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Transcription
- 主人公:
- ついにミューズの復元が完了し、安定化と各種検査が終わって面談となった。
- 主人公:
- しかし…。
- ミューズ…だよな?
- P-49スレイプニール:
むむむ……そんな気もするし、違う気もする……。
- ミューズ:
あ、うぅ……。
- ミューズ:
…う、はい…私……
- ん?ごめん、よく聞こえない。
- ミューズ:
ひぃぃっ……!
- ……
- 主人公:
- 少し体を近付けただけで悲鳴をあげられ、ちょっとショック……
- P-49スレイプニール:
プロデューサー、初対面なんだからそんな怖がらせちゃダメじゃん。
こういうのは私に任せて。 - P-49スレイプニール:
はじめまして!もしかして私のこと知ってたりする?私、あなたのすごいファ―
- ミューズ:
ひぃぃっ…!
- P-49スレイプニール:
………。
- 人見知りが激しいな。
- 初対面なんだから、そんな怖がらせちゃダメじゃん~
- P-49スレイプニール:
う、うん。そうね…。うん……人見知りが激しいのよ。
- このくらい離れて話しかけるなら大丈夫かな?
- P-49スレイプニール:
ぐぬぬぬ……。
- ふふん。
- 主人公:
- わなわなと震えるスレイプニールの姿を見て、勝利の喜びをしっかりと
噛みしめた後、改めてミューズに話しかけた。 - ミューズ:
……はい。
- 主人公:
- 約3メートル離れて話しかけるという少しシュールな光景だが、
そのおかげでミューズはさっきよりも安定していた。 - アミューズアテンダントのミューズで合ってる?
- ミューズ:
……。
- 主人公:
- 辛うじて首を縦に振ったように見えたが、ミューズの視線は俺の目ではなく
依然として部屋の片隅に向けられていた。 - 身体年齢は?データには23歳と記載されてるけど。
- ミューズ:
それで合って…る…はずです。
- 作曲は復元されて間もないため、まだ経験はなしってことでいい?
- ミューズ:
わ、私たちはAGSと同じで……定期的に初期モジュールが更新されてきました。
だ、だから…… - ミューズ:
正確にどの時点なのかは、わきゃり…分かりませんが……
曲を作った……経験自体は……ありません…… - そっか。今回初めて―え?何……?
- 主人公:
- 何故かおかしな視線を感じ、スレイプニールを見ると、
俺のことを変な目つきで見ていた。 - P-49スレイプニール:
ねぇ……わざとでしょ?
- 何がだよ……
- P-49スレイプニール:
これって完全に……完全に……!
- ミューズ:
う、ぅぅ……
- ……え?何か変な事した?
- P-49スレイプニール:
…ううん、何でもない。
- P-49スレイプニール:
もう……肝心なところで常識がないんだから……
- え?何?ホント何?教えてよ……俺、記憶ないんだからさ。
- 主人公:
- 過去に関することは記録だけでしか知らない。
だから、スレイプニールみたいに滅亡前の常識を知っている隊員の目には、 おかしく見えるところはあるだろう。 - 主人公:
- それに滅亡前から生きていなくても、バイオロイド達は基本的に
滅亡前の生活様式を基準にして復元される…… - ミューズ:
……
- 知らない間に不快な思いをさせてたかも、ごめんな。
- ミューズ:
大丈夫、です。
- えっと、簡潔に言うと。作曲を手伝ってもらいたい。
- ミューズ:
……はい。分かりました。
- 主人公:
- 思いのほかあっさりといい返事が返ってきて、無意識に深いため息をついた。
- 主人公:
- 悲鳴をあげられた時はどうなるかと思ったが……
- ……よかった。
- 主人公:
- それにしても、スレイプニールが言ってた常識って、結局何だったんだ……。
- P-49スレイプニール:
ありがとう~!私、スレイプニールって言うんだけど……
- P-49スレイプニール:
私のこと……知ってる?
- ミューズ:
あ……はい。スカイナイツの……、ソロでも活動されてた……
- P-49スレイプニール:
…ひ、ひひ……。
- 分かった分かった。スレイプニールはすごいすごい。
- 主人公:
- これでもかというほどのドヤ顔をこちらに向けてくるスレイプニールを
適当に褒めておく。 - あ、スレイプニールを見るために、行列が何キロも出来たってのも本当?
- ミューズ:
そ、そこまで詳しいことは……
- …そっかぁ……残念。
- P-49スレイプニール:
…ぅ、ふう……。
- 今ため息ついたろ。
- P-49スレイプニール:
わ、私が?全然?
- P-49スレイプニール:
ね、ねぇ、そんなことよりミューズ。あっ、ミューズって呼んでもいいかしら?
- ミューズ:
っ……はい……
- P-49スレイプニール:
まず私たちの紹介をするわね。曲作りで歌い手に関する情報は重要でしょ?
- ミューズ:
はい…その通り―
- P-49スレイプニール:
私がいくつか簡単に作っておいた曲があるんだけど、
それもちょっと見てくれない?参考になるかもしれないわ。 - ミューズ:
あう……。そう―
- ミューズ:
ちょ、ちょっとまっ…。
- P-49スレイプニール:
もしよかったら、振り付けとかもお願いできる?へへ、流石にそこまでは無理か。
ダンスはやっぱりこのわた―やんっ!? - 熱心なのは大変結構だが、ミューズが何か言いたそうにしてる。
- 主人公:
- 「避けようと思ったら避けられたんだから……」とぶつぶつ言っている
スレイプニールを腕の中で静かにさせつつ、ミューズに話を促す。 - ミューズ:
その…まだ、機材が……
- あ、そうだった。
- 主人公:
- オルカにある作曲関連の機材は、かなり古くて1つしかなかった。
いつか使う時が来るかもしれないと保管されていたものだ。 - 主人公:
- そしてそれは今スカイナイツが使っているため、新しく用意する必要がある。
- P-49スレイプニール:
それなら私に任せて。すぐに見つけてくるから!
- じゃあ頼む。ミューズはここに慣れるのが優先かな。
- ミューズ:
はい…。