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Transcription
- 主人公:
- しばらくすると、満面の笑みの宝蓮がミューズと共に艦長室に戻ってきた。
ミューズは必死に前髪を下へ下へと下ろしている。 - 宝蓮:
これは絶対に我慢できません。
- 宝蓮:
頭のてっぺんからつま先まで、スタイリングと集中ケアが必要です!
- ミューズ:
ひぃ……
- ははは……えっと。久しぶり。
- ミューズ:
…う、うぅ……はい……
- 主人公:
- 自分もステージに上がると知ってから、
部屋から出てこなくなってしまったと聞いていたが…… - 主人公:
- 出てきてくれたんだな……よかった。
- ごめんな。ステージの件は時間を置いてから話そうと思ってたんだ。
- ミューズ:
……。
- 主人公:
- ミューズは依然として俺から目を逸らしながら、微かに首を振った。
- もしそんなに嫌だったなら今からでも……
- ミューズ:
……!
- ミューズ:
あっ……ぁぁぁぁ……
- 主人公:
- 俺の言葉にミューズは激しく首を横に振った。
その勢いで前髪が激しく揺れ、顔が少し見えた。 - 主人公:
- ミューズは慌てて前髪を引っぱって顔を隠そうとするが、
宝蓮はそれを見逃さなかった。 - 宝蓮:
ほら~!お客さ~ん、やっぱり美人さんじゃないですか~!!
- 宝蓮:
特に目がとっても魅力的ですよ~!何で隠してるんですか~?もったいな~い!
前髪だけでもいいですから、少しいじってみましょうよ~、ちょっとだけ、ね? - ミューズ:
そ、そんなこと……ありません……
- 俺もいいと思うけどな?試しにやってみたらどう?
- 主人公:
- 必ずしもスカイナイツみたいな姿でステージに立つ必要はないと思うが、
正直ミューズの素顔は見てみたい…… - ミューズ:
ううぅ……で、では……
- 主人公:
- しばらく躊躇っていたミューズは、前髪を押さえていた手をゆっくりと下ろした。
- 宝蓮:
オッケー!それでは~、とりあえずこちらに座ってくださ~い!
- ミューズ:
う……
- 宝蓮:
ではお客さ~ん。始める前に~。
- 宝蓮:
念のためお聞きしますけど~。
- ミューズ:
あっ、あうあぁ……。
- 宝蓮:
お望みのスタイルなどはありますか~?
- ミューズ:
………。
- 主人公:
- 宝蓮にそう言われると、ミューズは助けを乞うように涙目で俺を見てきた。
- ……面白そうだし、もう少し見守っていよう。
- とりあえず、前髪の雰囲気を変えてみるのはどう?
- 宝蓮:
お客さ~ん?
- あれ、こんなところにゴミが……
- 主人公:
- 俺が聞こえないふりをすると、前髪の隙間から覗くミューズの目が
絶望の色に染まっていた。 - ミューズ:
そ、その……
- ミューズ:
……わ、私……そういうことは…よく……
- 宝蓮:
見たところ、それなりにケアはされているようですが……リンスは使ってますか?
- ミューズ:
り、りん……
- ミューズ:
プ、プロデューサー……。
- やっぱりまだ肩が……ストレッチでもするか。
- 宝蓮:
悩んでらっしゃるのでしたら、お待ちしてますよ~?
- ミューズ:
あああああぁぁぁ……。
- 主人公:
- …これ以上は泣き出しそうだ。そろそろ助けてあげよう。
- とりあえず前髪だけ整えてみてくれ。
- 宝蓮:
ですね~、流石お兄さん。
- 宝蓮:
それだけでもガラッと印象が変わるはずですよ~。ほら。
- ミューズ:
……。
- 主人公:
- 宝蓮が前髪を両耳にかける、するとミューズの顔が現れた。
- 主人公:
- 目尻が少し下がった澄んだ瞳が、俺を恐る恐る見上げた。
- 全然いいじゃん。
- ミューズ:
……!?
- 宝蓮:
前髪はカットしようかと思いましたけど、こっちの方がお似合いですね。
- 宝蓮:
髪も染め直して、ボリュームを少し調整して……そうね……うーん。
- 宝蓮:
お客さん、ピアスとかはどうですか?
