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アルマン枢機卿
停泊の準備ができました、陛下。

Transcription

  1. アルマン枢機卿:

    停泊の準備ができました、陛下。

  2. 主人公:

    - 俺は戦術地図から目を離して椅子から立ち上がった。

    1. 周辺の状況は?
  3. レモネードアルファ:

    鉄虫が少しいますが、主力級の鉄虫はいません。

  4. 主人公:

    - アルファがパネルを操作すると、偵察部隊の情報をもとに戦術地図の状況が更新された。

  5. レモネードアルファ:

    どうされますか?

    1. ……
  6. 主人公:

    - アルファの言葉に、俺はこの前のエヴァのセリフを思い出した。

  7. エヴァ:

    司令官、あなたは今すぐ北極海を通ってスヴァールバル諸島に向かってください。

  8. エヴァ:

    いくつか理由はありますが、そこは今、抵抗軍にとって世界で最も安全な場所です。

  9. エヴァ:

    アメリカをあれだけ荒らしたんですもの、オメガが黙っていませんからね。

  10. エヴァ:

    それからそこには「記憶の箱舟」もあります。人類が記録という行為を始めた時から、滅亡するまでの全ての歴史が保管されています。そして、最後に…

  11. エヴァ:

    良いことがあるかもしれません。

  12. 主人公:

    - 現在の俺達の状況は、エヴァの話がなかったとしても新しい拠点が必要だ。

  13. 主人公:

    - 最後の一言が気になるが……

    1. 偵察が終わり次第、駐屯地構築に取り掛かってくれ。当分は滞在する。
  14. アルマン枢機卿:

    はい、陛下。

    1. そうだ。「記憶の箱舟」は見つかったか?
  15. レモネードアルファ:

    残っている記録を頼りに優先して探しているところですが、長い歳月の間に地形が少し変わってしまったようです。

    1. 分かった。見つけ次第教えてくれ。
  16. レモネードアルファ:

    はい、旦那様。

  17. 主人公:

    - 人類のすべての歴史が保管されている場所……どういうものなのか、ちょっと想像ができない。

    1. あ、そうだ……
  18. 主人公:

    - 記憶の箱舟はウォッチャーオブネイチャーが作ったんだったよな?

  19. 天空のエラ:

    記憶の箱舟にはありとあらゆる情報、つまり学術的な研究資料から、過去に誰かがSNSに投稿した文章に至るまで保管されています。

    1. そ、そんなものまで?
  20. 主人公:

    - 呼び出しを受けて艦長室にやって来るや否や、俺の胸に抱きついてきたエラが一生懸命説明してくれた。

  21. 主人公:

    - ただの研究所みたいなものだと思ったが……

  22. セティ:

    そ、それだけじゃなくて……存在していたほぼ全ての種の生物とバイオロイドの遺伝子情報もあるはずです。

  23. 主人公:

    - エラと一緒に俺に抱かれているセティも説明を付け加えた。

    1. …そうか。
  24. 主人公:

    - 情報も重要だが、俺が……俺達が最も興味があるのはそれだ。

  25. 主人公:

    - 次々と現れる強大な敵のおかげで俺が率いる抵抗軍は、常に戦力不足を強いられている……

  26. 主人公:

    - 記憶の箱舟で新たなバイオロイドの遺伝子情報が手に入れば、大きな戦力となる。

  27. エンプレス:

    あ、じゃあそこに行けばムネモシュネもいるのかな?

    1. ムネモシュネ?
  28. エンプレス:

    記憶の箱舟に1人ずつ配置される施設管理者なの。

  29. エンプレス:

    何十年も同じ場所で同じ仕事をするなんて、私には想像もできないの。

    1. 落ち着きのないエンプレスはそうだろうな。
  30. エンプレス:

    なにぃ~!?……うぅ、否定はできないの。

    1. それで、ムネモシュネってどんなバイオロイドなんだ?
  31. 天空のエラ:

    そうですね……なんというか、ロボットに近い性格です。冷淡で、常に落ち着いていて、孤高という感じです。

    1. そうなんだ。
  32. 主人公:

    - 内部データベースを検索してムネモシュネに関する情報を探してみた。

  33. 主人公:

    - 幸いにも一般的なデータは見つけることができた。

    1. 確かに外見はそうだな。無機質な感じがする。
  34. セティ:

    期待寿命の間は一人で箱舟を守り、寿命が尽きると次のムネモシュネに役割を引き継ぐよう設計されています。

  35. セティ:

    …キャロライン・フォスター様もこの方法しかなかったんだと思います。

    1. それってウォッチャーオブネイチャーの創設者のことか?
  36. セティ:

    はい。

  37. 主人公:

    - 創設者の気持ちを察したのか、しょんぼりしているセティの髪をそっと撫でてあげた。

  38. 天空のエラ:

    でも何でわざわざバイオロイドにしたんでしょうか?

  39. 天空のエラ:

    全部自動化するとか、管理用A.I.に任せてもよかったはずなのに。

    1. そうだよな……
  40. エンプレス:

    会ったら聞いてみるの!そろそろ偵察も終わる頃じゃない?

  41. 主人公:

    - エンプレスがそう言うと同時に偵察が終わり、貨物を下ろす準備も終わったとの報告が入ってきた。

    1. それじゃあ行こうか。案内を頼む。
  42. セティ:

    はい、司令官様。

  43. エンプレス:

    私に任せて!こういう場所は私の出番なの!