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P-49スレイプニール
ミューズ!

Transcription

  1. P-49スレイプニール:

    ミューズ!

  2. P-49スレイプニール:

    モモファイブから旗下編隊へ。ミューズを発見!座標は5、2、シエラ、 チャーリー……

  3. P-49スレイプニール:

    直ちに座標に合りゅ…う……

  4. P-49スレイプニール:

    …………

  5. P-49スレイプニール:

    シグナルを送るまで座標から1km離れた場所で待機してて。以上。

  6. P-49スレイプニール:

    …ここにいたのね。めっちゃ探したわ!

  7. P-49スレイプニール:

    さぁ、戻ろう?プロデューサーが時間を稼いでくれてる。急げば全然間に合うわ。

  8. ミューズ:

    ………。

  9. P-49スレイプニール:

    ミューズ?

  10. ミューズ:

    …すみ、ません。

  11. ミューズ:

    私…行けません……

  12. P-49スレイプニール:

    どうして!?みんな怒ってないし、大丈夫だから戻って―

  13. ミューズ:

    うっ……

  14. P-49スレイプニール:

    ご、ごめんなさい。私も焦っちゃって……つい……

  15. P-49スレイプニール:

    とりあえず一緒に戻ろう?一緒に歌うって約束したじゃない。

  16. ミューズ:

    ……すみません。その約束……守れなくて……すみません。

  17. P-49スレイプニール:

    ……。

  18. P-49スレイプニール:

    理由、教えてくれる?

  19. ミューズ:

    教えたところで……何も変わらないと思います。

  20. P-49スレイプニール:

    …そうね。ミューズの悩みが鉄虫絡みだったなら、私が倒しに行って解決できるかもしれないけど。

  21. ミューズ:

    はい、だから何も変わりません……

  22. P-49スレイプニール:

    でも!

  23. ミューズ:

    ……。

  24. P-49スレイプニール:

    でも……話を聞くことくらいならできる……

  25. P-49スレイプニール:

    友達だから。

  26. ミューズ:

    ……!

  27. ミューズ:

    …と、友達だなんて…。

  28. P-49スレイプニール:

    何言ってるの!友達よ!今までおしゃべりしたり、遊んだり、一緒に……頑張ってきたじゃない!

  29. ミューズ:

    ……。

  30. ミューズ:

    私……怖いんです。

  31. ミューズ:

    ステージに上がることも……観客の反応も……。

  32. P-49スレイプニール:

    私だって初めてステージに上がった時はすごく緊張した。誰だってそうよ。

  33. ミューズ:

    そうじゃないんです、違うんです……。

  34. ミューズ:

    ただの緊張じゃないんです……怖いんです。

  35. P-49スレイプニール:

    怖い…?何が……?

  36. ミューズ:

    全部が……です。

  37. ミューズ:

    ステージに上がって歌を歌うのも、観客に視線を向けられるのも……

  38. ミューズ:

    何もかもが怖いんです。

  39. P-49スレイプニール:

    本当の想いを伝える歌を歌いたかったんじゃないの?そんなんじゃ―

  40. ミューズ:

    だからです。

  41. ミューズ:

    私の想いが……否定されたら……そう思うと……無理なんです。

  42. ミューズ:

    怖いんです。

  43. P-49スレイプニール:

    ミューズ……

  44. ミューズ:

    はは……おかしいですよね?

  45. ミューズ:

    ステージに上がって歌は歌いたいけど、歌を聴かれるのは怖いだなんて……

  46. P-49スレイプニール:

    で、でも…きっと……

  47. ミューズ:

    それだけじゃないんです。これは……今のに比べたら本当に幼稚ですが……

  48. ミューズ:

    私は…皆さんが羨ましい……

  49. P-49スレイプニール:

    羨ましい?

  50. ミューズ:

    ……プロデューサーに一目惚れしたって話、しましたよね……?

  51. P-49スレイプニール:

    うん。

  52. ミューズ:

    あの時は……少し……夢見てしまいました。

  53. ミューズ:

    私みたいな女に優しくしてくれて、興味を持ってくれるプロデューサーに出会えて……運命だと……思いました……。

  54. ミューズ:

    でも、スカイナイツの皆さんと仲良くなるにつれ……自分がみすぼらしく思えてきたんです……

  55. ミューズ:

    普段ですらあんなにキラキラしてるのに…歌う時なんてもっとキラキラしてる……それに比べて陰気で、ブサイクで、気持ち悪い私なんか……プロデューサーに好きになってもらえるはずがない……。

  56. ミューズ:

    それにプロデューサーと皆さん、皆さん同士の固い絆を見ていたら……

  57. ミューズ:

    私に居場所なんてない―きゃっ!?

