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Transcription
- A-14Bスプリガン:
今日もオルカは待っている!12時のマイオルカTVの
レポーター!スプリガンと~! - E-16タロンフェザー:
撮影担当のタロンフェザーです!
- A-14Bスプリガン:
今回、前代未聞!オルカ号史上最大のイベントがはじまります!!
- E-16タロンフェザー:
規模も史上最大!!コンテンツも史上最高!!
- A-14Bスプリガン:
それは~!!!
- E-16タロンフェザー:
オルカフェスティバルです!!!
- E-16タロンフェザー:
しかも水着コンテストがメインですよ!わぁ~!ぱちぱちー!
- A-14Bスプリガン:
拍手は台本にはなかったですよ~!フェザーさん!!
- E-16タロンフェザー:
テンションも上がりますし!これくらいのアドリブはいいんじゃないですか~!?
- A-14Bスプリガン:
そうですね!ここは私もマイクを下ろして……はい拍手~!!
- A-14Bスプリガン:
今回のフェスティバルが特別なのは、ずばり!様々なイベントが各所で
同時開催されているということです!! - E-16タロンフェザー:
ブースごとにテーマが決まっていて、どこに行っても新鮮な体験が待っています!
- E-16タロンフェザー:
この場をお借りして宣伝させてもらいますと、私、タロンフェザー主催の
ビデオショップもここから遠くない場所で開いてますのでぜひお越しください! ブースでは司令官様の日々の― - A-14Bスプリガン:
そこまでぇぇぇぇ!!視聴者の皆さんにお伝えしておきますが!
12時のマイオルカTVは全年齢対象番組です~!! - A-14Bスプリガン:
アァッ!!ちょうど!ちょーど!イベントを楽しんでいる方がいらっしゃいます!
ちょっとインタビューをしてみましょうかー! - A-14Bスプリガン:
こんにちは!
- E-16タロンフェザー:
こんにちは、サラマンダー!
- A-15サラマンダー:
あれ、フェザーじゃん。何、撮影してんの?
- A-15サラマンダー:
パーッと一発勝負しようって誘ったら忙しいとか言って逃げたくせに。
- E-16タロンフェザー:
ふふ、私は撮影するのが好きなんです。
- E-16タロンフェザー:
水着の皆さんを見て司令官様がどんな反応を見せるか……へへ……
- E-16タロンフェザー:
い……、今からもうワクワクが止まりません!!
はぁ……はぁ……あっ、ダメっ……もう我慢できないぃぃ…… - A-15サラマンダー:
相変わらずね……。
- A-15サラマンダー:
で、何?インタビュー?そんなことよりうちのブースどうよ?
- A-14Bスプリガン:
あれ?確かサラマンダーさんが企画したのはポーカー大会だったような……?
- A-15サラマンダー:
ギャンブラーってのはね、その時々の「空気」に合わせて臨機応変に対応するのさ!
- A-15サラマンダー:
あたしのブースは水着コンテストの優勝者を当てるゲーム!
- A-15サラマンダー:
きゃははははっ!!簡単でしょ?どーよ!あんたもやんない?
- A-14Bスプリガン:
ちょっとマイクを切って……よし。
私はアーマードメイデンのブラッディパンサー隊長に賭けます。 - A-14Bスプリガン:
オッズはどうなってます?
- A-15サラマンダー:
結構面白いことになってるわね、パネルのアドレス教えて。
そっちにオッズ表を送ってあげるから。 - T-40ハイエナ:
サラマンダー!
- A-15サラマンダー:
おっと、カモ―
……常連さんが来たね!今回はどうする? - T-40ハイエナ:
こんなビッグイベントにウチがいないと始まらないっしょ~!!!
- T-40ハイエナ:
何人が賭けてる!?この前負けた分、これでぜんっぶ!取り返すからっ!!
- A-15サラマンダー:
きゃはははは!いい心構えね!
