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Transcription
- 主人公:
- コウヘイ教団の支部に入っていったのは少なくとも4人。
- 主人公:
- アザゼル、ヴェロニカ、サラカエル、アザズ。
- 主人公:
- 4人に連絡をとってみたが応答はない。全員電源が切れているわけではなく、
しばらく待つと不在を知らせる機械音だけが聞こえた。 - 天香のヒルメ:
ぬしよ、外は危険だ。早く中に入るのだ。
- まだ戻ってない隊員達がいる!
- 天香のヒルメ:
一体どこから……?
- 主人公:
- 慌てるヒルメに天を貫く真っ赤な光の柱を指差した。
- 主人公:
- 皆、禍々しい赤い光を見上げ、ただ立ち尽くしていた。
- 主人公:
- 4人と連絡がとれないことも、鉄虫が急襲してきたことも、
すべてあれが原因だと本能的に悟った。 - 主人公:
- 部隊配置図をもう一度確認した。支部に向かった隊員達を救出するため、
人員を配置しようとした瞬間、ここからそう遠くない場所に砲弾が着弾した。 - 天香のヒルメ:
ここももう安全ではない。安全な場所へ退避せねば、早く!
- だけど助けないと!
- 天香のヒルメ:
ぬしが心配しているのは妾もよくわかっておる!
- 天香のヒルメ:
しかし、ぬしはオルカ号の司令官、このような状況であるからこそ
自らの身の安全を確保すべきではないのか? - 天香のヒルメ:
ぬしに万が一のことが起きたら、それこそ取り返しのつかないことになるぞ。
- でも。
- 天香のヒルメ:
彼女達を信じるのだ。ぬしよ……
- ……。
- 天香のヒルメ:
ぬしといくつもの戦場をくぐり抜けてきた者達ではないのか?
この程度の危機に倒れるとは思えぬ。 - 天香のヒルメ:
それともぬしは……こちらの態勢を整える時間すら耐えられぬ弱い者達だと
思っておるのか? - ……そうだな……ありがとう、ヒルメ。
- 天香のヒルメ:
妾は当然のことを言ったまでだ。
- 主人公:
- ヒルメの言う通りだ。緊急事態には緊急事態の優先順位というものがある。
- 主人公:
- 今優先すべきことはここの隊員達とオルカ号を守ることだ。
- 主人公:
- 急いでこの事態を収拾して、取り残された隊員達を救出しなければ……。
- レモネードアルファ:
ご無事でしたか、旦那様!
- 状況報告を頼む。
- レモネードアルファ:
何もなかったはずの場所から突然、塔と光の柱が出現しました。
そして、その直後より全方位から鉄虫に攻撃を仕掛けられています。 - レモネードアルファ:
あれが原因であることは確かですが……
- 主人公:
- アルファは語尾を濁した。PECSの七人の会長のもとで
実務を行っていた彼女が知らないとなると、 あれについて知る人物はオルカ号には存在しない。 - 今現在の俺達の状況は?
- コンスタンツァS2:
安全点検のためにインフラへ向かった指揮官の一部が
まだ戻ってきていません。 - コンスタンツァS2:
各部隊に指揮官がいらっしゃる時と同じ水準の戦闘力は……
- 普段通りの戦力は見込めないということか。
- 主人公:
- コンスタンツァの報告を聞き、パネルを確認した。
- 主人公:
- リアルタイムで情報が流れてくる。
どこで何が発生し、何が現れたか……すべてが鉄虫関連だ。 - 主人公:
- ここ1ヶ月分の報告量よりも10分間で受け取った報告量の方がずっと多かった。
状況がどれだけ緊迫しているのか、一目瞭然だ。 - レモネードアルファ:
海上兵力が到着すれば状況は好転するはずです。旦那様。
- レモネードアルファ:
ですが、それまでは戦線維持に注力しなければなりません。
- コンスタンツァS2:
重傷者を除くすべての兵力が戦線に投入されています。
AGSの方達も基地構築の応援に入ってくださっていますが…… - 主人公:
- コンスタンツァのその自信なさげな言い方は、
現状維持が精一杯だということを意味していた…… - 天香のヒルメ:
ぬしよ、資料をまとめてきた。
- 主人公:
- 書類の束を抱えて現れたヒルメがパネルに情報を送信してくれた。
- 主人公:
- オルカの隊員達の現在位置、戦況をデータ化したものだ。
- ドラキュリナとエタニティも行っていたのか。
- 主人公:
- 各所の戦闘記録を確認すると、やはりアルファとコンスタンツァの言う通り、
極めて危険な状況だった。 - 主人公:
- 少しでも戦略や配置を変更しようものなら、戦線自体が崩壊する恐れがある。
- 主人公:
- 支援を派遣する余裕など微塵もない……
- せめて通信が正常なら……
- レモネードアルファ:
連絡がとれない方がいるのですか?
- いや、状況がちょっと複雑なんだ。
- コンスタンツァS2:
え……?ご主人様、一体どういうことでしょうか……
- コンスタンツァS2:
よりによって支部に行っている間に……
- レモネードアルファ:
ですが、これはチャンスかもしれません。
- レモネードアルファ:
支部に行った方達があの塔さえ止めることができれば、
この状況も打開できるはずです。 - 天香のヒルメ:
しかし6人しかいないとなると……。
- 天香のヒルメ:
部隊でもなく、たった6人でできることには限界があるぞ。
- ……不確実なことが多すぎる。
- 主人公:
- 本当にあの光のせいなのか?
そしてあれを止めればすべて丸く収まるのか……? 何もわからない。 - コンスタンツァS2:
……たしかにそうですね。
あれを止めたからといって、すべてが解決するとは限らない……。 - 最悪の場合……
- レモネードアルファ:
それで終わるわけではなく、まだ何かがあるかもしれない……ということですね。
鉄虫が集まってきたのはあの光の副次的なもので、他の目的があるとしたら……。 - レモネードアルファ:
想像したくもありませんね。
- 天香のヒルメ:
しかし、妾たちにできることは限られておる。
- その通りだ。
- 主人公:
- 今できることは全力を尽くして鉄虫の攻撃を耐え抜くこと……
- レモネードアルファ:
では旦那様、お傍でお守りできないことをお許しください。
私も支援が必要そうな戦線に加わります。 - うん。コンスタンツァとヒルメは……
- コンスタンツァS2:
私もアルファさんと同じ考えです。
バトルメイドの姉妹も戦っていますし、1人でも多くの戦力が必要です。 ヒルメさんは…… - ヒルメも一緒に行ってくれ。
- 天香のヒルメ:
わかった。
- 天香のヒルメ:
ぬしは指揮を頼む。
- 主人公:
- ヒルメが頷くと、3人は艦長室を飛び出し戦場に合流した。
- 主人公:
- 俺はパネルを艦長室に設置されている大型スクリーンに連動させる。
すぐに戦闘が発生している地点を画面に映した。 少なくとも100を超える戦闘状況が表示された。 - 主人公:
- 部隊上級者に自律指揮を命令し、激戦地だけに集中するが、
それでもやることが山ほどあった。 - 主人公:
- 劣勢な戦場には隊員を追加配置し、空白が発生した場所には
また別の兵力で補充した。 - 主人公:
- 秒単位で変化する戦況を把握し指揮を執らなければならず、
あまりの情報量に今すぐにも頭が破裂しそうだったが歯を食いしばる。 少しでも思考を停止した瞬間、戦線は崩壊する。 - 主人公:
- ふと、頭の中にある部隊配置図に、少し気になる点があることに気が付いた……。
- 主人公:
- 地獄訓練を企画していた部隊が支部のかなり近くにあった。