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Transcription
- 薔花:
……
- エンプレス:
え？ねぇ、黙ってどこに行くつもりなの？この先にまた鉄虫がいるかもしれないよ！
- エンプレス:
私達と一緒に行こうよ。その方が安全なの！
- トリアイナ:
おっと、エンプレス隊員。誰かをスカウトするときはそんなんじゃあダメよ。
- トリアイナ:
見てなさい。隊長の必須スキル！スカウトってやつを！
- トリアイナ:
おい、あんた！私の仲間になれ！
- 薔花:
うるさい。
- トリアイナ:
ふぅ……通用しないみたいね。くぅ～悔しい！
だいたいこれで一発なのになぁ……じゃあ別のアプローチで…… - エンプレス:
はぁ～！？助けてあげたのに！お礼どころかうるさい～！？
- エンプレス:
いくらなんでもそれはちょっとないんじゃないの！？
……ってこら！人が話しているのにどこ行くの！ - 薔花:
……ンだよ？
- 薔花:
放せ。
- LRL:
腕のこの傷……余には見覚えがある。
- LRL:
その傷……悪竜の残党にやられたのだな！？これはとても危険なものなのだ！
- 薔花:
………は？
- LRL:
そのままにしておけば生命を蝕む致命的な呪いとなる！！
- LRL:
余と余の使い魔達と共に行かぬか？余の眷属はどんな病でも治すことができるのだ！
- 薔花:
あ？何言ってんの？このガキ……
- LRL:
……ヒィッ！その目、怖い……！
- LRL:
で、でも……司令官がケガした人を見つけたら連れてこいって言ったんだもん……
- 薔花:
……
- エンプレス:
ふふ～ん？
- エンプレス:
そうだったそうだった！「司令官」が確かにそう言ってたの！
- エンプレス:
軽い傷でも致命的な呪いになる前に「司令官」のところに
必ず連れていかなきゃいけないんだったの！そうだよね～？真祖のプリンセス？ - LRL:
あ……ふふ！当然ではないか！
- LRL:
貴様は必ずこの真祖のプリンセスが我が眷属の前に連れていくのだ！！
拒否権はないぞ！ - 薔花:
はぁ！？何勝手に決めてんだよ……！
- トリアイナ:
エンプレス隊員！今確認したところ、「司令官」は記憶の箱舟にいるらしいわ！
- トリアイナ:
今行けば、あの忙しい「司令官」に会えちゃえそうね！？
- エンプレス:
運が良ければ二人っきりになれるかも～？
- エンプレス:
「司令官」と～
- 薔花:
テメェら……、さっきからァ……！
- グラシアス:
わからぬことに対する恐怖を克服する方法はひとつしかない。
- 薔花:
……は？
- グラシアス:
実際に経験し、それがどういうものなのかを知ることだ。
- グラシアス:
そのためにはどうすればいいか……それをあえて説明する必要はないだろう？
- 薔花:
…チッ！どいつもこいつもお節介野郎かよ。
- 薔花:
……
- 薔花:
……挨拶だけしとくわ。
- トリアイナ:
おっ？一件落着？
- トリアイナ:
いや～、今回の探検は成功ばっかりで怖くなってくるわ～！！
次の探検はどんなことが待っているのかしら！ - エンプレス:
グラシアスが一緒に説得してくれたおかげなの。
- エンプレス:
ほっといたらあの子、群れからはぐれたペンギンみたいに
独りぼっちになっちゃうの。 - トリアイナ:
そういう万が一のことは万が一の時に考えればいいのよ……あっ、そうだ！！
- トリアイナ:
お宝のこと、すっかり忘れてた！！
- エンプレス:
お宝？何も発見してないと思うけど。
- エンプレス:
せいぜいここに転がってるガラクタくらいしか……
- トリアイナ:
これだから素人は困るのよね！
- トリアイナ:
価値というのはそれ自体の機能や性能で決まるものじゃないわ！
それを決めるのは私達自身なのよ！ - トリアイナ:
そういう意味でこれはどんな金銀財宝より価値のある 貴重なお宝よ！
- エンプレス:
……ふ～ん。素人ってところには異論あるけど、そのセリフ、悪くないの！
- エンプレス:
よ～し！じゃあここにある物で使えそうなものを探すの～！