- A-15サラマンダー:
さぁ、ゆっくり見ていきな~
- 主人公:
- 宝蓮とオードリーに頼んだ通り、水着コンテストがメインの
大型フェスティバルが幕を開けた。 - ……おお。
- 主人公:
- まさかこれほどの規模になるとは想像もしていなかった。
一体どうやって準備したんだろう……。 - オードリー・ドリームウィーバー:
可能な限り皆さんに声をかけて、手伝ってもらいました。
- 宝蓮:
はい!特にアザズさんとドクターさんがマジで一生懸命手伝ってくれました~!
- 宝蓮:
お兄さんが考えてることを完璧にわかっているような感じでしたね~!
ドクターさんとか大まかにしか伝えてないのにテキパキと進めちゃうし…… - そうか。ありがたいな。
- 主人公:
- 一緒に過ごしてきた時間もずいぶん長いし、当然といえば当然なのかもしれない。
- 主人公:
- それはそうと、名誉審査員として招待されたのはいいのだが、
一つ不安な事があった。 - 採点表とかないの……?
- オードリー・ドリームウィーバー:
採点表ですか?
- うん。
- 宝蓮:
あ~確かに。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ノープロブレム。心配なさらないでください、司令官。
- オードリー・ドリームウィーバー:
司令官がスコアをつけては後で厄介なことになりかねません。
というか、なりますわ。 - 宝蓮:
そうですね。お兄さんは座って観ているだけで充分なんですから。
後のことはオードリー先生と私がやりますから♡ - じゃあ何で招待したの……?
- オードリー・ドリームウィーバー:
司令官が審査員席に座ってるだけでも水着コンテストの注目度がアップしますわ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
もうすぐ始まります。見えますか?
- おわぁ…。
- 宝蓮:
へへ、本当にたくさんの方がエントリーしてくださいました!!
- 主人公:
- 宝蓮とオードリーの言う通り、コンテストブースの前は
隊員たちでごった返していた。 - 主人公:
- 水着を着て待機している参加者達をはじめ、その応援に駆けつけた友人知人。
そして支部の信徒達とエンジェル、アザゼル、ヴェロニカ……あれ? - ラミエルとサラカエルはどこだ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
あぁ、そのお2人なら……
- 宝蓮:
えへへ~…。
- 何かあったの?
- オードリー・ドリームウィーバー:
司令官が水着コンテストをご覧になるという噂を聞きつけて、
コウヘイ教団の方達が私のところまで来て頼まれたんです。 - オードリー・ドリームウィーバー:
サラカエルさんと一緒に参加できるよう、ラミエルさんの水着も作ってくれと。
- ラミエルも?
- 主人公:
- まさかラミエルまで参加するとは思わなかった……
- 主人公:
- 宝蓮はえへへ~と笑いながら驚いている俺の腕をちょんちょんと突いた。
- 宝蓮:
締切ギリギリだったからオードリー先生、大変だったんですよ~?
- オードリー・ドリームウィーバー:
今回のコンテストが終わったら当分はレストさせてもらいますわ。
ちょっと無理をしましたので。 - 宝蓮:
先生と私がプロデュースした最高のコンテスト、楽しんでくださいね~?お兄さん♡
- もちろん!
- オードリー・ドリームウィーバー:
では、宝蓮さん。そろそろはじめましょうか。
- 宝蓮:
は~い!ああ~、マイクテスト。マイクテスト。
- 宝蓮:
皆さん、長らくお待たせしました……水着コンテスト……
- 宝蓮:
ただ今より!開幕です!
- 主人公:
- 宝蓮の宣言で会場の熱気は一気に最高潮に達した。
- 主人公:
- 周りを気にしていた支部の信徒達も、
隣にいた隊員達に肩を組まれてその勢いに巻き込まれ、 多少ぎこちないが笑顔を見せていた。 - 一応予定通りに進んでいるか……
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、オフコース。あ、そうそう。司令官?
- ん?