  58. P-49スレイプニール:

    バカ!バカバカバカ!!

  59. ミューズ:

    えっ…!?

  60. P-49スレイプニール:

    友達だって言ったじゃない!それに名誉スカイナイツとも言ったわよ!私は!

  61. ミューズ:

    それ……本気、だったんですか……?

  62. P-49スレイプニール:

    本気に決まってるでしょーが!!バカ!!

  63. P-49スレイプニール:

    あー!もうっ、腹立ってきた!!

  64. ミューズ:

    ……ごめんなさ―

  65. P-49スレイプニール:

    まだあるわ!もう1つ腹立つことがある。

  66. P-49スレイプニール:

    ミューズ、プロデューサーのこと 好きなんでしょ?

  67. ミューズ:

    …………はい。

  68. P-49スレイプニール:

    プロデューサーに好きって言った?

  69. ミューズ:

    そ、そんなわけないじゃないですか……

  70. P-49スレイプニール:

    言っちゃお。

  71. ミューズ:

    え…?

  72. P-49スレイプニール:

    言っちゃうのよ。好きだって。

  73. ミューズ:

    それは……

  74. P-49スレイプニール:

    本当は好きじゃないの?

  75. ミューズ:

    ち、違います!

  76. ミューズ:

    私は……本当に、プロデューサーのことが……

  77. P-49スレイプニール:

    ならいいわ。

  78. ミューズ:

    ……?

  79. P-49スレイプニール:

    スカイナイツの戦隊長。そして、アイドルグループ、スカイナイツのリーダーとして保証するわ。

  80. P-49スレイプニール:

    プロデューサーは絶対にその気持ちを受け止めてくれる。

  81. ミューズ:

    ……

  82. P-49スレイプニール:

    あっ、来たわね。

  83. ミューズ:

    あれは……ドローンですか……?

  84. P-49スレイプニール:

    そ。プロデューサーが戦闘指揮をする時とかに使うインタラクティブ通信ドローンよ。

  85. P-49スレイプニール:

    プロデューサー、聞こえる?

  86. ミューズ:

    あっ…!

    1. 見つかった?
  87. 主人公:

    - 時間稼ぎのネタがなくなったタイミングで、スレイプニールからの映像通信が入ってきた。

  88. 主人公:

    - 頷くスレイプニールの後ろに、怯えるようにして立っているミューズがいた。

  89. ミューズ:

    すみま…せん……

    1. 無事だったか。よかった。
  90. P-49スレイプニール:

    プロデューサー!ミューズがプロデューサーのこと大好きだって。

  91. ミューズ:

    ひぇっ!?!?ちょ!ちょっと……!

    1. あ~……えぇ!?
  92. 主人公:

    - これはどういう流れだ!?

  93. ミューズ:

    ちょっと何してるんですか!!そんな風に言ったらもう……!

  94. P-49スレイプニール:

    大丈夫だから!

  95. P-49スレイプニール:

    本当に本気で、心から大好きなんだって。

    1. ……まず状況を説明してくれない?
  96. 主人公:

    - 時間稼ぎをスプリガンに任せて、ステージ裏の控室に向かった。

  97. 主人公:

    - スレイプニールの非常に簡潔な……何と言うか赤裸々な説明が終わると、ミューズはすべてを失ったようにうな垂れていた。

    1. でもまあ……
  98. 主人公:

    - ミューズには少し申し訳ないが説明を聞いて安心した。そういうことなら俺が解決してあげられる。

    1. それに……
  99. 主人公:

    - ……少し強引かもしれないがいいアイデアも浮かんだ。そう……きっとミューズなら……

  100. 主人公:

    - パネルに指示を書き、技術監督のユミに見せつつ画面のミューズに声をかける。よく見ると体が少し震えていた……

    1. ミューズ。
  101. ミューズ:

    ……はい。

    1. ごめんな、もっと早くに気付くべきだった。
  102. ミューズ:

    そんなことありません……全部、私が悪いんです。私が、陰気で、出来損ないで、ブサイクで……

    1. どこが?
  103. ミューズ:

