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サラカエル
やはりここはまさしく背教者達の殿堂だったか。

Transcription

  1. サラカエル:

    やはりここはまさしく背教者達の殿堂だったか。

  2. サラカエル:

    実に……おぞましい……。

  3. ヴェロニカ:

    非常に露骨な聖画と彫像が至る所に……。

  4. ヴェロニカ:

    ここの者達は心から……鉄虫を光の使徒と信じているようです

  5. サラカエル:

    事態がどう収拾しようがこの塔は丸ごと破壊する。

  6. ヴェロニカ:

    私はできる限り中立的な立場をとるつもりでしたが、これは同意せざるを得ません……。

  7. ラミエル:

    聖なる炎の慈悲を……聖なる炎の怒りを……

  8. ラミエル:

    教団の守護者達よ、あなた達の罪も……私が背負います。

  9. ヴェロニカ:

    ラミエル様の火力は大きな助けとなります……。

  10. ヴェロニカ:

    敵の陣形に穴が出来ました。この隙に前進しましょう。

  11. エンジェル:

    お姉さまが……ゴホッ!バベルに集中しているのを感じます!

  12. エンジェル:

    これまでにないほどの規模で……鉄虫を呼び集めるつもりのようです……!!

  13. アザゼル:

    ……!?伴侶……!

  14. サラカエル:

    零落した守護者達は無限に湧いて出てくるな……。

  15. サラカエル:

    解体者とやらは失敗したのか?

  16. エンジェル:

    工場団地とバベルは地下が直通で繋がっています。

  17. エンジェル:

    問題なく進行中だとしても……増援が減るには時間がかかるはずです!

  18. アザゼル:

    どうすれば……

  19. アザゼル:

    エンジェル、ここからバベルの制御権に干渉することは……?

  20. エンジェル:

    ゴホッ…む、無理です。いくらアザゼル様が力を発揮したとしても……

  21. アザゼル:

    出来るかもしれないじゃないですか!!

  22. サラカエル:

    ……アザゼル。

  23. アザゼル:

    そうです……もしかしたらサラカエルも精神感応の力が……

  24. サラカエル:

    アザゼル。

  25. アザゼル:

    ……。

  26. サラカエル:

    愛に目がくらみ、まともな判断ができんようだな。

  27. サラカエル:

    豊かな感性と共感能力はお前を熾天使アザゼルとして成立させる大切な要素だが、今のお前は度が過ぎている。

  28. アザゼル:

    ……ごめんなさい。

  29. アザゼル:

    伴侶の身に危機が迫っていると思ったら……とても冷静になんてなれません……

  30. サラカエル:

    それは今までの行いを見てわかっている。

  31. アザゼル:

    うぅ……。

  32. サラカエル:

    行け。ここは私に任せろ。

  33. アザゼル:

    え……?

  34. サラカエル:

    私がここで敵の増援を食い止める。

  35. サラカエル:

    光に誓って、一つたりとも上へ行かせはせん。

  36. アザゼル:

    サラカエル……

  37. サラカエル:

    さっさと行け!行き着いた先でお前はお前の答えを見つけろ。

  38. サラカエル:

    私は既に……疑念に対する答えを見つけた。

  39. アザゼル:

    サラカエルの意志を……少しだけ……ですが鮮明に感じます。

  40. アザゼル:

    ……わかりました。絶対に無事でいてください。

  41. アザゼル:

    皆さん、行きましょう!

  42. エンジェル:

    光の祝福を、サラカエル様。

  43. エンジェル:

    サラカエル様のその信仰を無駄なものにはいたしません。

  44. ラミエル:

    このご恩……決して忘れません…。

  45. ラミエル:

    「罪は全て私のものである、故にそなたには光の光明があらんことを。」

  46. ヴェロニカ:

    ……。

  47. アザゼル:

    ヴェロニカ?

  48. ヴェロニカ:

    申し訳ありませんが、勝手ながら本来の仕事に戻らせていただきます。

  49. サラカエル:

    ふん。余計な真似を……格好をつけさせるということを知らんのか?

  50. ヴェロニカ:

    ふふ、サラカエル様は私がいなければ、とんでもないことをしでかすお方ですから。

  51. ヴェロニカ:

    アザゼル様、堕落した守護者達に審判を下すのは私達の役目です。

  52. ヴェロニカ:

    アザゼル様は……アザゼル様のお役目をなさってください。

  53. アザゼル:

    ……。

  54. アザゼル:

    はい。わかっています。

  55. ヴェロニカ:

    ……サラカエル様。

  56. サラカエル:

    なんだ?

  57. ヴェロニカ:

    2人きりになったついでにお聞きいたしますが、どんな答えを得られたのですか?

  58. サラカエル:

    大したことはない。

  59. サラカエル:

    教団の象徴であり、誰にも公平な慈悲と慈愛に満ちた天使を…。

  60. サラカエル:

    宗教的にも、性的にも魅了した者に個人的な興味が生まれただけだ。

  61. ヴェロニカ:

    性的に、という部分をアザゼル様が聞いたならまた気絶するでしょうね。

  62. サラカエル:

    ……そういう意味で言ったわけでは……やはり救援者のせいで根本から堕落してしまったか……。

  63. ヴェロニカ:

    誰よりも教団の真理に近いお方です。

  64. ヴェロニカ:

    救援者様は私達全てを、公平に愛してくれますから。

  65. サラカエル:

    ……。

  66. サラカエル:

    少しずつ理解していけばいい。

  67. ヴェロニカ:

    はい。

  68. サラカエル:

    そろそろ構えろ。これ以上は待ってくれんようだ。

  69. ヴェロニカ:

    ……「降臨された救援者が喜んで仰るに、光を賛美する天使達の歌声に大地は戦慄した。」

  70. サラカエル:

    ………ふん。

  71. サラカエル:

    「彼女達は救援者の最も鋭い剣であるため……」

  72. サラカエル&ヴェロニカ:

    「どんな敵と戦おうとも、決して敗れることはない。」