- 主人公:
- 振り向くと、鼻が触れそうなほどの至近距離にオードリーがいて、
そっと耳元で囁いた。 - オードリー・ドリームウィーバー:
これは…私たちが決めた出場者と登場順のリストですが……
- あぁ……
- オードリー・ドリームウィーバー:
このまま……進行しても、よろしいでしょうか…?
- 主人公:
- みんなが見ている前で誘惑する声で囁かれ、困惑していると、
逆サイドから宝蓮が俺の太ももに手を置いてきた。 - 宝蓮:
お兄さんのご意見が気になります~。えへへへっ、じゅるり……
- まさか……
- 主人公:
- みんなから見える場所とは言え、机で隠れている……
そして、誰にも邪魔されずに3人で居られるこの状況を狙っていたのか……! - なるほど、進行しよう。
- ダメだ、コンテストに集中しよう。
- 主人公:
- これも頑張ってくれた2人へのご褒美だ、両サイドにいる2人の腰に腕を回した。
- 宝蓮:
や~ん♡
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふっ……、今日もワイルドですわ。
- 宝蓮:
え~?何でダメなんですか~?
- オードリー・ドリームウィーバー:
そうですよね……?何が問題なのかひとつひとつ……、手取り足取り……
教えていただけます……? - ………。
- 主人公:
- 大変なことになったな……。
- 主人公:
- すると、コンテストのスタートを知らせる爆竹がパンパンと鳴った。
すぐに参加者達が1人2人とステージに上がり、自己アピールを始めたのだが…… - ポイ:
ニャハハ~、ご主人様~♡
- ポイ:
どうですか~?隅々まで見てくださ~い。
ニャハハッ!ポイのこと惚れ直しちゃったらど・う・し・よ・う~♡ - ドラキュリナ:
ちょっと、そこの黒スケベ猫!早く行ってよ!
- ドラキュリナ:
みんな待ってるのよ!!早くして!!
- ドラキュリナ:
痛っ!
- エタニティ:
ご主人様の様子が……
- エタニティ:
苦しんでいるというわけではないのですが……あれはまるで昨晩のような……
- エタニティ:
あぁ、ご主人様……
- ドラキュリナ:
ちょっと、謝りなさいよっ!
- ドラキュリナ:
ホントここ、まともな奴いないんだけど!!
- C-77レッドフード:
左足……左足……。
- C-77レッドフード:
しょ、勝利!!スチールラインの副隊長、レッドフードです!
- C-77レッドフード:
し、司令官……かっ!?閣下が、さ!参観されるコンテストにさ、参加できき……!
- AG-2Cセイレーン:
大丈夫ですか?だいぶ緊張されているようですが……レッドフードさん。
- AG-2Cセイレーン:
緊張を解くためには大きく深呼吸をするといいですよ。
- AG-1ネレイド:
ネリネリみたいに笑って、ほら!!
- AG-1ネレイド:
大笑いすれば緊張が和らぐよ!ちょっとやってみて!
- C-77レッドフード:
こ、こうですか?
- C-77レッドフード:
……ありがとうございます。おかげで落ち着きました。
- AG-1ネレイド:
え…。
- AG-2Cセイレーン:
あれって笑顔……
- AG-2Cセイレーン:
でいいんですよね……?
- オードリー・ドリームウィーバー:
エクセレントッ!皆さんパーフェクトな美しさです!
- 宝蓮:
これはちょっと優劣つけがたいですね~。
- 宝蓮:
そう思いませんか?お兄さ~ん?
- そうだね……
- 主人公:
- 誰が高スコアなのか気になって採点表を確認しようとすると、
宝蓮とオードリーはささっと採点表を隠した。 - オードリー・ドリームウィーバー:
アンビリーバブル!紳士らしくしていてください!司令官!
- 宝蓮:
そうですよ、採点表は審査員の命!誰にもお見せできません!えっち!
- そ……そう?
- 宝蓮:
そうですよ~!
