Transcription

1. X-05エミリー:

   スゥ……スゥ……

2. AT-100ビーストハンター:

   エミリー、起きなさい。戻りますよ。

3. X-05エミリー:

   ううん…？

4. X-05エミリー:

   司令官は…？

5. AT-100ビーストハンター:

   司令官…？

6. X-05エミリー:

   司令官と……ヒック！結婚…することにした…へへへ…

7. X-05エミリー:

   ぐぅ……

8. AT-100ビーストハンター:

   酒の匂い……まさか……！？

9. ロイヤル・アーセナル:

   味が気になると言うから、一口飲ませてやった。

10. AT-100ビーストハンター:

    隊長……

11. ロイヤル・アーセナル:

    二日酔いに効くものを用意してやってくれ。

12. AT-100ビーストハンター:

    はぁ…分かりました。

13. AT-100ビーストハンター:

    明日の授業は大丈夫でしょうか？

14. ロイヤル・アーセナル:

    一日くらい休んでもいいだろう。その分私が教えればいいだけだ。

15. AT-100ビーストハンター:

    そうならないように授業に行かせてるんです。

16. ロイヤル・アーセナル:

    はは！

17. ロイヤル・アーセナル:

    とにかく、今日は助かった。パーティーの準備で私達以上に忙しいだろうにご苦労。

18. AT-100ビーストハンター:

    とんでもないです。

19. ロイヤル・アーセナル:

    準備の方は順調か？

20. AT-100ビーストハンター:

    秘書室を中心にいつにも増して盛大に準備中です。

21. ロイヤル・アーセナル:

    それは重畳。生態保存区域の端にちょうどいい場所も見つけた。

22. ロイヤル・アーセナル:

    ではエミリーを頼む。私は公演の準備がある。

23. AT-100ビーストハンター:

    …秘書室が隊長の選曲に対して、強い懸念を示していることはご存知ですよね？

24. AT-100ビーストハンター:

    特別管理対象に指定して、幼い隊員達の接近を制限する案も検討中らしいですよ。

25. ロイヤル・アーセナル:

    ははは！心配しすぎだろう。

26. ロイヤル・アーセナル:

    うちのカフェでも披露する予定だが、あれは紛うことなき司令官のための曲だ。この私が司令官に対して全力でない時があったか？

27. AT-100ビーストハンター:

    ……そうでしたね、無駄な心配だったようです。

28. AT-100ビーストハンター:

    では私達はこれで。

29. ロイヤル・アーセナル:

    ああ、お疲れ。

30. ロイヤル・アーセナル:

    キッチンに寄って二日酔いに効く飲み物でも貰っていくように。

32. ロイヤル・アーセナル:

    今日もよく頑張ってくれた！だが……私達の本当の仕事はこれからだ。

33. 解体者アザズ:

    歌の練習ですよね？私も曲を選んできました。

34. ロイヤル・アーセナル:

    いい心意気だ。今、ミューズは忙しくて練習には付き合えないらしい。だが、前もって作っておいた曲がある。まずはそれで練習をしよう。

35. CSペロ:

    ライバルは多いですからね。そういう意味でもこの曲は……え？

36. CSペロ:

    この気持ちは……パフェみたいな……？私が選んでおいた曲と歌詞が……！

37. ロイヤル・アーセナル:

    ふふ、見立て通り、ピッタリだな！

38. CSペロ:

    これ、私が選んだ曲じゃありません！アーセナル隊長、どういうことですか！？

39. ロイヤル・アーセナル:

    私を信じろ！この歌こそがペロにピッタリなのだ。

40. CSペロ:

    ……ピッタリ……？

41. CSペロ:

    この気持ちはパフェ～のような恋……それから……きらきら！？

42. ロイヤル・アーセナル:

    ぷっ。

43. 解体者アザズ:

    ふふ、可愛いじゃないですか。

44. CSペロ:

    私、こんなの歌えません！私が選んだ歌に戻してください！

45. ロイヤル・アーセナル:

    ふむ。笑ってすまなかった。だが、私は本気だ。この歌こそペロの魅力を完璧に引き出せる。

46. CSペロ:

    わ、私はこんなリントヴルムさんみたいな歌は―

47. ロイヤル・アーセナル:

    そこがポイントだ。

48. CSペロ:

    はい？

49. ロイヤル・アーセナル:

    普段愛嬌のない女の子が、自分のために頑張って可愛いことをする。これが通用しない男はいない。

50. CSペロ:

    ……

51. 解体者アザズ:

    ふふ、ギャップ萌えというやつですね。

52. ロイヤル・アーセナル:

    ギャップは分かるが、萌えとは何だ？燃えるのか？

53. 解体者アザズ:

    この場合、魅力的に感じるという意味でしょうか。

54. ロイヤル・アーセナル:

    そうか。なるほど、完璧な表現だ。

55. ロイヤル・アーセナル:

    ペロ、この歌こそお前の「ギャップ萌え」を最も的確に表現してくれる！

56. CSペロ:

    ……

57. 解体者アザズ:

    司令官が撫でてくれる時……気持ちいいのを必死に我慢して、結局は「んにゃ～ん」と声に出してしまった時の司令官の反応　覚えていますか？

58. CSペロ:

    そ、それは……え、というか、なんで？どうしてそれを知っているんですか！？

59. 解体者アザズ:

    ふふ、色々な友人がいまして。とにかく、それがギャップ萌えです。

60. CSペロ:

    でも……

61. ロイヤル・アーセナル:

    よし、決まりだな。

62. ロイヤル・アーセナル:

    では当分の間、営業終了後に毎日練習しよう。皆で歌う曲もあるから、時間的に余裕がない。

63. ロイヤル・アーセナル:

    あぁ、本格的な公演を始める前に、一度司令官に見てもらうのもいいかもしれないな。

64. 解体者アザズ:

    そうですね。私もそろそろボーカルの練習を始めることにします。

65. CSペロ:

    はあ……しょうがないですね。

66. CSペロ:

    ……こ、この歌を―

67. ロイヤル・アーセナル:

    きらきら。

68. 解体者アザズ:

    きらきら～

69. CSペロ:

    もう、からかわないでください！！！