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Transcription
- 主人公:
- …………生け捕りの意味がないと気付くのにそう時間はかからなかった。
- ……「マリオネット」……こういうことだったのか。
- ドクター:
これはもうバイオロイドとは呼べないね。
- ドクター:
表面的には何ともないけど、じきに生物としての機能は維持できなくなるはず。
- ドクター:
ううん……もう生物ですらないかも。
- 主人公:
- ドクターの説明を聞いて、倒れている「マリオネット」のヘルメットを外した。
- 主人公:
- 口元から血を流す、普通のバイオロイドの顔がそこにあった。
- レモネードアルファ:
連合戦争でデルタが未完成のバイオロイドを一部運用していたという
記録があります。 - レモネードアルファ:
当時は守勢に追い込まれた戦線でモジュールとオリジンダストの量を節約した
いわゆる矢避け役として投入したとの判断が有力視されていましたが…… - ドクター:
これはそんなレベルを悪い方向に思いっきり超えちゃってるよ。
- ドクター:
もう少し分析してみないと分からないけど、この人形達の遺伝学的レベルは
普通のバイオロイド以上だよ。 - レモネードアルファ:
ということは……
- 主人公:
- アルファの言葉にドクターが小さくため息をついた。
- ドクター:
これは故意にこうなってるってこと。それか、ちょっとした細工って感じかな?
「これはただの物です。」って定義するために、わざとこんな風に…… - ドクター:
厳密に言えばこれはバイオロイドでもないからね……。
- 主人公:
- どんなに高い権限と自律性を持つバイオロイドだとしても、
新たな「バイオロイド」を創り出すことはできない。 - 主人公:
- 被造物を恐れて作った呪縛からこんな風に逃れるだなんて……
- とりあえず関連事項を部隊に伝えてくれ。それから―
- 主人公:
- 俺の視線を受けてドクターは軽く首を振った。
- ドクター:
お兄ちゃんの気持ちは分かるけど……無理だよ。
いっそのこと殺してあげた方がこの子達のためだと思う。 - ……
- 主人公:
- ドクターはありきたりだけど……と付け加えた。
- 主人公:
- いっそのこと彼女達がPECSに対する忠誠心を胸に、
俺達を攻撃してくれたなら気持ちが楽なのに、と思ってしまった。 - 主人公:
- 卑怯ではあるが……そうだったなら……罪悪感はまだ軽かったはずだ。
- …なるべく頭を狙って射殺するように伝えてくれ。
- レモネードアルファ:
……はい、旦那様。