- 宝蓮:
さぁ!次は本日最後の方です!コウヘイ教団の皆さんです!
- 主人公:
- 宝蓮に名前を呼ばれ、サラカエルとラミエルがステージに上がってきた。
観客席に座っていたエンジェルとアザゼル、それにヴェロニカと信徒達が 拍手で迎えた。 - オードリー・ドリームウィーバー:
私と宝蓮さんの傑作です。
- 宝蓮:
徹夜で頑張りましたからね~
- 主人公:
- どう考えても無理難題な俺の頼みを快く引き受けてくれたオードリー、宝蓮、
そしてオルカのみんなには本当に感謝しかない。 - 主人公:
- しかし……感謝はしているが……今ここでそこまで手を入れてくるのは
ちょっとやりすぎじゃないかな……。 - バレたらどうするんだ。
- 主人公:
- 俺は毅然と紳士として、2人の手を引っ張り出した。
- アザゼル:
私も水着コンテストに参加したかったです……
- ヴェロニカ:
ダメです。このような公の場でアザゼル様が救援者様を前にして、
あんな緩みきった姿を見せてしまったら、教団の威厳は地の底どころか 奈落の底に落ちてしまいます。 - ヴェロニカ:
でもほら……救援者様の祝福はもう受けたじゃないですか。
- アザゼル:
……。
- アザゼル:
ふふっ……伴侶……。
- ヴェロニカ:
まさにその顔が緩みきった姿というものです。
- エンジェル:
えへへ、お2人とも仲がいいですね……
- エンジェル:
あぁっ!サラカエル様とラミエル様が来ますよ!
- サラカエル:
……。
- サラカエル:
もういい加減こちらに上がってこい、ラミエル。
- ラミエル:
も、もう少しだけ待ってください……
- ラミエル:
い、いくら救援者様がお望みの衣装だといっても……
光の御言葉が記された巻物以外を身に纏うのは初めてなので…… - サラカエル:
救援者が見ている。
- サラカエル:
彼の意志を賛美する天使として、堂々たる姿を見せるのだ。
- ラミエル:
救援者様…。
- ラミエル:
……。
- サラカエル:
何だ、その沈黙は?
- ラミエル:
救援者様が私の罪をお赦しになったとしても、私は何よりも穢れた存在……
- ラミエル:
そんな私がどんなに美しい衣装を纏ったところで……
- サラカエル:
……。
- ラミエル:
サ、サラカエル。どうしてそんな目で見るのですか……
- サラカエル:
救援者がそんなことを気にするとでも思うのか?
- サラカエル:
個々人に差をつけることなく、万人に真心を注ぐのが救援者というもの。
そう…… - サラカエル:
アザゼルが言っていたように……救援者が私にそう接してくれたように……
- ラミエル:
…とても穏やかな笑みですね。サラカエル……
- サラカエル:
……。
- サラカエル:
そういうことはいいから!いい加減カーテンの陰から出てこい!ラミエル!
- ラミエル:
で、ですが……どうして私だけこのような素敵な衣装なのですか……?
- ラミエル:
サラカエルですら恥部のみを隠す淫乱な衣装を着ているのに……。
- サラカエル:
光から与えられた物であるなら!この衣装も私の体同然だ!!
- サラカエル:
決して恥部を隠したわけではない!これは光の祝福を受けた私の体の一部!
恥ずべきものではない! - サラカエル:
…そして、救援者はこの水着をお気に召された!
- ラミエル:
エンジェルも……アザゼルとヴェロニカもみんな一緒に参加できたらよかったのに……
- ラミエル:
うぅっ…うううぅぅぅぅぅ……うぁあああぁぁぁ~ん……!
- サラカエル:
光よ……
- ??:
水着コンテストか!面白いっ!
- ロイヤル・アーセナル:
そういうことなら我々キャノニアがいなくては始まらんだろう!!
