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Transcription
- 主人公:
- 諸島を完全に確保するため、戦闘部隊が各自担当する区域に散らばった。
- 主人公:
- 港周辺と箱舟内部に臨時駐屯地を設置するために
忙しく動いている隊員達を複雑な心境で眺めていると…… - 主人公:
- 誰かが俺のそばに近づい……いや、駆け寄ってきた。
- Mr.アルフレッド:
こんにちは、司令官殿!
- うおわぁっ!?ビックリさせるな!
- Mr.アルフレッド:
おっと、私がスピードを出しすぎたようですね!大丈夫ですか?
- うん…いつも思うけど、その体、どうにかならないのか?
- Mr.アルフレッド:
そうですか。でしたら!
- Mr.アルフレッド:
?かんせまし出い思を昔!かすでうど、あ
- ……
- Mr.アルフレッド:
。ねすでうよの良不触接、とっお
- Mr.アルフレッド:
!いさだくち待お々少
- 主人公:
- アルフレッドは何やら体を奇妙にひねったり、
トントン叩くなど忙しそうにしている。 - Mr.アルフレッド:
できました。整備、完了です!
- お、お疲れ……
- Mr.アルフレッド:
実は最近、ロバートのパーツはこのMr.アルフレッドには不釣り合いだと
思っていたんですよ!! - Mr.アルフレッド:
余裕があれば他の素体も作ってみたいでへぇぇぇぇぇぇぇっ!?
- 主人公:
- 調子に乗って喋っていたアルフレッドは遺伝子保存区域の惨状を見て
飛び上がった。 - Mr.アルフレッド:
こ、これは一体何事ですか!?
- Mr.アルフレッド:
かの有名な「記憶の箱舟」の遺伝子保存区域を訪れるこの日を!
指折り数えて待ちわびていたというのにィ!! - Mr.アルフレッド:
くおぉぉぉ!!絶対に許せません……!一体誰が!こんなことを……!
- レモネードデルタだ。
- Mr.アルフレッド:
えっ。
- 知ってるのか?
- Mr.アルフレッド:
もちろんですとも。それに……あのおばさんはいくらこの私でも……
- 主人公:
- 機械の腕で頭…と言えばいいのだろうか?
- 主人公:
- とにかく丸い部分をぼりぼり掻きながらアルフレッドが話を続けた。
- Mr.アルフレッド:
ちょっと……鳥肌が立ちますね。記録で見ただけですが。
- 記録?どこで?
- Mr.アルフレッド:
情報区域でちょこっと拝見しました。
- Mr.アルフレッド:
くふふっ!もちろん私が言う「ちょこっと」は一般的なそれとは「ちょこっと」
違いますがね!! - 情報区域か……一度行ってみた方がよさそうだな。
- Mr.アルフレッド:
グッドなアイデアです!きっと気に入ると思いますよ~!
それに― - Mr.アルフレッド:
おっとぉ!!私を置いて行かれては困りますよぉ!
- ちっ、バレたか……
- Mr.アルフレッド:
くふふ、司令官殿は意外と意地悪なところがありますからねぇ!
- Mr.アルフレッド:
以前も私に役立たずの鉄クズとおっしゃいましたし!
- …そんなこと言ったっけ?
- Mr.アルフレッド:
言ってましたよ!たぶん!それに空き缶ではありましたが、
役立たずの鉄クズではありませんでしたよ! - 主人公:
- しばらくどうでもいい話をしていたが、アルフレッドは
急に真剣な口調に変わった。 - Mr.アルフレッド:
司令官殿が気を揉まれる必要はありませんよ。
- ……
- Mr.アルフレッド:
世の中には良いことの数だけ不条理なこともたくさんあるのです……。
- 主人公:
- 空き缶の分際で僭越ではありますが、と付け加えてアルフレッドは
話を続けた。 - Mr.アルフレッド:
ですが、それがいくら不条理だとしても途中で諦めたり、立ち止まったり
してはいけません。 - Mr.アルフレッド:
力の限り!もがいて!ざまあみろと言わんばかりに勝ち抜くのです!
- …そうだな、ありがとう。
- Mr.アルフレッド:
くふふっ、どういたしまして。
- 遺伝子区域の片付けを手伝ってくれ。まだ無事なものがあるかもしれない。
- Mr.アルフレッド:
私にぴったりの仕事ですね!喜んでお手伝いさせていただきます。
- 主人公:
- アルフレッドのおかげで複雑にこんがらがっていた頭の中が
少しだけスッキリした気がした。 - …ふぅ。
- 主人公:
- 小さくため息をついて残っていた重い気分を振り払い、
通路に彫刻のように立っているムネモシュネのもとへと向かった。