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Transcription
- ムネモシュネ:
内容は、管理者様へのメッセージです。
- ……メッセージ……?
- ムネモシュネ:
お見せします。
- 主人公:
- 足元の芝生の一部が盛り上がり、さらに横に広がって端末が現れた。
ムネモシュネが画面を何度か操作すると、短いメッセージが表示される。 - エヴァの伝言:
無職生活は楽しんでいらっしゃいますか?今私にできることはこれくらいです。
- エヴァの伝言:
謝ることはしません。私達も私達なりに最善を尽くしているんですから。
- エヴァの伝言:
でも、あなたにとってこの穏やかな日常が少しでもプレゼントになればと
思っています。これは本心です。信じる信じないはあなたの自由ですが。 - エヴァの伝言:
とにかく、次にお会いする時はもっと具体的な話が出来ると思います。
博士がそれなりに成果を出していますので…… では、残りの休暇をしっかりと楽しんでください。 - エヴァの伝言:
Eva
- エヴァの伝言:
P.S. 一番大事なことを言い忘れるところでした。
もうすぐ三回目のお誕生日ですね。まだ早いですが先にお祝いさせてください。 本当におめでとうございます。 - …………
- 主人公:
- ここまで露骨にされては誰だって気付く……。
聖書に登場する最初の女性、イヴ……または…… - エヴァ……
- 主人公:
- そして、箱舟に来た時の俺の認識名「アベル」……
最初の男性と最初の女性の間に生まれた……二番目の息子。 - 主人公:
- このメッセージを残したように、箱舟での特級権限も
エヴァによるものだとすれば。 - はぁ……
- 主人公:
- 息を吐き、速まる鼓動を落ち着かせる。
冷静に考えれば、これも俺が思い込んでいるだけ、 いや……そもそもただのエヴァの主張にすぎない。 - …それはそうと誕生日か。
- 主人公:
- 俺は自分がどこで、どうやって生まれたのかを知らない。
だけど、これだけは確かだ。 - 主人公:
- 今の俺の「人生」は……グリフォンとコンスタンツァに
見つけてもらったことで始まった。 - 本当に……何も知らないんだな、俺は。
- 主人公:
- しばらく忘れていた「俺」という存在に対する疑問が浮かんできた。
- 主人公:
- いや、もしかすると無意識のうちに考えることを避けていたのかもしれない。
LRLがサイクロプスプリンセスのことを聞いて来なかったのと同じように。 - 主人公:
- 一度水面から顔を出した疑問はどんどん膨らんでいく。
そもそも、俺の鉄虫に関する知識はどこから……? - 主人公:
- 常識すら何も知らなかった俺が、戦闘指揮だけは人並み以上にできた理由は?
- 主人公:
- 俺が……鉄虫に感染していた理由は?
- 俺は……
- 主人公:
- ……誰なんだ?