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Transcription
- 主人公:
- 色んなイベントが真っ最中のビーチ。
立ち寄るブースごとに隊員たちがくれる食べ物を両腕に抱え、パネルを見た。 - まだ半分も回ってないな。
- 主人公:
- イベントの数が多すぎて見物や軽く体験してみたり、ちょっと話すくらいしか
できないが……ありがたいことに隊員たちはそれだけでも喜んでくれた。 - もっと早くこうしてやればよかったな。
- 主人公:
- 夏の休暇を過ごすのは初めてではないが、自分たちがやりたいことを
やるという点に隊員たちは予想以上の熱狂的反応を見せた。 - 主人公:
- しかも隊員たちは普通の人間ではなくバイオロイド。
徹夜で遊ぶことくらい余裕だ……。 - …でも日程が36時間単位というのはやりすぎでは…?
- 主人公:
- いつから1日は36時間になったんだ……。
パネルの日程表には各種イベントがギッチリと書かれていた。 - 主人公:
- そして今、その過密スケジュールの合間の貴重な休憩時間だが、俺は悩んでいた。
- 特に疲れてもないし…
- 主人公:
- パネルで色々見ていたら、ヴェロニカと話したことを思い出した。
- 主人公:
- コウヘイ教団の天使たちは普段から人手不足で、ボランティアに
手伝ってもらっているらしい。 ただでさえそうなのに今はみんな休暇中……そして、記念礼拝……。 - 主人公:
- 大変そうにしているのが目に浮かぶ……。
時間もあるし、手伝いに行ってみるか。 - 主人公:
- ビーチから少し離れた場所に停泊中のオルカ号へと戻ってきた。
- ここには…いないな。
- 主人公:
- 礼拝堂として使われている講堂には数人の隊員たちが準備をしているだけで、
天使たちの姿は見えなかった。 - 主人公:
- もしかしてと思い、アザゼルの部屋へ行くと何やら通路にまで
大騒ぎしている音が聞こえた。 - 何の騒ぎだ……?アザゼル、入るよ。
- 主人公:
- ドアを開けると部屋は甘い香りのするおやつと、イベントに使われるであろう
パンフレットでいっぱいになっていた。 チビッ子たち用なのか可愛らしい絵が描いてある。 - 主人公:
- そして、その部屋のど真ん中では……
- アザゼル:
サラカエル、ちょっと待ってください!
- アザゼル:
わ、私の話を聞いてください……!
- サラカエル:
うるさい!
- 何だ、デジャヴか……
- ヴェロニカ:
いらっしゃいましたか、救援者様。
- ヴェロニカ:
状況説明を……
- その必要はないだろ……
- 主人公:
- 今度はアザゼルがサラカエルの腰に抱えられていた。
- ヴェロニカ:
中でお待ちいただけますか?すぐに終わりますので。
- ……そうするか……
- 主人公:
- ヴェロニカに言われるがまま、そっと部屋の中に入った。
- 主人公:
- 2人の天使は俺が来たことにも気づかず口論を続けていた。
- サラカエル:
教団の天使とあろうものが、食べ物で信徒を集めようとするとは!
- サラカエル:
信仰は乞うものではない……!
- アザゼル:
きゃっ、投げないでください!クッキーが割れてしまいます!
- ヴェロニカ:
おひとついかがですか?
- ありがと。
- 主人公:
- ヴェロニカは飛んできたクッキーの包みをパシリとキャッチし、
中に入っていたクッキーをくれた。 それを食べながら2人の天使の聖戦を見守った。 - アザゼル:
今日のような特別な日は、信徒ではない方も一緒に楽しんだ方が
良いではないですか……! - アザゼル:
それにこれをきっかけにまだ信徒でない方達にも選ばれし者の意志を―
- サラカエル:
そこは救援者ではなく、光の意志を!知らしめなければならんのだ!!
- これ美味いな。手作り?
- ヴェロニカ:
キッチンの皆さんに手伝っていただきました。
- サラカエル:
まだあるぞ。外を歩き回るあの不敬な者達を見ろ!
- サラカエル:
普段は目をつぶっていたが、この神聖な日に教理を乱すあの格好!!
野放しにはできん! - アザゼル:
あ、あれは水着なので―きゃっ!
- やっぱ水着もダメなの?
