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Transcription
- ムネモシュネ:
待機終了。
- 箱舟に侵入した敵はもうすぐ片付く。外の状況も同じだよ。
- ムネモシュネ:
本箱舟を管理する「ムネモシュネ」として深く感謝申し上げます、管理者様。
- あ、それでなんだけど……
- 主人公:
- 箱舟とこの近くの島にしばらく滞在してもいいかと聞くと、ムネモシュネは
不思議そうに首を傾げた。 - ムネモシュネ:
本箱舟に関するすべての権限は管理者様にあります。
- ムネモシュネ:
本モデルの生死与奪を含め、どのように使用されても問題ありません。
- じゃあ俺達がこのままここを出ていっても大丈夫なのか?
- 主人公:
- 少々意地悪な質問にムネモシュネの眉がピクリと動いた。
- ムネモシュネ:
……はい。そうです。
- ごめん。俺達は当分ここにいる予定だから。ここを去るときは君も一緒に連れていく。
- ムネモシュネ:
本モデルも……一緒に……
- うん。
- 主人公:
- 目をパチクリさせて俺を見ていたムネモシュネの口元に、微かな笑みが浮かんだ。
- ムネモシュネ:
…要請を承認。今後ともどうぞよろしくお願いいたします、管理者様。
- 主人公:
- 再びロビーに戻り、今度は反対側の通路を通って情報区域に到着した。
- 主人公:
- 至るところで隊員達がバックアップ作業をしている。
- さっきの遺伝子区域もだけど…ロビーとは違って普通なんだな。
- ムネモシュネ:
普通…?
- ロビーはなんとなく城みたいだった。
- ムネモシュネ:
回答不可。管理者様がおっしゃる「普通」の意味を理解できませんでした。
- あ…
- ムネモシュネ:
この情報区域が「優秀であったり特別な点がなく普通」だとしたら、
卓越した情報区域もあるという意味でしょうか? - 主人公:
- どう説明したらいいのだろうか…?
- ムネモシュネは箱舟にある情報を閲覧する権限はないの?
- ムネモシュネ:
本モデルにもその権限は存在します。
- じゃあ外の情報は?調べたことはないのか?
- ムネモシュネ:
ありません。
- オレンジエード:
あ、司令官様!
- 主人公:
- 作業をしていたオレンジエードが俺達の方に駆け寄ってきた。
- 作業は順調?
- オレンジエード:
あ……それがですね…
- 主人公:
- 困った顔でオレンジエードは話し始めた。
- 主人公:
- 俺は順調かどうかを聞いたのだが……
オレンジエードは俺がまだいなかった頃の話をはじめ、滅亡前の話を経由してから、 北米に攻撃した時の話をし……そして、やっと現在の作業について話してくれた。 - 主人公:
- オレンジエードさんが話し終わるまで17分23秒かかりました。
- …つまり要約すると、情報が途中で捏造されてるってことか?
- オレンジエード:
はい、そういうことです。
その手口を調べた結果、オメガの仕業で間違いありません。 - オレンジエード:
このヒステリックなコードを見てくださいよ。
- そ、そうなの……?
- オレンジエード:
そうです!まぁ、悪党ではありますが、悪党なりの立場もあるでしょうし、
自分の仕事の邪魔になるものを排除することは、仕方ないかもしれません。 - オレンジエード:
でもこれを見てください!それとは全く関係のないものまで、
まるで本に落書きをするかのようにむちゃくちゃに消されています! - オレンジエード:
あのおばさん無駄に能力だけはあるので、これは何をしても復元が
不可能なレベルです!まったくも~! - …息継ぎ、できてる?
- オレンジエード:
えへ、ちょっと苦しいですね。
- 主人公:
- コードは読解不可能だったが、オレンジエードが細かくメモをしながら
作業をしてくれたおかげで、相当量の情報が失われたということは把握できた。 - ここまで徹底されたら怒る気にもならないな……
- オレンジエード:
そうですよね。
- 終わったことだ、仕方ない…。残っている情報だけでもバックアップをしといてくれ。
- オレンジエード:
はい、司令官様~
- 主人公:
- どこで覚えたのか、俺に投げキッスを飛ばすと、
オレンジエードは再び作業に戻った。 - 主人公:
- 17分23秒の半分くらいは要らない話だった気がする……