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主人公
- そわそわしながら店内に入ると、外観からは想像がつかないくらいお洒落なインテリアが俺を出迎えた。

Transcription

  1. 主人公:

    - そわそわしながら店内に入ると、外観からは想像がつかないくらいお洒落なインテリアが俺を出迎えた。

  2. 主人公:

    - ほどよい明るさの照明の下、バニーガールの衣装を着た隊員達が接客をしている。

    1. おぉ…
  3. 主人公:

    - ここが……

    1. ここが地上の楽園……
  4. アウローラ:

    あっ!司令官。来てくれたんだ!

  5. アウローラ:

    あ……じゃなくて、カフェアモールへようこそ。ご予約はされていますか?

    1. 店長には連絡しておきました。
  6. アウローラ:

    かしこまりました。少々お待ちくださ~い。

    1. …うっ、うん。
  7. アウローラ:

    えへへ……。

  8. キャロルライナ:

    あぁ、司令官!

    1. キャロルもいたのか。
  9. キャロルライナ:

    うん。厳密にはバニーガールの服装じゃないけどね……私は……

    1. そんなことはない!キャロルはそのままでも立派なバニーガールだ!
  10. キャロルライナ:

    え、ええ!?

    1. その証拠に俺の心臓はこんなに―こ、こほん。
  11. 主人公:

    - うっかりキャロルに熱く語るところだった……。

  12. アウローラ:

    やっぱり……司令官はバニーガールが好きなんだね。

    1. まぁ……そうかな?
  13. 主人公:

    - 正確にはバニーガールの衣装を着たお前達が好きなんだが……

  14. 主人公:

    - 何度も見ているうちに愛着が湧いたと言えばいいのか、最近、バニーガールに対する好感度は急上昇している。

  15. トリアイナ:

    あ、キャプテン!

    1. くっ……
  16. トリアイナ:

    ど、どうしたの!?

    1. 何でもない。その……
  17. 主人公:

    - 認めよう!バニーガールの衣装も最高だ!

  18. アウローラ:

    これは……多分バニー成分の過剰摂取ね……

  19. トリアイナ:

    おお…!?ってことは、ここはキャプテンにとって天国みたいなものなのね!

  20. トリアイナ:

    誰か~!キャプテンをVIPルームに案内して~!!早く~!

  21. T-20Sノーム:

    私がご案内いたします。

    1. ほあ……
  22. 主人公:

    - トリアイナに呼ばれて、店の中からまた別のバニーガールが登場した。

  23. 主人公:

    - もう……ダメだ……これ以上は……

  24. T-20Sノーム:

    し、司令……いえ、お客様!?

  25. キャロルライナ:

    ほらほら~!早くバニーバニーフルコースを楽しんでもらわなきゃ~!!

  26. 魔法少女マジカル白兎:

    ふむ…

  27. AC-6ユサール:

    いらっしゃいませ……あ、白兎さん。

  28. AC-6ユサール:

    もしかして、スタッフ募集を見ていらっしゃったんでしょうか?衣装に着替えて、接客講習を受けていただければすぐに―

  29. 魔法少女マジカル白兎:

    いえ、違います。

  30. AC-6ユサール:

    え?

  31. 魔法少女マジカル白兎:

    私はあなた達がウサギとしての正しい心構えを持っているかどうか、確認しに来ただけです。

  32. AC-6ユサール:

    ……え?何て?

  33. 魔法少女マジカル白兎:

    でも杞憂だったようです。イフリートの言う通りね。

  34. 魔法少女マジカル白兎:

    あなた達は……もうすでに立派なウサギ。私に昔の力さえ残っていれば、月人として認める儀式をしてあげたのですが。

  35. AC-6ユサール:

    月人……?あ、月の人ってこと?

  36. 魔法少女マジカル白兎:

    そう。私はあなた達が月と呼ぶ場所から来た月人なのです。

  37. AC-6ユサール:

    へぇ……ってことは白兎さんはあのお月様にいるウサギさんってことですか?

  38. 魔法少女マジカル白兎:

    ……え?疑わないの?

  39. AC-6ユサール:

    え?どうしてですか?

  40. 魔法少女マジカル白兎:

    こんな話を信じる人、そんなにいませんから……

  41. AC-6ユサール:

    あ…えっと、信じるというか……そうだったら面白そうだなと思いまして。

  42. AC-6ユサール:

    私、オービタルウォッチャーのくせに地球の外に出たことがないんです。

  43. AC-6ユサール:

    火星に行ってみたいんですが、月に行って杵を持ったウサギさんに歓迎してもらうのも悪くはないな~って。

  44. 魔法少女マジカル白兎:

    くうっ……

  45. AC-6ユサール:

    白兎さん?

  46. 魔法少女マジカル白兎:

    こんなにも純粋な心を持った者が、地球に残っていたなんて!

  47. 魔法少女マジカル白兎:

    待っていてください。私がマジックジェントルマンに頼んで、あなたを必ず月人へと生まれ変わらせてあげます!

  48. AC-6ユサール:

    わぁ、本当ですか?私も月のウサギさんになれるんですか?

  49. 魔法少女マジカル白兎:

    はい。複雑で苦痛を伴う儀式は避けて通れないけれど……それだけの価値はあるはずだから。

  50. AC-6ユサール:

    えへへ、はい!楽しみにしています!

  51. 魔法少女マジカル白兎:

    では私はこれで失礼します。この外にいるウサギ達を監視しなければならないので。

  52. AC-6ユサール:

    はい。また来てくださいね~

  53. 魔法少女マジカル白兎:

    ……

  54. 魔法少女マジカル白兎:

    ところで、あなたは本当に地球人?

  55. AC-6ユサール:

    はい?そうですけど?

  56. 魔法少女マジカル白兎:

    う~ん……そう、ごめんなさい。言葉のイントネーションがちょっと変わってたものだから。

  57. AC-6ユサール:

    …!?

  58. AC-6ユサール:

    な、なんやてぇぇ!?