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Transcription
- エンジェル:
下の方で大きな音が……
- エンジェル:
光よ、どうかあの二人をお守りください……。
- アザゼル:
心配することはありません。サラカエルとヴェロニカの固い意志が
ここまで伝わってきます。 - エンジェル:
アザゼル様……
- ラミエル:
もうすぐ……塔の最上階に到着します……
- ラミエル:
その入り口は……光が流した涙のうち最も頑丈なもので作られています……。
ですから…… - エンジェル:
ラミエル様、まさかまた聖火を……？
- エンジェル:
さっき使ったばかりなのにまた使うなんて……負担が大きすぎます……！
- ラミエル:
エンジェル……
- ラミエル:
私はあの日以来……ずっと光に赦しを求めてきました……。
- ラミエル:
しかし、いくら贖罪しようと……赦されることはありませんでした……。
- エンジェル:
それは……！
- ラミエル:
扉を開き……頂上で出会ったアザゼルがまだ光から目を背くのなら……。
- ラミエル:
彼女の罪、そしてバベルを私の魂と共に……光に捧げます……
- エンジェル:
ラミエル様……。
- アザゼル:
そんなことにならないよう、私が止めます。
- アザゼル:
エンジェルも、ラミエルも、信徒達も……。
- アザゼル:
ここにいるアザゼルも……すべて。
選ばれし者の名のもとに光の懐へと正しく還れるように……止めます。 - エンジェル:
もうすぐです！
- エンジェル:
アザゼル様、状態は―
- エンジェル:
あぁ……霧をとうとう自由自在に……
- アザゼル:
不安、焦り、恐怖、意志、使命……
- アザゼル:
皆さんの心の中……ハッキリと感じます。
- アザゼル:
これならきっと……！
- エンジェル:
はい！お姉さまを救うことができるはずです！
- ラミエル:
……あそこが入口ですね。
- アザゼル:
ラミエル……すみません……
- ラミエル:
……。
- ラミエル:
灰は灰に、塵は塵に……
- ラミエル:
えっ……？
- エンジェル:
扉が……？
- エンジェル:
開いている……？
- 黎明のアザゼル:
……来ましたか。
- 黎明のアザゼル:
真の救援を受けられない……哀れな者達。
- エンジェル:
お姉さま！
- ラミエル:
アザゼル……
- 黎明のアザゼル:
光の祝福を……エンジェル、ラミエル。
- 黎明のアザゼル:
久しぶりですね。
- ラミエル:
あなたが……その言葉を口にしてはいけません、アザゼル……
- ラミエル:
罪をさらに深くするだけです……。
- 黎明のアザゼル:
構いません。私は聖典で言う黎明の預言者。
- 黎明のアザゼル:
光は……多少の不敬などお許しになることでしょう。
この罪も、あなたが代わりに背負ってくれるんでしょう。違います？ - ラミエル:
……
- 黎明のアザゼル:
ふふ……本当に愚かですね。
- 黎明のアザゼル:
人間が私達を利用するために作った……ただの紙切れに書かれた文章のせいで
何もできないなんて。 - エンジェル:
お姉さま、お願いです。こんなことは……もうやめにしましょう…。
- エンジェル:
平気なフリをしていても……お姉さまの苦痛、絶望、悲しみ……
- エンジェル:
僕には全部伝わってくるの……！！
- 黎明のアザゼル:
ふ……バカなことを。
- 黎明のアザゼル:
真の真理へと至った私は今、最高に光で満ちています。
- 黎明のアザゼル:
このまま……この地上に残されたすべての迷い子に救援を与えることが
できるほどに……！ - ？？:
そんなこと、させません。
- 黎明のアザゼル:
……いらっしゃい。
- 黎明のアザゼル:
光の祝福を……アザゼル。
- アザゼル:
……光の祝福を。
- アザゼル:
アザゼル。