Transcription

1. ムネモシュネ:

   生態保存区域の復旧作業が完了しました。要請があれば、すぐにご案内いたします。

2. ペレグリヌス:

   お～！もう終わったのか！相棒、見物しに行こうぜぇ。

3. ムネモシュネ:

   あ……

4. グラシアス:

   …ふふ。

5. グラシアス:

   ペレグリヌス、ちょっと二人で話そうか。

6. ペレグリヌス:

   話って何だよ？そんなの見物しながらでも―うおああああっ！？

7. ムネモシュネ:

   ……

   1. ……
8. 主人公:

   - ペレグリヌスは自分よりもかなり小さくなったはずのグラシアスにズルズルと引きずられていった。

9. ムネモシュネ:

   ……管理者様？

   1. あ、うん。すぐに頼むよ。
10. 主人公:

    - 確か公園や植物園のような休息が取れそうな場所だったよな。

    1. その服、気に入った？
11. ムネモシュネ:

    あっ…それは……

12. 主人公:

    - ムネモシュネは少し顔を赤らめて、俺から目を逸らした。

13. ムネモシュネ:

    本モデル……いえ、私がこの服装をした時の管理者様の行動と脈拍、体温等を分析した結果……

14. ムネモシュネ:

    管理者様が「この服装をした私」を「気に入った」という結論に至ったからです。

    1. うん。よく似合ってるから俺も嬉しいよ。
15. ムネモシュネ:

    …ありがとうございます、管理者様。では…

16. 主人公:

    - 初めて会った頃よりだいぶ慣れた感じで笑みを浮かべ、ムネモシュネは俺の手を取った。

18. ムネモシュネ:

    こちらです、管理者様。

    1. おお…
19. 主人公:

    - まっすぐに伸びた散策路と中央にある噴水。青々とした街路樹に、整備された芝生。

    1. すごくいいじゃん。
20. 主人公:

    - 感心していた俺とは対照的に、ムネモシュネは一ヶ所をじっと見つめていた。

21. ムネモシュネ:

    記録不一致。区域復旧プロセスに対する全数調査を実施します。

    1. ムネモシュネ？
22. ムネモシュネ:

    あの建物は本来、生態保存区域に属するものではありません。区域の全体的な形態もまた以前とは異なります。

23. ムネモシュネ:

    ……以前まで存在しなかったコードを検出。いえ、コードではなくダミーテキストだと判断されます。解読を開始します。

24. ムネモシュネ:

    解読……完了。内容は……

25. 主人公:

    - 困惑しているのか、ムネモシュネの眉が微かに震えた。

26. ムネモシュネ:

    内容は、管理者様へのメッセージです。

    1. ……メッセージ……？