している気がする……

  7. 主人公:

    - ハルピュイアが読んだという恋愛小説を一度読んでみなければ……

    1. 似合ってるよ。気に入ってくれた?
  8. P-22ハルピュイア:

    うん!

  9. P-49スレイプニール:

    プロデューサー、今忙し…―

  10. P-49スレイプニール:

    あれ?

  11. P-49スレイプニール:

    ハルピュイアも衣装もらったのね!よく似合ってるじゃない!

  12. P-22ハルピュイア:

    ありがとう。今さっきもらったの。

  13. P-49スレイプニール:

    じー……。

    1. スレイプニールのも完成したらすぐに渡すから。
  14. P-49スレイプニール:

    へへ。

  15. 主人公:

    - 熱い視線を送っていたスレイプニールは、照れ笑いしながら顔を赤くする。

  16. P-49スレイプニール:

    あの、プロデューサー…?

  17. P-22ハルピュイア:

    あ……

  18. P-22ハルピュイア:

    私は先に部屋に戻ってるね。衣装、ありがとう!

  19. P-22ハルピュイア:

    (……戦隊長、頑張って。)

  20. P-49スレイプニール:

    え……?

  21. 主人公:

    - ハルピュイアがぽしょりと囁くと、スレイプニールはちょっと間の抜けた顔をした。

  22. P-49スレイプニール:

    …あ。

  23. P-49スレイプニール:

    そ、そ、そ!そんなんじゃないわよ!?勘違いしないでよ!

  24. P-22ハルピュイア:

    あれ、違った?

  25. P-49スレイプニール:

    ち、違うわよ!アイドルがプロデューサーとそんなことするのは、タブー中のタブーなんだから!

  26. P-22ハルピュイア:

    それはそうだけど……

    1. そうなのか。残念……
  27. P-49スレイプニール:

    な、な、な、何よ!?その反応!?

  28. P-22ハルピュイア:

    禁断の関係……

  29. P-49スレイプニール:

    禁断だろうが金蘭だろうがダメなものはダメなの!!アイドルデビューするまでは―

    1. ほお、デビューした後ならいいってことか?
  30. P-49スレイプニール:

    うううぅぅ~……!プロデューサーまで!もう~!!!

  31. 主人公:

    - スレイプニールは完全に拗ねてしまい、機嫌を直してもらうのにけっこうな時間がかかった……。

  32. P-49スレイプニール:

    はぁ…………

  33. P-49スレイプニール:

    あのね……

  34. 主人公:

    - スレイプニールが神妙な面持ちで切り出した話は、思ったより普通の内容だった。

    1. スレイプニール、真剣なんだな。
  35. P-22ハルピュイア:

    うん。ちょっとカッコよかったわ。

  36. P-49スレイプニール:

    ……絶対に成功させたいの。

  37. 主人公:

    - 「最高のステージにしたいから協力してほしい」という普通の話だったが、スレイプニールの目はいつになく真剣だった。

  38. P-49スレイプニール:

    私がいなかった間も、合流した後も……みんなにはたくさん迷惑をかけてきたわ……。

  39. P-49スレイプニール:

    だからそのせめてもの償いとして……。

    1. それなら無理にアイドルじゃなくても……
  40. P-49スレイプニール:

    …私にできることはこれしかないから。

  41. P-49スレイプニール:

    世界には楽しいことがいっぱいある。でも私にできる一番楽しいことって、ステージの上で一生懸命歌って踊って、観客の歓声を一身に浴びることなの。

  42. P-49スレイプニール:

    それを……みんなにも味わってもらいたいの。

  43. P-22ハルピュイア:

    戦隊長……

  44. P-22ハルピュイア:

    戦隊長のこういう所をみんなが知れば、きっと戦隊長のこと見直すと思うんだけどなぁ。

    1. 正直、俺も見直した……
  45. 主人公:

    - そんな姿を見ていたら、スレイプニールを抱き寄せて、頭を撫でてやりたい気持ちが込み上げてきたが、今はプロデューサーではなく司令官としてアドバイスをすることにした。

    1. スレイプニールは立派なリーダーだよ。情熱的で、能力もある。
  46. P-49スレイプニール:

    ありがとう…。

    1. だから、もう少しだけメンバーに目を向けてみよう。
  47. P-49スレイプニール:

    ……分かった。私、頑張る!アイドルも、戦隊長も!

    1. よし、その調子。
  48. 主人公:

    - スレイプニールはいつもの調子に戻って、勢いよく立ち上がった。

  49. P-49スレイプニール:

    私、練習に戻るわね!

    1. うん。ミューズと話せるようになったら呼ぶよ。
  50. P-49スレイプニール:

    了解!

  51. P-22ハルピュイア:

    プロデューサーったら、良いこと言うじゃない。

    1. そうかな…司令官として普通のことを言っただけだよ。
  52. P-22ハルピュイア:

    ふふ、そっか。プロデューサーの仕事も頑張ってね。じゃ、私も行くね。

  53. 主人公:

    - ハルピュイアを見送ると、パネルに目をやる。

    1. あっ。
  54. 主人公:

    - 話に夢中でメッセージに気づかなかった……。ミューズの復元が完了したとの報告が入っていた。