- AT-100ビーストハンター:
隊長、流石に乱入は司令官がお困りになるのでは……。
- ロイヤル・アーセナル:
ハハハッ!!まだ司令官の真の狙いがわからないのか!?
- AT-100ビーストハンター:
はい?
- ロイヤル・アーセナル:
木を見て森を見ずという言葉がある!さぁ、何をしている!!いくぞ!
- AT-4パニ:
みんな、ステージに上がろー!新しく合流した子たちも!ほら!
- AT-4パニ:
みんなで水着コンテストだー!
- 無敵の龍:
アーセナル隊長……真っ先に行動を起こしたな。流石だ。
- 無敵の龍:
だが我々も主の真意には気付いている、そろそろ動くべきだな……マリー隊長?
- 不屈のマリー:
スチールラインは準備完了だ。
- 不屈のマリー:
そちらの進捗はどうなっている?
- 無敵の龍:
問題ない。
- 無敵の龍:
では始めるとしよう。
- 主人公:
- 観客席に座っていた観客たちが続々とステージに上がってきた。
- 主人公:
- 戸惑っていた支部の信徒たちもオルカの隊員に手を引かれたり、
人の流れに流されたりして水着コンテストに乱入した。 - 思ってたのと違うけど……楽しそうならいいか。
- 主人公:
- フェスティバルを開催した本当の理由に隊員たちが気付いたのだろうか?
そうだとしたら、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ…… - 主人公:
- ステージに大勢上がって怪我人が出ないか心配したが、大丈夫そうだ……。
みんな笑って優勝者を予想したり、自分こそ優勝だと歓声をあげていた。 みんな楽しそうにしてくれている……。 - 主人公:
- こういうみんなで歓声をあげるイベントってのもいいかもしれないな……
演劇はじっくり観る感じだったし……歌……とか? - それはそうと……優勝者は誰になった?
- オードリー・ドリームウィーバー:
優勝者ですか?
- 宝蓮:
あ……
- ん?
- 主人公:
- 2人の微妙な反応に嫌な予感がして、急いで採点表を確認した。
- 主人公:
- そこには全員が満点と書かれていた。今上がってきた隊員も満点……。
- これは……
- 宝蓮:
見てしまいましたね……、お兄さん……。
- オードリー・ドリームウィーバー:
真の美に私たちが点数をつけるなんて……できるわけないじゃないですか……
- オードリー・ドリームウィーバー:
好きな人のために大会に参加したことだけでも、
満点を獲得する資格は十分にあります。 - でもみんな一番になるために参加してるんだからさ……
- 主人公:
- 熱気はすでに最高潮……こんな状態で「参加者全員満点です~」と
発表したらどうなるか、分かり切っている……。 - オードリー・ドリームウィーバー:
では宝蓮さん―
- 宝蓮:
お兄さん争奪戦に変更しましょうか~?
- へ?何を争奪―
- 主人公:
- あまりにも突拍子もない提案に油断していると、2人が飛びかかってきた!
- A-14Bスプリガン:
あっ~っと!!速報です、速報~!!!
- A-14Bスプリガン:
開催中だった水着コンテストは参加者全員優勝という、衝撃的な結果を受け!
なんと司令官争奪戦が始まりました!! - T-40ハイエナ:
ヨッシャァ!!!同時優勝ならウチも当たったよなっ!?サラマンダー!
- T-40ハイエナ:
はぁ!?どこに行きやがった?
- A-14Bスプリガン:
さっき急用ができたから席を外すって言ってましたが……
あれ?このメモは何でしょうか? - A-14Bスプリガン:
……「優勝者一人を当てる賭けだったから、主催者の総取り」……?
- T-40ハイエナ:
は、はぁ……?
- T-40ハイエナ:
またウチを騙したなぁ!!サルァマンダァァァァ!!!
- A-14Bスプリガン:
ば、爆弾!?
- A-14Bスプリガン:
ちょっと待ってくださーい!フェスティバルは火気厳禁ですよぉ……!わぁぁぁ!