- ミューズ:
そ、そういうのは着けたことがないので……
- ミューズ:
穴を開ける時に、痛いんじゃないんですか……?
- 宝蓮:
ちょっとチクッとするだけですよ~。
- シンプルなモノなら似合いそうだな。
- ミューズ:
……。
- ミューズ:
じゃ、じゃあ……
- ミューズ:
…や、やります。
- じゃあ宝蓮、それでいこう。それからこれ。
- 主人公:
- ハンガーにかけておいたアイドル衣装を見るや、ミューズは目を丸くした。
- ミューズ:
そ、それ……
- ミューズの衣装だよ。スカイナイツとお揃い。
- ミューズ:
…私なんかがそれを着ても……い、いいんですか?
- もちろん。楽しみにしてるよ。
- ミューズ:
……はい。
- 宝蓮:
じゃあ始めますね。
- 宝蓮:
ちょっとひんやりしますよ~。
- 宝蓮:
ふぅ、これは久々にやりがいがありましたね~。
- 宝蓮:
まさにシンデレラでしたよ。ある程度予想はしてましたけど、
ここまで変身するとは…… - ありがとう。お疲れ様。
- 宝蓮:
とんでもないです~。では私は他の皆さんのスタイリングの準備をしてきますね。
- 宝蓮:
またマッサージが必要な時はいつでも言ってくださいね~♡
- うん。また頼むよ。
- 宝蓮:
は~い。
- 主人公:
- 宝蓮が出て行ってしばらくすると、艦長室のドアが開いた。
- 主人公:
- そして……
- ミューズ:
…あ、あのぅ……
- おお……
- 主人公:
- 恐る恐る入ってきたミューズは、見違えるほど変わっていた。
- ミューズ:
ぁ、ぁうぅ……そんなにまじまじ見られると……。
- あ、ごめん。
- 主人公:
- オルカの隊員たちは一人残らずみんな可愛いが、
ここまで劇的に可愛くなる子は新鮮だ……。 - P/A-00グリフォン:
プロデューサー、帰ってきたわ……よ……
- P/A-00グリフォン:
どういうこと……
- P-49スレイプニール:
プロデューサー!早速レッスンに―わあっ!?
- P-49スレイプニール:
だ、誰……?え!?うそ……まさか……!?
- P-49スレイプニール:
ミュ、ミューズ!?
- ミューズ:
…はい。宝蓮さんとプ、プロデューサーが……
- P-49スレイプニール:
最っっっっ高に可愛いじゃない!!どうなってるの!?魔法!?
- P/A-00グリフォン:
全然別人なんだけど……
- ミューズ:
……ぁ、ありがとうございます。
- ミューズ:
…あの、プロデューサー……ど、どう、ですか……?
- うん。可愛いよ。
- ミューズ:
………!!!
- P-49スレイプニール:
あれ?ミューズ、どったの?
- P-49スレイプニール:
ミューズ、ミュ~ズ~!もしも~し。
- P/A-00グリフォン:
……。
- P/A-00グリフォン:
もう頭の中でプロデューサーと結婚して子供まで産んだ顔してるわね。
- ミューズ:
えあっ……!?けっ………こ……
- P/A-8ブラックハウンド:
ふ~ん、なるほどなるほど。
- P/A-8ブラックハウンド:
よ~く分かったわ。
- ミューズ:
ぷしゅぅぅぅ…………はっ……!?
- P/A-8ブラックハウンド:
あっ、戻ってきた。
- P/A-8ブラックハウンド:
おかえりなさい、衣装も髪もすごく似合ってるわ。
- ミューズ:
あ……え……!?ありがとう、ございます……
- ミューズ:
………プ、プロデューサーも……
- EB-48Gフレースヴェルグ:
これでやっと完全体になったってことですね。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
これまでの曲に加えて新曲も頑張って練習しましょう!
- P-49スレイプニール:
うん!じゃあこの勢いで練習に行くわよ!
- P-49スレイプニール:
ミューズも!
- ミューズ:
わ、私もですか……?
- EB-48Gフレースヴェルグ:
当然です。う~ん、新曲は7人で歌いますから、既存のポジションを
調整しなければ…… - EB-48Gフレースヴェルグ:
ミューズさん、さぁ、行きましょう!
- 頑張ってね。また見に来るよ。
- P-49スレイプニール:
うん!
- P-49スレイプニール:
レッツゴー!