Transcription

1. ムネモシュネ:

   残りの区域はあと1つです、管理者様。ただ……

   1. ただ？
2. ムネモシュネ:

   以前レモネードデルタの攻撃を受けた際、外縁部に位置する生態保存区域も若干の被害を受けました。

3. ムネモシュネ:

   箱舟の運営方針上、保存区域は外部からの強制的な介入が確認された場合、区域を封鎖して、復旧作業に取り掛かることになっています。

   1. そうなのか。復旧にはどれくらいかかる？
4. ムネモシュネ:

   約2週間程度は必要だと予想されます。

   1. 内部にこの前みたいな危険要素は？
5. ムネモシュネ:

   いえ、内部には植物と小動物が数種類存在するだけです。

   1. 分かった。そこはまた今度案内してくれ。
6. 主人公:

   - 生態保存区域か……バックアップしておいたデータで関連情報を確認した。

   1. 庭園のような場所みたいだな。
7. ムネモシュネ:

   基本要素である遺伝子、情報区域を除き、箱舟ごとに特別な区域が1つずつ設置されています。

8. ムネモシュネ:

   本箱舟には、小規模の生態系を再現した保存区域が存在します。

   1. 息抜きするときによさそうだな。
9. ムネモシュネ:

   …はい。本モデルもたまに―

10. ムネモシュネ:

    ……

    1. たまに？
11. 主人公:

    - 何やら躊躇っていたムネモシュネが口を開こうとした瞬間、アルファが俺達のところにやってきた。

12. レモネードアルファ:

    お話し中にすみません、旦那様。

13. レモネードアルファ:

    先ほど周辺地域の確保をしている部隊から、正体不明のAGSと遭遇したとの報告が入ってきました。

    1. 被害状況は？
14. レモネードアルファ:

    幸いにも敵対的ではないとのことです。

15. レモネードアルファ:

    むしろこちら側の戦闘を支援しているそうです。

16. 主人公:

    - アルファからパネルを受け取って、リアルタイム映像を確認した。

17. 主人公:

    - これは…鳥？