- 主人公:
- 突然ビーチに爆発音が鳴り響く、
それを司令官争奪戦スタートの合図と勘違いした隊員たちが 四方八方から駆け寄ってきた! - みんな、落ち着け……!
- 主人公:
- 宝蓮とオードリーに抱きつかれたのも束の間、俺はすぐに引き剥がされ、
あちこちに引きずり回された。ホライゾンの隊員達の胸に突っ込んだと思ったら パブリックサーバントの所に引っ張られて…… - 服が破れた!!ちょっと!
- 主人公:
- フェスティバルの熱に浮かされた隊員たちに俺の声はもう届いていない。
- サラカエル:
あれはまさに……!光が人間の姿でこの地上に降臨なされた時のお姿……!
- ヴェロニカ:
そんなこと言ってる場合ではありません、サラカエル様。
救援者様がかかったイベントなら私たちも参加しないわけにはいきません。 - エンジェル:
皆さん楽しんでいらっしゃいます。救援者様のお気持ちが伝わったのですね……
ふふっ。あはははは!楽しいですね! - ラミエル:
救援者様を奪われる前に……私たちも早く行きましょう……
- ラミエル:
準備はいいですか、アザゼル……?
- アザゼル:
ふふ、もちろんです。
- アザゼル:
みんなで伴侶を救いに行きましょう!
- 主人公:
- 服がボロボロでもうほぼ裸の俺をサラカエルがかっさらった。
- サラカエル:
ご苦労だったな、救援者。
- サラカエル?
- サラカエル:
今回のことは感謝している。……これからは力になってやろう。
- サラカエル:
救援者の意志を世界に知らしめることができるよう補佐しよう。
- 主人公:
- 口元に微笑を浮かべたサラカエルは突然俺を力の限り放り投げた。
すると、そう遠くない場所にいたヴェロニカが見事にキャッチした。 - ヴェロニカ:
少し派手にやり過ぎてしまいましたね、救援者様。
- そうかな。
- ヴェロニカ:
はい。でもこれが救援者様のスタイルですよね。
- ヴェロニカ:
これからもそんな救援者様に誠心誠意を尽くして従います。
- 主人公:
- 追いかけてくる隊員たちを振り切り、ビーチを走っていた俺たちの前に
ラミエルとエンジェルが現れた。 - 主人公:
- ヴェロニカから俺を引き受けたエンジェルが明るく笑う。
- エンジェル:
今度は僕たちが救援者様を救う番です!
- はは…。
- エンジェル:
ラミエル様、今ならいけそうです!
- ラミエル:
エンジェル、お願いします……あっ、救援者様……
- うん?
- ラミエル:
私を……いえ、みんなを救ってくださり、ありがとうございました……
- 主人公:
- ラミエルの力を借りて、エンジェルと俺は空高く飛び上がった。
下にいる隊員たちの姿が点に見えるほど高い……! そして、空で待っていた天使が俺に手を差し伸べた。 - アザゼル:
伴侶!
- 主人公:
- 天空で出迎えてくれた天使は眩しい笑みを浮かべていた。
- 主人公:
- いつも俺に見せてくれるあの笑顔だ。
- 主人公:
- 俺は完璧なんかじゃない。
- 主人公:
- 完璧になろうと努力しているただの人間だ。
- 主人公:
- こんな俺を何とか完璧にしてくれているのは、
アザゼルやみんなが助けてくれるからだ。 - 主人公:
- これからも俺たちの前には数多くの苦難が立ちはだかるだろう、
それでも必死に足掻きながら、答えを見つけて進んでいく。 - 主人公:
- この世界を取り戻すまで、俺たちが笑って過ごせる日はそんなに多くないと思う。
- 主人公:
- だから、これは束の間の平和なのかもしれない。
- 主人公:
- こんな日が日常となるその日まで、俺はみんなと進み続ける。
- 主人公:
- 生まれてよかったと思える未来を作るために。
<光届かぬ聖域>END。