    え、あ……

    1. この前、可愛いって言ったろ?
  104. ミューズ:

    ……嘘です。

    1. 嘘じゃない。また会いに行くって言ったことも、艦長室に来ていいって言ったことも。
  105. ミューズ:

    …プロデューサーは……

  106. ミューズ:

    プロデューサーは……いつも本気なんですね。

    1. うん。みんなの想いとは本気で向き合わないといけないからね。
  107. 主人公:

    - 話を静かに聞いていたスレイプニールが何か言いたそうな顔をしているが、この場は口を挟まずにいてくれた。

    1. だからミューズも本気の想いを教えてくれないか?
  108. ミューズ:

    私の本気の想い……

    1. う~ん…そうだなぁ。あの時の歌がいいな。
  109. ミューズ:

    え……?

    1. 想いを込めて歌ってほしい。
  110. 主人公:

    - 以前ミューズの部屋に行った時に、実はあの歌を全部聴いていたということを話した。

  111. ミューズ:

    未完成なので……ちょっと変なところがあります。

    1. いいよ。
  112. ミューズ:

    歌詞もまだちゃんとしたものじゃないですし……。

    1. じゃあフリースタイルってことで。
  113. ミューズ:

    ふふ……

  114. 主人公:

    - 俺の言葉に軽く微笑んだミューズは顔を上げた。いつの間にか体の震えも消えている。

  115. ミューズ:

    わかり、ました。

  116. ミューズ:

    では……

  117. 主人公:

    - 前奏が流れはじめ、満天の星を背景にミューズが歌い始めた。

  118. 主人公:

    - 少し震える声。星の光で照らされるミューズはきゅっと握った手を胸に置く……

  119. 主人公:

    - そして、俺を見つめながら、もう片方の手をゆっくりとこちらへ伸ばした。

  120. 主人公:

    - その手を握ってあげることはできないが、その代わりに小さく頷いてあげる。

  121. 主人公:

    - すると、ミューズの歌声に力がこもった。

  122. 主人公:

    - 想いを込めて歌うというのは、こういうことなのか……

  123. 主人公:

    - 表情、動作、声。

  124. 主人公:

    - そのすべてからミューズの想いが伝わってくる。

  125. 主人公:

    - 第一小節が終わり、ブリッジ、そしてリフレーン……

  126. 主人公:

    - そのミューズの澄み切った歌声が会場全体に響き渡る。

  127. 主人公:

    - 彼女のいる星が降り注ぐどこかの森。

  128. 主人公:

    - そして、俺がいるステージ。

  129. 主人公:

    - 離れていても、ミューズの想いは間違いなくここまで伝わった。

  130. 主人公:

    - 歌い終わった後もミューズは潤んだ目で俺を見つめていた。

  131. 主人公:

    - その眼差しを俺は黙って受け止め、ミューズが話し始めるまでじっと待った。

  132. ミューズ:

    変でした……よね…?

    1. 全然?本当にいい歌だったよ。
  133. ミューズ:

    ……

  134. ミューズ:

    それも……本気、なんですね……?

    1. うん。そうだよ。
  135. ミューズ:

    ………。

    1. こっちで最後の曲、歌ってくれないかな?
  136. 主人公:

    - そう言うと、ミューズの表情が強張った。

  137. ミューズ:

    ……観客の前で歌うのは…………まだ……

    1. まだ?でも……今歌ってたよ?…………なぁ?みんな!!!
  138. ミューズ:

    え……?

  139. 主人公:

    - 通信用パネルを持ったまま、俺は反対側を向いた。

  140. 主人公:

    - ミューズが驚きに目を大きく開く。それと同時にみんなの歓声が夜空を轟かせた。

  141. ミューズ:

    プ、プロデューサー……後ろ……え……?

  142. ミューズ:

    まさか……

    1. うん。みんなでミューズの歌を聴かせてもらった。
  143. ミューズ:

    信じられ、ない……

  144. A-14Bスプリガン:

    天才シンガーソングライター ミューズさんのサプライズステージでした!!!

  145. A-14Bスプリガン:

    本当に凄い!こんなに想いって伝わってくるんですね!鳥肌です!!

  146. A-14Bスプリガン:

    このライブが終わったら絶対流行りますよ!!カラオケでもランキング1位間違いなしです!

