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Transcription
- オベロニア・レア:
……
- ティタニア・フロスト:
……
- オベロニア・レア:
ねぇ、ティタニア。
- ティタニア・フロスト:
何。
- オベロニア・レア:
ありがとう。
- ティタニア・フロスト:
何が?
- オベロニア・レア:
ただ……こうやって私と話をしてくれたり、姉妹達と仲良くしてくれて……
- オベロニア・レア:
それからご主人様にも合わせてくれて……
- ティタニア・フロスト:
……どうでもいいことに感謝する趣味があるみたいだな。
- ティタニア・フロスト:
私はただ……
- ティタニア・フロスト:
……ただ、やってみたかっただけだ。
- -:
(少し前、CAFE-amor VIPルーム)
- オベロニア・レア:
……
- ティタニア・フロスト:
……
- …………
- 主人公:
- CAFE-amorを訪れ、ソワソワしながらVIPルームで待っていると……
- 主人公:
- ティタニアが……しかもバニーガールの格好をしたティタニアが、
それはもう凍るような雰囲気を纏ってVIPルームに入ってきた。 - あ~……、えっと…
- 主人公:
- 張り詰めた緊張感の中、ティタニアは小さくため息を吐くと
酒の入った瓶を片手で持ち上げた。 - ティタニア・フロスト:
ほら、飲め。
- あ、ありがとう……
- 主人公:
- ティタニアは雑に酒を注ぐと座って、目をつぶってしまった。
困った表情で俺達を見守っているレアに体を向けて小声で聞いた。 - どうなってるんだ?
- オベロニア・レア:
それが……私がここで働いていると言ったら、突然バニーガールの衣装を着ると
言い出しまして……。多分この前のご主人様のアレが原因かと…… - ………アレ?……あ。
- 主人公:
- ティタニアはあれ以来、いくらか心を開いてくれた。
- 主人公:
- だからレアも入れて三人で他愛のない話をしている時、冗談半分で
最近流行ってるバニーガールの衣装を着てみない?と言ったのだが……。 まさか本当に着るとは…… - ティタニア・フロスト:
この後はどうすればいいのだ?
- オベロニア・レア:
あ……、この後?
- え?
- ティタニア・フロスト:
酒を注いだ後は何をすればいいのかと聞いた。
- ティタニア・フロスト:
女王はこういうことはよく分からない。
- オベロニア・レア:
あ……そ、そうねお話をしたり……お、おつまみを食べさせてあげたりするとか?
- ティタニア・フロスト:
……
- ティタニア・フロスト:
ほら、食え。
- 主人公:
- ティタニアはブドウを1粒もぎ取り、俺に差し出した。
- あ、ありがとう。うん、あ、甘い!
- 主人公:
- 味も何も分からなかったが、とりあえず雰囲気に合わせた。
- 主人公:
- 隣では俺と同じくらい動揺しているレアが次に備えて
必死に頭を回転させている…… - ティタニア・フロスト:
次は?
- オベロニア・レア:
あ…あはは……
- オベロニア・レア:
つ、次は……
- オベロニア・レア:
……どうだった?
- ティタニア・フロスト:
……
- ティタニア・フロスト:
別に、よく分からない。
- ティタニア・フロスト:
女王は幸せとか、楽しいとかいう感情は分からない。
感じたことがないから。 - オベロニア・レア:
……
- ティタニア・フロスト:
でも……悪い気分ではない。
- オベロニア・レア:
そう。今はそれで十分よ。ご主人様もそうおっしゃってたし。
- オベロニア・レア:
これから少しずつ……一緒に過ごしながら慣れていけばいいわ。
- ティタニア・フロスト:
……勝手にしろ。
- オベロニア・レア:
ふふ。
- オベロニア・レア:
……話が出たついでに一緒にご主人様と―
- ??:
さぁ!今日の犠牲者は貴様たちか!?ドーモ、はじめましてバニースレ……
- ティタニア・フロスト:
……
- オベロニア・レア:
……
- ??:
……えっ。
- ??:
あはは……すみませんでした。話の続きをどう―ぐわーっ!!
- オベロニア・レア:
……誰だか知りませんが。私は今……感動的な場面を邪魔されて
少し腹が立っています。 - ??:
あ……、はい。そうでしたか。それは申し訳ないです。
私みたいなのがいきなり出てきて…… - オベロニア・レア:
ですから……詳しく、具体的に……
- オベロニア・レア:
どういうことなのか話していただけますか?
- ??:
では、そ、その気がおありでしたら外の拠点まで来てください!
- ??:
では私はこれでぇぇ!
- ??:
ふぅ……殺されるかと思った…何あの二人!?コワイ!!
- オベロニア・レア:
う~ん……最初は頭のおかしい方だと思いましたが、礼儀正しかったですね?
挨拶もちゃんとされていましたし。 - ティタニア・フロスト:
……
- オベロニア・レア:
ティタニア?
- ティタニア・フロスト:
女王はあの者について行く。
- オベロニア・レア:
え……?どうして?
- ティタニア・フロスト:
……面白そうだ。
- オベロニア・レア:
ティタニア……
- ティタニア・フロスト:
あいつも幸せになりたいのなら色々やってみろと言っていた。それに……
- ティタニア・フロスト:
レア、お前はバニーガールの衣装が好きなんだろう?
だから、余はあちら側に付く。 - オベロニア・レア:
……ふふ。
- オベロニア・レア:
分かりました。じゃあどちらがご主人様を夢中にさせられるか賭けましょうか。
- ティタニア・フロスト:
……あいつの寵愛を受けることにそこまでの価値があるのか?
- オベロニア・レア:
ふ~ん……つまり、自信ないのね?
- ティタニア・フロスト:
…お前、その言葉、あとで後悔しても知らないぞ。
- オベロニア・レア:
ふふ、じゃあ頑張らなきゃね。
- オベロニア・レア:
……そうやって色んなことを経験しながら生きていく方が楽しくて幸せなはずよ、
ティタニア。 - ティタニア・フロスト:
……
- ティタニア・フロスト:
…考えては、おこう。