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Transcription
- 主人公:
- ステージの設置状況を確認するため、甲板に向かうエレベーターに乗った。
- 主人公:
- アザズの話では、昨晩から作業を始めたらしい……
- 主人公:
- エレベーターのドアが開くと、目の前には驚くべき光景が広がっていた……。
- 完成してる……
- ??:
まだ完成はしてませんけど?
- 解体者アザズ:
仕上げの作業が少し残っています。
- かもしれないけど……昨晩から作業を始めたんじゃ……
- 解体者アザズ:
AGSの方達にも少し手伝ってもらいました。あっ、これ要請書です。
先に提出しておくのを忘れていました。 - ……しかも専用の様式じゃないし……。
- 主人公:
- アザズが手渡してきた紙には手書きで
「AGS数人と一緒に作業します。アザズ」 と書いてあるだけだった。 - 解体者アザズ:
あら、様式があったんですか?失礼しました。
- ……
- マキナ:
アザズさん、あちらに……あ……。
- マキナ:
おはようございます。
- おはよう。特に問題はない?
- マキナ:
はい。アザズさんが協力してくれたおかげですべて順調です。
- マキナ:
あの「解体者」と一緒に働くことになるなんて……
- 解体者アザズ:
その二つ名、実はあんまり好きじゃないんです。
- 解体者アザズ:
解体よりも作る方が好きなので。
- マキナ:
そ、そうでしたか……
- P/A-00グリフォン:
プロデューサー!これ何……?まさか……
- そのまさかだ。
- P/A-00グリフォン:
こんなに大きいの……?
- 主人公:
- 呆然とステージを見上げるグリフォンの後に続いて、
スカイナイツのメンバーたちが続々と甲板に上がってきた。 - P-22ハルピュイア:
す、すごくおっきい……。
- P/A-8ブラックハウンド:
甲板の上に、こんな大きなステージを設置するなんて……。
- P-49スレイプニール:
すごぉ…………。じゃなくて!
- P-49スレイプニール:
こ、これくらいの大きさで驚いちゃダメよ!!
私たちがパフォーマンスするんだから!これくらいはなきゃ! まだまだ小さいくらいよ! - EB-48Gフレースヴェルグ:
こ、これほど巨大とは……
- EB-48Gフレースヴェルグ:
圧倒されてしまいますね。
- P-29リントヴルム:
キャ~、素敵~!
- P-29リントヴルム:
プロデューサーさん!ちょっと上がってみてもいいですか?
- 解体者アザズ:
まだダメです。
- P-29リントヴルム:
ええ~?なんでですか~?もう完成してるじゃないですか~!
- 解体者アザズ:
安全検査前ですので。
- P-49スレイプニール:
ねえ……ていうか……これ、一晩で作ったの?
- 解体者アザズ:
はい。夜行性ですから。
- 昼間に会えたらラッキーだぞ。
- 解体者アザズ:
ふふ、夜ならいつでも歓迎しますよ。司令官なら大歓迎です。
- 解体者アザズ:
いいえ、う~ん……
- どうした?
- 解体者アザズ:
そういえば、必ずしも夜である必要はない気がしまして……。
- 解体者アザズ:
そういえばまだ、昼間私が寝ている時にしてもらってないですね。
待っているのですが? - ……な、何の話してる……?
- 主人公:
- 突然違う話をしだしたアザズに、冷や汗をかいていると、
ドラキュリナが鼻息を荒くしてやってきた。 - ドラキュリナ:
あんたねぇ!何ぺちゃくちゃお喋りしてんのよ?
- ドラキュリナ:
あんたの作業が止まってるせいで、私の作業が全然進まないじゃない!
- 解体者アザズ:
あら、そうでしたか。私の作業、何か止まってました?
- ドラキュリナ:
外部配線よ!早くやって!音響機器を接続しないと―
- 解体者アザズ:
それなら夜明け前に終わらせておきました。えっと……6時間20分前ですね。
- ドラキュリナ:
は、はぁ……?嘘言わないで。確かに私が……
- ドラキュリナ:
…ほ、本当だわ!?終わってる……どういうこと……?
- 解体者アザズ:
ふふ、問題なく作業が進められますね?
