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Transcription
- アザゼル:
ずいぶん先に行かれてしまいましたね。
- ヴェロニカ:
そうですね。
- アザゼル:
……
- ヴェロニカ:
……
- アザゼル:
大丈夫でしょうか……?
- ヴェロニカ:
サラカエル様が聖典を見つけたとしても、救援者様に危害を加えることは
できないはずです。 - アザゼル:
あっ、いえ、そのことじゃなくてですね。もちろんそれも心配ですが……
- アザゼル:
支部に残っているであろう信徒たちのことです。
- ヴェロニカ:
とりあえず状況を見に行かなければわかりませんね。
- ヴェロニカ:
信仰が狂ってしまったことだけは間違いないですが……。
- アザゼル:
…ヴェロニカも、かの者たちを裁くつもりですか?
- ヴェロニカ:
昔の私ならそうしたでしょう。
- アザゼル:
では今は?
- ヴェロニカ:
先程アザゼル様が仰ったように、彼らにはまだ救済の余地があります。
- ヴェロニカ:
私が救援者様に出会い、真の信仰を見つけたように。
- アザゼル:
ふふ、そうですね。私も頑張ります。信徒たちを正しい道へ導きましょう。
- ヴェロニカ:
ただし、救援者様の意志に従わないと言うのなら……
- アザゼル:
あ、えっと……わかりましたから……
- アザゼル:
今はその鎌をしまいましょう……!
- ヴェロニカ:
申し訳ございません。遅くなりました。
- アザゼル:
ところでこの霧は……?
- サラカエル:
一歩前に進んでみろ。
- アザゼル:
一歩前……ですか?どういうことです……
- アザゼル:
あっ…!
- ヴェロニカ:
この霧は……
- サラカエル:
自然に発生したものではない。これが我々の目を惑わせている。
- ヴェロニカ:
光の屈折と散乱を利用して、全く異なる像を発生させているようですね。
- サラカエル:
そうだ。救援者にかまけて勘が鈍っているわけではないようだな。
- ヴェロニカ:
異端審問官がこんな罠に引っかかるわけにはいきませんから。
- アザゼル:
…ところで、とても静かですね。誰もいないのでしょうか?
- ヴェロニカ:
警備システムが稼働しているところを見ると……管理されているようですね。
内部に誰かいるのは間違いありません。 - サラカエル:
いずれにせよ、中に入ってみれば分かることだ。行くぞ。私が先頭に立つ。
- アザゼル:
ちょっと待ってください、警備タレットが―
- アザゼル:
攻撃して……、きませんね……?
- サラカエル:
はぁ……。
- サラカエル:
教団の警備システムが天使に反応するわけないだろう?
- サラカエル:
少し審問官を見習え。
- アザゼル:
うぅ……
- アザゼル:
あれ?なんだか優しくなりました?サラカエル……いつもなら……もっと……
- サラカエル:
お前と教団の堕落は、聖典を見つけ、救援者という詐欺師の罪を
一つ一つ明らかにしていくことで自ずと解決されるだろう。 - サラカエル:
今は……背教者達が先だ。
- サラカエル:
では行くぞ。あと、いくら背教者達がいるとは言え、ここは教団の聖域。
- サラカエル:
いかなる天使も聖域では飛行できないという教理、よもや忘れてはおらんだろうな。
- アザゼル:
あ……また先に……
- アザゼル:
はぁ……。ヴェロニカ、私たちも行きましょう。
- ヴェロニカ:
はい。……っ!!
- ヴェロニカ:
アザゼル様!
- アザゼル:
きゃっ!?ヴェロニカ!?
- ヴェロニカ:
発砲……はしてきませんね。
- アザゼル:
ですが今、銃口は私たちに向けられていますよね……?
- ヴェロニカ:
はい。間違いなく……。
- アザゼル:
どうして……サラカエルがいた時は動かなかったのに……
- ヴェロニカ:
念のため、このまま警戒を続けた方がよさそうですね。
- ヴェロニカ:
アザゼル様は普段のようにヘラヘラしたりさえしなければ十分お強いですし。
- アザゼル:
あ…、はい、わかりました……。