  147. 主人公:

    - ミューズが歌い始める直前にオンにしたスクリーンとの同期化をオフにして、まだ呆然としているミューズに少し意地悪っぽく声をかけた。

    1. う~ん……嫌そうな顔をしてる人……いた?
  148. ミューズ:

    こんなの……

  149. ミューズ:

    こんなの……反則、ですよ……。

    1. 悪い。俺ってさ、ちょっと自分勝手なんだよ。
  150. ミューズ:

    うぅ……

    1. だから…ミューズの歌をみんなに聴かせたくなった。
  151. ミューズ:

    …本当に、自分勝手ですね。

    1. 嫌いになった?
  152. ミューズ:

    ……。

  153. ミューズ:

    そんなわけ、ないじゃないですか……

  154. ミューズ:

    一目惚れ……なんですから……

    1. そっか。俺もミューズが好きだ。
  155. ミューズ:

    ……!

    1. 怖いのに必死に想いを伝えようとする、そんなところが好きだ。
  156. ミューズ:

    プロデューサー……

    1. だから……戻ってきて歌ってくれないか?
  157. ミューズ:

    …………。

  158. ミューズ:

    ……はい。

  159. P-49スレイプニール:

    うぅ……うぅ……うええへ~ん……

  160. ミューズ:

    ス、スレイプニールさんがどうして泣くんですか……

  161. P-49スレイプニール:

    感動しちゃっだぁ……ふぇぇぇ……

  162. ミューズ:

    ……。

  163. P-22ハルピュイア:

    うん……私もちょっと泣いちゃった。

  164. P-22ハルピュイア:

    私も、プロデューサーにこんなことされたいなぁ……

  165. P-29リントヴルム:

    リンティもちょっとだけドキドキしちゃいました……

  166. P-49スレイプニール:

    ぐすん。ほ~ら、言ったでしょ?

  167. P-49スレイプニール:

    プロデューサーは絶対に受け止めてくれるって!

  168. P/A-00グリフォン:

    普段からああいうシャレたこと言えばいいのに……

  169. EB-48Gフレースヴェルグ:

    たまにシャレた事をするというのも、プロデューサーの魅力の1つです。

  170. EB-48Gフレースヴェルグ:

    我々の業界ではギャップ萌えと言います。

  171. P/A-8ブラックハウンド:

    私もそう思うわ。

  172. P/A-8ブラックハウンド:

    プロデューサーがギャップ萌えし過ぎる前に帰ろう。

  173. P/A-8ブラックハウンド:

    歌もダンスもやり尽くしてもうネタがないってメッセージが来たわ。

  174. P-49スレイプニール:

    ミューズ、いける?

  175. ミューズ:

    ……はい。

  176. P-49スレイプニール:

    よし!最後のステージ、スカイナイツ7人でカッコよく締めくくるわよ!

  177. ミューズ:

    え?ええ!?

  178. P-49スレイプニール:

    一瞬で着くから!!

  179. P-49スレイプニール:

    ほら、ちゃんとつかまって!

  180. P-29リントヴルム:

    戻ってからメイクとヘアスタイル直す時間ありますかねぇ~?

  181. ミューズ:

    きゃああああ!!

  182. 主人公:

    - スカイナイツとミューズは飛行装備を外したり、メイクやヘアスタイルを整えてステージに上がってきた。

  183. 主人公:

    - ボロボロの体を引きずって、スカイナイツと交代するようにステージを下りる。その時、最後に上がってきたミューズと目が合った。

  184. 主人公:

    - 初めて見た明るい笑顔に、俺は安心して客席へと戻った。

  185. 主人公:

    - さっきステージで歌ったからか、それとも気分が高揚しているからなのか、ミューズ以外のメンバーは余裕の表情でパフォーマンスしている。

  186. 主人公:

    - みんな、自分のパートではない時は客席に近付いて雰囲気を盛り上げている。そんな中、スレイプニールと目が合う。

  187. P-49スレイプニール:

    プロデューサー!もうすぐ私のパートだからちゃんと聞いてよねー!

  188. EB-48Gフレースヴェルグ:

    本当はモモを見つめながら歌おうと思っていたんですが……。

  189. EB-48Gフレースヴェルグ:

    今、私の頭の中はプロデューサーのことでいっぱいです。

  190. ミューズ:

    うぅぅ…

  191. P-49スレイプニール:

    大丈夫だから!みんなこんなに盛り上がってる!みんなミューズの歌声を待ってるから!

  192. ミューズ:

    は、はい…!

