Transcription

1. P-22ハルピュイア:

   はいは～い、中に入ってもいい？

2. ミューズ:

   あ…はい……

3. P/A-00グリフォン:

   大分落ち着いたみたいね？

4. P/A-00グリフォン:

   はい、今日のおやつ。あなたの分だから遠慮しないで食べて。

5. ミューズ:

   あ、ありがとうございます……お礼はいつか……

6. P/A-00グリフォン:

   はは、こんなことでお礼なんかしなくていいわよ。

7. ミューズ:

   え、えっと……どうされましたか……？作曲はまだ……。

8. P-22ハルピュイア:

   プロデュー……えっと、本来は私たちの総司令官様なんだけど……。プロデューサーに、あなたがここに早く慣れるよう色々助けてあげてって頼まれたの。

9. P-22ハルピュイア:

   個人的にも仲良くなりたいって思ってるしね。

10. ミューズ:

    はうう……す、すみません……。わ、私、誰かとコミュニケーションをとるのが苦手で……

11. P-22ハルピュイア:

    ううん、大丈夫。そんなに緊張しないで。もしまだ心の準備が必要なら、またにする？

12. ミューズ:

    い、いいえ。ただ…もう少しだけ離れた場所から……

13. P/A-00グリフォン:

    あぁ、プロデューサーが言ってたアレね。

14. P/A-00グリフォン:

    でも、聞いてたより普通に喋れるじゃない。

15. ミューズ:

    あ、その……

16. ミューズ:

    この前は……すごく気になってしまって……

17. P-22ハルピュイア:

    え？誰が？プロデューサーと戦隊長とあなたの3人だけじゃなかったの？

18. ミューズ:

    ……そのおふたりが、です。

19. P/A-00グリフォン:

    戦隊長はさておき、プロデューサーは何で？誰かを不快にさせたりするやつじゃないと思うけど？

20. ミューズ:

    そ、その……

21. P-22ハルピュイア:

    あはは、どうしたの？そんなに顔赤くして～……

22. P-22ハルピュイア:

    ……え？

23. P/A-00グリフォン:

    まさか……初めて会った日にいきなり！？……しかも3人で！？

24. ミューズ:

    ……！？ち、ち、違います！そういうのではなく、ただ、私がひとりで勝手に…！

25. P-22ハルピュイア:

    ひとりで！？勝手に！？

26. ミューズ:

    ち！ちがっ……は、はうぅぅ……

28. -:

    < 数分後 >

29. P/A-00グリフォン:

    そんなことで勘違いするなんて、あなたも只者じゃないわね。

30. P/A-00グリフォン:

    タロンフェザーってやつとヒルメって子がいるんだけど、紹介したいわ……

31. ミューズ:

    うぅ……

32. P-22ハルピュイア:

    でも、無理もないわ。初めて会った男の人からいきなりそんな質問をされたら……

33. P/A-00グリフォン:

    そういうハルピュも結構な……

34. P/A-00グリフォン:

    ロマンス小説の読みすぎなのよ。いつも言ってるじゃん。

35. P-22ハルピュイア:

    そ、そこまで言われるほど読んでないわよ。

36. ミューズ:

    あ…しょ、小説、お好きなんですか……？

37. P-22ハルピュイア:

    うん。小説というか、本は全部好きよ。

38. ミューズ:

    わ、私も…その……

39. P-22ハルピュイア:

    わぁ、本当……？

40. P-22ハルピュイア:

    だったら私のオススメがあるから読んでみてほしいわ！

41. P/A-00グリフォン:

    ちょっと、音楽の話はどこにいったのよ！

42. P-22ハルピュイア:

    ちょっとくらいイイじゃない。貴重な読書好きよ？嬉しい～！

43. P-22ハルピュイア:

    これでここのデータベースにアクセスできるから……

44. ミューズ:

    あっ…ちょ、ちょっと待って……

45. P-22ハルピュイア:

    紙の書籍の方が好きなんだけどね？データだとやっぱり種類が―あれ？もう知ってたのね……

46. P-22ハルピュイア:

    ……あ……。

47. ミューズ:

    うぅ……。

48. P/A-00グリフォン:

    すご、もうこんなにダウンロードしてんだ？これ全部で何冊よ。

49. P-22ハルピュイア:

    あはは…こ、これ……

50. P-22ハルピュイア:

    全部、官能小説ね……

51. P/A-00グリフォン:

    ……。

52. P-22ハルピュイア:

    ご、ごめん……

53. P/A-00グリフォン:

    …音楽の話に戻るわよ。その方がいいでしょ？

54. ミューズ:

    ………はい。

55. P/A-00グリフォン:

    プロデューサーが言ってた計画だとユニットで1曲ずつ歌うから2曲。それと、私たちが作った全員で歌う曲が1曲。

56. P/A-00グリフォン:

    そして、あなたが作曲した曲を追加して、全部で4曲をライブで歌う予定よ。

57. P-22ハルピュイア:

    ユニット曲の方は今私たちが作っているんだけど……一度見てもらいたいの。いきなりだけどごめんね。

58. ミューズ:

    …大丈夫です。分かりました。

59. P/A-00グリフォン:

    それから最初の曲も見てもらわなきゃ。ボーカルと伴奏もそうだし、ミキシングとマスタリングがめちゃくちゃなのよ。

60. ミューズ:

    はい……あ、では。

61. ミューズ:

    私が作る曲のパート振り分けは…皆さんが作った最初の曲と同じ様にすればいいでしょうか……？作業しながら確認してみますね……

62. P/A-00グリフォン:

    え？何言ってるのよ。それじゃあなたのパートがないじゃない。

63. ミューズ:

    私の……パート……？

64. P-22ハルピュイア:

    あれ……？まさか聞いてない？

65. P-22ハルピュイア:

    プロデューサーが、あなたも一緒にステージに立つって……

66. ミューズ:

    え……？

67. P-22ハルピュイア:

    あ……

68. P/A-00グリフォン:

    はぁ……。あのバカ。

69. ミューズ:

    ……

70. ミューズ:

    わ、私が……ですか……？

71. -:

    < プロジェクトオルカ、スターナイトステージ > 2部に続く。