- 解体者アザズ:
では私は安全検査を開始します。
あまりお待たせすると、スレイプニールさんがどうにかなってしまいそうですし。 - 主人公:
- アザズが安全検査が終わったと言うや否や、スカイナイツはステージに上がった。
- 主人公:
- 臨時で設置されたスタッフ席に座っていると、
一緒に座っていたアザズがおもむろに口を開いた。 - 解体者アザズ:
公演も楽しみですけど……それが終わったら、このデッキで日光浴を楽しみたいです。
- 解体者アザズ:
ふふ、想像しただけで気持ちよくなってきました。
- 夜行性の話はどこに行った……?
- 解体者アザズ:
そうですね……起きられないかもしれませんけど、
司令官と一緒に寝て、起こしてくれたら解決しますね。 - ドラキュリナ:
聞き捨てならないわね!あの子たちのライブが終わったら、
次は私のライブなんだから!約束、忘れてないでしょうね? このデッキに納まるようなステージじゃ満足しないわよ? - ドラキュリナ:
ねぇ、あなたもわかってるでしょうね!?次はこのドラキュリナ様のために―
あっ、気が利くじゃない、ありがとう。 - 主人公:
- 俺が用意していたトマトジュースを差し出すと、
ドラキュリナは幸せそうな顔で飲み干した。 - 主人公:
- いつも「ステージを建てるなら、あそこをコンクリートで……」みたいな話を
してたから、てっきり俺はステージの設営がしたいんだと…… - マキナ:
皆さん……楽しそうですね。
- そうだな。
- 主人公:
- ステージの上では、スカイナイツのみんなが楽しそうにハシャギ回っている。
- マキナ:
……こういうのが……私が望んでいた風景なのかもしれません。
- マキナ:
些細なことに喜びを感じ……日常の中で幸せを見つけ、笑い合う。
- 解体者アザズ:
司令官はどうですか?皆さんが、あんな風に楽しそうにしている姿を見て……
- ……
- 主人公:
- そう聞かれ、しばらく考えているとステージの上のスレイプニールと
目が合った。 - 主人公:
- スレイプニールが満面の笑みで俺に手を振ると、それに気が付いた
他のメンバーたちも俺を呼びながら手を振った。 - ……幸せ……かな。
- 主人公:
- ……手を振り返しながら、思わず言葉が出た。
- 解体者アザズ:
ふふ、そうだと思いました。
- マキナ:
本当に素敵な方ですね、あなたは。
- こほん……あ、そうだ。ドラキュリナ。
- 主人公:
- 二人が急に微笑みながらそんなことを言うものだから、話題を変えることにした。
- ドラキュリナ:
何よ?
- 歌いたかったんだよな?どうする?特別ゲストとして参加するか?
- ドラキュリナ:
……ふん!さっきも言ったでしょ?この程度のステージじゃ満足しないわ!
それにこのステージはあの子たちのもの。 そこに喜んで参加するほど、私も野暮じゃないわ。 - ドラキュリナ:
だから……もっと大きくて、最高のステージを用意しなさい。
そしたら歌ってあげるわ。 - 解体者アザズ:
ドラキュリナさんには私もステージを作ると約束していますから、
私も手伝いますよ。 - ドラキュリナ:
当ったり前でしょ!?約束守りなさいよね?破ったら絶対に許さないんだからね!
あと、あんたも!演出担当だからね! - マキナ:
ふふ、わかりました。
- ドラキュリナ:
ふん。
- P-49スレイプニール:
プロデューサー!
- P-49スレイプニール:
凄い凄い!最高のステージだわ!!
- P/A-00グリフォン:
は…はは、今から足が震えちゃってるわ……。
- 気に入ってくれた?
- P-49スレイプニール:
うん!!
- P/A-8ブラックハウンド:
ミューズにも見せてあげたいので、迎えに行こうと思うんですが。
大丈夫ですか? - もちろん。一緒に見てあげて。
- P/A-00グリフォン:
プロデューサーは?仕事?
- うん。そろそろ戻るよ。
- P-49スレイプニール:
- 立ち上がり、うーんと伸びをしてからエレベーターに向かおうとすると、
誰かに服の裾を掴まれた。 - P/A-00グリフォン:
あんまり無理しないで。
- P/A-00グリフォン:
……また倒れてライブ…見れなくなったらどうするのよ。
- そんなことにはならないよ。
- P/A-00グリフォン:
ふん。いっつも口だけは達者なんだから……
- P/A-00グリフォン:
じゃあ、頑張って。