  193. 主人公:

    - 満面の笑みで歌うみんなを見ていると、俺の口元も自然と緩んでいた。

  194. P/A-8ブラックハウンド:

    本当に……胸がいっぱいだわ。

  195. P-29リントヴルム:

    ブラハンも結構楽しんでますね~!

  196. P/A-8ブラックハウンド:

    うん。だってこんな経験、二度とできないと思うから……楽しまないと!

  197. 主人公:

    - 振り返ってみれば、今回のアイドルライブは小さな思い付きから始まった。また隊員たちに何かしてあげたいと考えていたところに、オルカフェスティバルでのことを思い出した。

  198. 主人公:

    - さらにスレイプニールがアイドルをやりたいと言っていたことを思い出し…。アルファに話したら、以前から行っていた俺たちの宣伝に使えると言い出して…

  199. P-29リントヴルム:

    プロデューサーさん、なんかぼーっとしてません?

  200. P-29リントヴルム:

    も~!可愛いリンティにちゅうも~く!!

  201. P-22ハルピュイア:

    あ、手 振ってくれた!

  202. P/A-00グリフォン:

    ほーんと抜けてんだから……

  203. 主人公:

    - そして、テンションが上がって、オードリーに衣装を頼み……プロデュースの仕方などわからないまま、スカイナイツの部屋へと向かった……

  204. 主人公:

    - ……ふと、数年前の料理大会を思い出す……。もしかすると人間は成長しない生き物なのかもしれない……。

  205. P-49スレイプニール:

    プロデューサー!私にも手振って~!

  206. ミューズ:

    こんなステージで……歌を歌えるなんて……。

  207. EB-48Gフレースヴェルグ:

    おっと。まだ感動するのは早いですよ。

  208. EB-48Gフレースヴェルグ:

    これからも2ndシーズン、3rdシーズンとアイドル活動はまだまだ続きますから!

  209. 主人公:

    - でも色々調べながら隊員たちの力も借りて、こんな素晴らしいライブが完成した。

  210. 主人公:

    - 前半のステージをちゃんと観られなかったのが心残りだが……まあ自業自得だ。

  211. ??:

    プロデューサー!

  212. 主人公:

    - 考えにふけっていると、みんなが俺を呼んだ。

  213. P/A-00グリフォン:

    さっきからぼーっとしすぎ!

  214. P-29リントヴルム:

    リンティに集中できてないの、バレバレなんですからね~!

  215. P/A-8ブラックハウンド:

    そうですよー。私もちょっと寂しいな……なんちゃって!

  216. EB-48Gフレースヴェルグ:

    プロデューサー、今は私たちに集中してください。

  217. P-49スレイプニール:

    そうよ!私たち、プロデューサーだけのアイドルなんだから!!

  218. P-22ハルピュイア:

    この前はアイドルはみんなのものって言ってなかった?

  219. P-49スレイプニール:

    い、今は特別なの!

  220. ミューズ:

    じゃ、じゃあ!私はプロデューサーだけの歌手になります!

  221. P/A-00グリフォン:

    へ~。ミューズ、あんた急に積極的になったじゃん?

  222. ミューズ:

    えっ…?あ、私、何言ってるんだろう……な、なんだかテンションが上がっちゃってて……!

  223. 主人公:

    - 観客席はこんなに広いのに、アイドルたちは俺だけを見てくれている。

  224. 主人公:

    - 何と言っているのかはよく聞こえなかったが、表情と動きで何となく理解できた。

  225. P-49スレイプニール:

    プロデューサー!ありがとう!大好き!

  226. P-49スレイプニール:

    私たちはこれからもずっとプロデューサーのためだけに歌うアイドルだからね!

  227. 主人公:

    - 星のように眩しい七色の笑顔。

  228. 主人公:

    - そうだった……。俺がこのアイドルプロジェクトを始めたのは……いや……

  229. 主人公:

    - 料理大会も、クリスマスパーティーも、オルカフェスティバルも何もかも……

  230. 主人公:

    - みんなに笑ってほしいから……はじめたんだ。

  231. 主人公:

    - 俺がみんなに願うことは、この笑顔。

  232. 主人公:

    - そう思った瞬間、何だか色々込み上げてきて……

  233. 主人公:

    - 俺は思わず、この大歓声にも負けないくらいの大声で叫んでいた。

    1. スカイナイツ!最高!!!!
  234. <プロジェクトオルカ、スターナイトステージ>END。