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Transcription
- ニバ:
バニースレイヤーの真の力!見せてやろう…!
- ニバ:
……変身!
- 解体者アザズ:
あら?
- なにぃ…!?
- 主人公:
- いかにも強敵めいたセリフを吐いたニバは……
- 主人公:
- …着ていた着ぐるみをもぞもぞと脱ぎ始めた。
- 主人公:
- このままでは何が起こるか分からない……
- 今がチャンスだ。やってしまえ!
- 解体者アザズ:
失望しました。
- え?
- 解体者アザズ:
変身中に攻撃するなんて……そんな卑怯なことはできません。
- ……
- 主人公:
- ニバはまだ苦戦しているようで、着ぐるみを脱いでいる途中だ。
- ロイヤル・アーセナル:
その通りだ、司令官。変身中に攻撃するのはルール違反だ。
- そんなルールがあったのか……?
- 解体者アザズ:
もちろんです。ちなみに合体中も絶対にダメです。
- そ、そうなの!?
- CSペロ:
ご主人様、何納得されてるんですか。変な人たちに丸めこまれないでください!
- 解体者アザズ:
ペロさんがこんな極悪非道な方だったなんて……
- ロイヤル・アーセナル:
見損なったぞ。お前はそこまで堕ちてしまったのか!ペロ!
- ペロ…
- CSペロ:
ご主人様まで!?
- 主人公:
- 俺達がああだこうだ言っている間に…
- 主人公:
- ニバはなんとか「変身」を終えた。
- ニバ:
さあ!刮目せよ!逆バニーがホーコーする姿を!!
- な!ん!だ!と…!
- ロイヤル・アーセナル:
ほお、あんなものを隠していたのか。
- 解体者アザズ:
………期待していたんですが……はぁ、裏切られました。
- CSペロ:
な、な、な……なんですか…あの破廉恥な服装!?
- ロイヤル・アーセナル:
ん?そうか?そうでもないだろ。あの程度の露出、大したことな―
- CSペロ:
アーセナル隊長はちょっと黙っててください!
- 主人公:
- すぐ横にいるにも関わらず、3人の話し声がだんだん遠くなっていく……。
- 主人公:
- 今、俺の目と意識はすべて、ニバに集中していた。
- う、嘘だろ……
- 主人公:
- みんなは誤魔化されても、俺は誤魔化されない……。
- 主人公:
- 俺は……ニバの衣装を見つめる。
- ……
- 主人公:
- いや、あれを「衣装」と呼んでいいのだろうか?
- 主人公:
- いや…あれをあえて「衣装」というカテゴリに納めるべきなのだろうか!?
- ニバ:
ニヒヒッ、どうだ!私の「本気モード」はぁ!
- 主人公:
- 隠さなくてもいい場所を隠し、隠すべき場所をあえて開けっ広げる、
まさに二律背反な衣装!! - 主人公:
- こいつはそれ自体で……着用者の性的魅力を最大化、
いや、極大化させている!! - ニバ:
あ、あいえ……バニーダイオウ=サン!なんで!なんで無言で近寄ってくる!!
- 主人公:
- これこそ究極の魅力。
- 主人公:
- 人類が追い求めるべき究極が今……俺の目の前にあった。
- ニバ:
…えっ。
- 主人公:
- しかし……その究極の衣装も、結局は着用者のためのもの。
- 主人公:
- 魅力を増幅させることはできても、そもそも存在しない魅力を
生み出すことはできない。 - ニバ:
あ、あいぇ……?
- 主人公:
- そういう意味で、今のニバはこの上なく最高だと言える……!
- 主人公:
- ありとあらゆるタイプの魅力を持つ隊員達と共に過ごしてきた俺が……
何かに取り憑かれたようにニバに近づいていっているのだから! - ニバ:
あ、あの、バニーダイオウ=サン…?
- ニバ:
あえぇぇ……ん……、い、今何を……?
- CSペロ:
ご、ご主人様!?
- 解体者アザズ:
完全に目が虚ろになっていらっしゃいますね?
- CSペロ:
虚ろというか、完全に虜になってあちこち触ってるじゃないですか!!!
- ロイヤル・アーセナル:
お楽しみ中だ。そっとしておいてやれ、ペロ。
- ロイヤル・アーセナル:
今の司令官は……止めたところで聞く耳を持たんだろう。
- ニバ:
ひぃ、ひぃぃ……あっ……!?あぁ……
- 主人公:
- 胸。
- 主人公:
- 女性の最も大きな身体的特徴の一つ……!
