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Transcription
- エンジェル:
ふふふ~ん、ふふふ~ん~。
- 過去のアザゼル:
ふふ、そんなに楽しいのですか?
- エンジェル:
はい!本当なら訓練をする時間なのに、
こうしてお姉さまと一緒にいられるんですから。 - エンジェル:
でも、やっぱり僕達と同じくらい司祭たちも大変なんでしょうね?
最近眠られている時間が増えているようです。 - 過去のアザゼル:
……。
- エンジェル:
訓練も順調ですし……お姉さまの頑張りのおかげで、
バベルと支部全体に光の柱が現れて、僕もびっくりしました。 - エンジェル:
僕はいくら頑張ってもお姉さまを補助するのがやっとなのに……
やはりお姉さまの光に対する信仰心には敵わないようです…。 - 過去のアザゼル:
そんなことはありません。あなたにはいつも助けてもらっています。
- エンジェル:
本当ですか?えへへ……、僕、もっともっと頑張ります!!
- 過去のアザゼル:
はい、お願いしますね。いつも頼りにしています。
- 過去のアザゼル:
あ、あそこ、あの子がこちらにやってきてますよ。
- 教団の少女:
天使のお姉さん!
- 過去のアザゼル:
そんなに走っては危ないですよ。
- エンジェル:
僕たちの可愛い天使ちゃん。今日はどうしましたか?
- 教団の少女:
へへ、聞きたいことがあって来たの!あっ、あとプレゼントしたいものもあって……
- 教団の少女:
じゃ~ん!見て!天使のお姉さんとそっくりのクッキーだよ!
- エンジェル:
わぁ……!
- エンジェル:
えっと、右にある背の小さなクッキーが僕ですか?
- 教団の少女:
ええっと、それはアザゼルお姉さん……髪が長いから……
- エンジェル:
え…ええ?あ……な、泣かないでください。天使ちゃん。
- エンジェル:
天使ちゃんが泣いちゃうと……僕まで悲しくなって……うぅ……。
- 過去のアザゼル:
エンジェルはあなたがいつもスプーンを持つ手の、
反対の手に持っている方を言ったのですよ。 - 過去のアザゼル:
それならちゃんと当たってましたよね?
- 教団の少女:
ぐすん……スプーンはこっちで持つから……
こっち?こっちのことを言ったの? - エンジェル:
も、もちろんです!ほら、このクッキーが僕……ですよね?
- 教団の少女:
うん!はい、どうぞ!
- 過去のアザゼル:
ありがとう。大事にしますね。
- 教団の少女:
え?大事にしちゃだめだよ。食べなきゃ!
- 過去のアザゼル:
ふふ。
- エンジェル:
天使ちゃん、何か聞きたいことがあるって言ってませんでした?
- 教団の少女:
あ、そうだった!
- 教団の少女:
お姉さん、私、聞きたいことがあるの!
- 教団の少女:
バベルって鉄虫も倒せるんでしょ?じゃあもう平和になるの?
- 教団の少女:
これからは学校に行って友達と一緒に遊んでもいいの?
- 過去のアザゼル:
もちろんですよ。そうなるように私とエンジェルが頑張っているところです。
- 過去のアザゼル:
今まで通りお母さんとお父さんの言うことをちゃんと聞いて、好き嫌いをせず、
光に祈りを捧げれば、すべてが元通りになります。 - 教団の少女:
本当?本当に?
- エンジェル:
そうですよ。天使は嘘をつきませんから。
- 過去のアザゼル:
不安なら、指切りしますか?
- 教団の少女:
うん!
- 教団の少女:
へへっ、また遊びに来るね!
- エンジェル:
本当に天使みたいな子ですね。
- 過去のアザゼル:
はい。あのような子たちがいるから、私達は頑張れ……あ…。
- エンジェル:
お姉さま?
- 過去のアザゼル:
いえ。支部の外でラミエルが鉄虫と戦っている気がしまして。
- エンジェル:
珍しいですね。最近はほとんどなかったのに……。
- エンジェル:
あれ?お姉さま、バベルがなくても出来るようになったんですか?
- 過去のアザゼル:
あら。秘密にしておこうと思っていたのにバレてしまいましたね。
- エンジェル:
わぁ……、すごいです!
- 過去のアザゼル:
光は努力する者を見捨てはしませんから。光の恩寵に感謝を。
- エンジェル:
光の恩寵に感謝を。僕ももっと頑張ります。
- 過去のアザゼル:
はい。外で戦っているラミエルのためにも、信徒達のためにも。
- 過去のアザゼル:
私達のためにも……バベルを通して光の意志を実現することが、私達の使命です。
- サラカエル:
感動的な話だな。
- サラカエル:
しかし、重要なことは何も話してない。
- エンジェル:
……。
- アザゼル:
鉄虫の襲来後も支部はしばらく健在だったのですね。
- アザゼル:
つまりバベルはやはり……皆さんが建設したのですね?
- エンジェル:
……はい。
- エンジェル:
支部長だった人間がここ、カゴシマ支部に教団の生存者たちを集結させました。
- エンジェル:
熾烈な戦闘もありましたが、人間達も天使達も光の意志のもと、
ひとつとなって戦い、やっとのことでこの場所を守ることができました。 - エンジェル:
そして支部長はここをコウヘイ教団の聖地とし、バベルを建設しました。
- エンジェル:
ちょうどその頃は鉄虫の動きも小康状態で無事に完工できました。
- サラカエル:
さっきも思ったのだが、お前と話に出てきたアザゼルは
他者の心を読むことができたのか? - エンジェル:
はい。僕とお姉さまは……バベルを制御するために生まれました。
- エンジェル:
制御にはこの精神感応の能力が必須でした。
- ヴェロニカ:
教団の残された記録で見たことがあります。
- ヴェロニカ:
最初に誕生したエンジェル様、正確には今のエンジェル様の前身で、
すべての天使の原型となった天使様は、他人の感情と思考を読むことが できたそうです。 - エンジェル:
僕とお姉さまの能力はその原初の天使ほど強力ではありませんでしたが……。
- アザゼル:
ところで―あっ?
- アザゼル:
地面が……揺れてる?
- ヴェロニカ:
ただ事ではありません。先程よりも濃い霧がここまで広がってきています。
- エンジェル:
嘘……こんなに早く……?
- エンジェル:
まだ時間があると思っていたのに……!
- サラカエル:
この状況は何なんだ?説明しろ。
- エンジェル:
光の降臨が始まりました!皆さんを、早く支部の外に出さないと……!
- エンジェル:
ああっ、もう光の帳が…!
- エンジェル:
僕について来てください!早く!