- 主人公:
- 驚くべきことに、コウヘイ教団の重要な教理の1つに下着を着てはならない
というのがある。 - 主人公:
- 恥部を隠すと淫欲に目覚めやすくなるという理由だったが、
流石に水着までダメだとは思わなかった。 - ヴェロニカ:
教理は解釈の仕方次第ですが……
- まぁ、サラカエルには通用しないだろうな。
- 主人公:
- ヴェロニカに同意し頷く。すると視線が自然とヴェロニカの脚へと向かった。
- ヴェロニカ:
……救援者様。
- あっ、ごめん。つい……
- ………………
- 主人公:
- 名目上だがコウヘイ教団の救援者として、ヴェロニカが普段から教理を
守っているのか確認したい気持ちは非常にあるが、今回もお預けのようだ。 - 主人公:
- 体にぴったりとくっついたヴェロニカの修道服……
その大きく入ったスリットに目を奪われた。 - 主人公:
- この前は何とか我慢できたが、俺の好奇心は消えてなくなったわけではない。
- 主人公:
- 果たしてヴェロニカは……普段から教理に忠実なのだろうか?
- 主人公:
- ここから見る分に下着の痕跡はない。しかし……
- 主人公:
- 今の俺は、女性の下着にはとても……とっても多くの種類が
あることをよーく知っている。 - ヴェロニカ:
はぁ。
- 主人公:
- ヴェロニカが静かにため息をついた。
- 主人公:
- また遠回しに制止されると思った瞬間、意外にもヴェロニカの手は
ゆっくりと修道服の裾に向かった。 - えっ……
- 主人公:
- 裾を掴んだヴェロニカの白い指はゆっくりと、非常にゆっくりと
その長い裾を捲り上げ始めた。 - 主人公:
- 足首、ふくらはぎ、太もも。
落ち着いた黒色の修道服と対照的に白い肌の面積が大きくなり。 聖戦中のアザゼルとサラカエルの声が次第に遠ざかっていく…… - ヴェロニカ:
……
- 主人公:
- 思わずゴクリと唾を飲みこむと、ヴェロニカの口元に微笑が浮かんだ。
- 主人公:
- いつも修道服に隠されていた脚が全て露わとなり、
ついに俺の好奇心が満たされる時が来た……! - 主人公:
- と思ったら、あと一歩のところで捲り上げられていた裾が、
するすると元の位置に戻っていった。 - ヴェロニカ:
異端審問官の信仰を疑うようなことは望ましくありませんよ、救援者様。
- うっ……
- 主人公:
- 耳元でそっと囁かれ、現実に引き戻された。
- サラカエル:
今日こそは―
- サラカエル:
ん?救援者……ちょうどいいところに来た。
- アザゼル:
伴…え、選ばれし者!?
- 来たよ。
- サラカエル:
神聖な「光の降臨」の時期に異端の集会を計画するとは!
- サラカエル:
それもあんな淫欲に満ちた服装で!何たる淫乱!
- アザゼル:
あ、あの……選ばれし者……断りもなく部屋に入ってこられてはですね……!
- ヴェロニカ:
ご安心ください。アブナイ物は私が先に処理しておきました。
- アザゼル:
そういう問題ではありません…!
- サラカエル:
誰よりも光の御言葉に耳を澄まさなければならない救援者と天使が
こんな有り様とは……! - サラカエル:
断じて許せん!
- アザゼル:
ちょっと待ってください!選ばれし者は関係ありません!
- サラカエル:
この期に及んで……!!
- おっ、ラウンド2の始まりか?
- ヴェロニカ:
チョコレートも召し上がりますか?
- う……チョコレートはあんまり……。
- 主人公:
- 今日の聖戦はすぐ終わりそうにはないな……おっと、そうだった。
- 完全に目的を忘れてた。何か手伝うことない?
- ヴェロニカ:
そのためにいらっしゃったのですね。救援者様のご慈悲に感謝を。
- ヴェロニカ:
ですが、大丈夫ですよ。
- ん?人手不足じゃないの?
- ヴェロニカ:
ありがたいことに、手伝ってくださる信徒の方たちがたくさんいらっしゃいますので。
- ヴェロニカ:
それにアザゼル様は救援者様に負担をかけるのを嫌います。
- 俺は全然構わないけど……
- ヴェロニカ:
受け取る側と与える側ではそれぞれ考え方も違いますので。
- ヴェロニカ:
受け取る側が恋心を抱いている場合は特にそういうものです。
- そうか、わかった。
- 主人公:
- さすがは天使……アザゼルの気持ちに俺も自然と嬉しくなる。
- ヴェロニカ:
救援者様はどうかご心配なく。光の降臨行事が始まるまで休憩なさってください。
- ヴェロニカ:
あれは……
- 主人公:
- ヴェロニカが語尾を濁しながら2人の天使にそっと目をやる。
- ヴェロニカ:
私が何とかします。いつものことですので。
- そ、そうか……
- 主人公:
- アザゼルの部屋を出て、また外に行こうと思ったが艦長室に向かった。
- 主人公:
- 休憩と言ってもやることないし……少しでも仕事を片付けておくか。