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Transcription
- アルマン枢機卿:
停泊の準備ができました、陛下。
- 主人公:
- 俺は戦術地図から目を離して椅子から立ち上がった。
- 周辺の状況は?
- レモネードアルファ:
鉄虫が少しいますが、主力級の鉄虫はいません。
- 主人公:
- アルファがパネルを操作すると、偵察部隊の情報をもとに
戦術地図の状況が更新された。 - レモネードアルファ:
どうされますか?
- ……
- 主人公:
- アルファの言葉に、俺はこの前のエヴァのセリフを思い出した。
- エヴァ:
司令官、あなたは今すぐ北極海を通ってスヴァールバル諸島に向かってください。
- エヴァ:
いくつか理由はありますが、そこは今、抵抗軍にとって世界で最も安全な場所です。
- エヴァ:
アメリカをあれだけ荒らしたんですもの、オメガが黙っていませんからね。
- エヴァ:
それからそこには「記憶の箱舟」もあります。
人類が記録という行為を始めた時から、滅亡するまでの全ての歴史が保管されています。 そして、最後に… - エヴァ:
良いことがあるかもしれません。
- 主人公:
- 現在の俺達の状況は、エヴァの話がなかったとしても新しい拠点が必要だ。
- 主人公:
- 最後の一言が気になるが……
- 偵察が終わり次第、駐屯地構築に取り掛かってくれ。当分は滞在する。
- アルマン枢機卿:
はい、陛下。
- そうだ。「記憶の箱舟」は見つかったか?
- レモネードアルファ:
残っている記録を頼りに優先して探しているところですが、
長い歳月の間に地形が少し変わってしまったようです。 - 分かった。見つけ次第教えてくれ。
- レモネードアルファ:
はい、旦那様。
- 主人公:
- 人類のすべての歴史が保管されている場所……
どういうものなのか、ちょっと想像ができない。 - あ、そうだ……
- 主人公:
- 記憶の箱舟はウォッチャーオブネイチャーが作ったんだったよな?
- 天空のエラ:
記憶の箱舟にはありとあらゆる情報、つまり学術的な研究資料から、
過去に誰かがSNSに投稿した文章に至るまで保管されています。 - そ、そんなものまで?
- 主人公:
- 呼び出しを受けて艦長室にやって来るや否や、俺の胸に抱きついてきたエラが
一生懸命説明してくれた。 - 主人公:
- ただの研究所みたいなものだと思ったが……
- セティ:
そ、それだけじゃなくて……存在していたほぼ全ての種の生物と
バイオロイドの遺伝子情報もあるはずです。 - 主人公:
- エラと一緒に俺に抱かれているセティも説明を付け加えた。
- …そうか。
- 主人公:
- 情報も重要だが、俺が……俺達が最も興味があるのはそれだ。
- 主人公:
- 次々と現れる強大な敵のおかげで俺が率いる抵抗軍は、
常に戦力不足を強いられている…… - 主人公:
- 記憶の箱舟で新たなバイオロイドの遺伝子情報が手に入れば、
大きな戦力となる。 - エンプレス:
あ、じゃあそこに行けばムネモシュネもいるのかな?
- ムネモシュネ?
- エンプレス:
記憶の箱舟に1人ずつ配置される施設管理者なの。
- エンプレス:
何十年も同じ場所で同じ仕事をするなんて、私には想像もできないの。
- 落ち着きのないエンプレスはそうだろうな。
- エンプレス:
なにぃ~!?……うぅ、否定はできないの。
- それで、ムネモシュネってどんなバイオロイドなんだ?
- 天空のエラ:
そうですね……なんというか、ロボットに近い性格です。
冷淡で、常に落ち着いていて、孤高という感じです。 - そうなんだ。
- 主人公:
- 内部データベースを検索してムネモシュネに関する情報を探してみた。
- 主人公:
- 幸いにも一般的なデータは見つけることができた。
- 確かに外見はそうだな。無機質な感じがする。
- セティ:
期待寿命の間は一人で箱舟を守り、寿命が尽きると次のムネモシュネに
役割を引き継ぐよう設計されています。 - セティ:
…キャロライン・フォスター様もこの方法しかなかったんだと思います。
- それってウォッチャーオブネイチャーの創設者のことか?
- セティ:
はい。
- 主人公:
- 創設者の気持ちを察したのか、しょんぼりしているセティの髪を
そっと撫でてあげた。 - 天空のエラ:
でも何でわざわざバイオロイドにしたんでしょうか?
- 天空のエラ:
全部自動化するとか、管理用A.I.に任せてもよかったはずなのに。
- そうだよな……
- エンプレス:
会ったら聞いてみるの!そろそろ偵察も終わる頃じゃない?
- 主人公:
- エンプレスがそう言うと同時に偵察が終わり、
貨物を下ろす準備も終わったとの報告が入ってきた。 - それじゃあ行こうか。案内を頼む。
- セティ:
はい、司令官様。
- エンプレス:
私に任せて!こういう場所は私の出番なの!