- 主人公:
- 欲求は欠乏から生じるというのを聞いたことがある……。
だから男である俺は、胸という存在に抗うことなど出来ない! - ニバ:
んん…… あえぇぇっ…
- 主人公:
- 少し力を入れるだけでそのまま指が埋もれてしまう柔らかな塊。
- 主人公:
- その夢中にならざるを得ない感触とこの見事な姿を
網膜、そして脳細胞に刻み込む。 - 主人公:
- 少しずつ……本当に少しずつ脳がこの強烈な刺激に順応していく……
するとすぐに尖端部分を隠すハートのシール(※そう見えない人もいるだろう!) の存在に気が付いた。 - あいえ、なんだこれは……
- 主人公:
- まさにコレによって、この名も知らぬ衣装の最高の魅力に
気づかされてしまった。 - 主人公:
- 見せてはいけない部分が開けっ広げになっていながらも、
そこで最も重要な部分は隠されている! (※結構隠されて見える人もいるだろう!) - 主人公:
- 見せてはいるが、許してはくれない……!まさにニリツハイハン!
- くうっ……
- 主人公:
- 感動のウェーブが一気に押し寄せてくる。
歯を食いしばり、流れようとする涙を必死に堪える。 - 主人公:
- どうして……どうして俺は今まで知らなかったんだ……!
この最高の衣装の存在を! - ニバ:
はうっ……
- 主人公:
- ゆっくりと本能に従い肌の上で指を転がす。
- 主人公:
- 細い腰、引き締まった腹筋。そして……
- ニバ:
な、何するんだってばよー!!!
- ぐはっ!?
- 主人公:
- 無駄のない見事な体当たり技を食らい、数歩後ろに下がった。
これは!ティエ・チュァンから教わった!テツザンコウという技だ! - ニバ:
ききききき貴様ぁ、何してんのよ!?
- ニバ:
ななな!なんでいきなり私の体触ってんの!!
- あ…
- 主人公:
- テツザンコウの衝撃とニバの声で正気に戻った。
- 主人公:
- さっきのは一体……まるで何かに取り憑かれたように、
あの衣装のことしか考えることができなかった…… - ごめん、つい……
- ニバ:
ごめんじゃ済まんわい!
- ニバ:
あんたのせいで、あんたのせいで……んん……
- ……?
- 主人公:
- ニバの様子がちょっとおかしい。
顔は真っ赤だし、体をモジモジさせていて……まるで… - ニバ:
ほら、えっと……だから……
- まさか……
- ニバ:
違うから!
- まだ何も言ってないけど……
- ニバ:
…くうっ。
- ニバ:
……ニ、ニヒヒ。
このバニースレイヤーニバの唯一の弱点をこうも容易くに見抜くなんて!! さすがは邪悪なバニーダイオウ=サン! - ニバ:
だが、もう思い通りにはさせない!!私がこうして感覚を研ぎ澄ませている限り!
私の体には指一本触れさせん!! - …………
- ニバ:
さぁ、邪悪なバニーダイオウ=サンとバニーガールども!
大人しくバニースレイヤーのジャッジメントを受け、逆バニーになるがいい! - なるほど、それ逆バニーって言うのか!
- ニバ:
そうだ!邪悪なバニーダイオウ=サン!この逆バニーこそが―
- 気に入った。
- ニバ:
この世で最も―えっ?
- ニバ:
ほ、本当……?
- うん。
- 主人公:
- 改めて見直してみると、その名の通り、バニーガールの衣装を
反転させた衣装であることがひと目で分かった。 - 主人公:
- この世にこんな見事な衣装があるだなんて……
- ニバ:
え、えへへ……本当に本当?
- うん。本当に―うおっ…!?
- 主人公:
- 小走りに駆け寄ってきたニバは俺の腰を抱き寄せた。
- ニバ:
本当に本当に本当?
- う、うん……
- 主人公:
- 深く深呼吸し気持ちを落ち着かせた。
- 主人公:
- こんな刺激的な衣装をこんなに近くで見ていては、
俺はまた……さっきのように……意識が!! - ニバ:
じゃあ……
- ニバ:
バニーダイオウ=サンがちょ~っとだけ私に協力してくれたら……
- ニバ:
ここにいるバニーガールを全員……逆バニーにすることもできるぞい?
- ……何…だと。
- 主人公:
- 全員……逆バニーに……?
- 主人公:
- 1人だけでも……こんなにも幸せなのに……?
つまり、全力で協力すれば、オルカ号の全員を……!? - ニバ:
どうよ……?
- それはもちろん―え?
- 主人公:
- 俺の腰にぎゅっと抱きついて、耳にそっと囁いていたニバが
突然体を離した。 - 主人公:
- それと同時にものすごい喪失感が俺を襲った。
- ニバ:
ぐはっ……これ以上は限界だ……!
- ニバ:
オーバニーヒート状態で「バニーヒッサツ・アイキョーコウゲキ」を
使い続けるのは流石の私にも負担が大きい…… - ニバ:
……………あ!で、でも!
- 主人公:
- 俺がとても残念そうな顔をしているのに気が付いたのか、
ニバは慌てて話を続けた。 - ニバ:
あああ…ええと、バニーダイオウ=サンが協力してくれるんなら、
私以外にも色んな逆バニー達がお相手してくれるかも~? - 主人公:
- またゆっくりと近づいてきたニバは、わざと体が触れないようにしながら
俺の耳元に顔を近づけた。くっ!これがバニーヒッサツ・アイキョーコウゲキ!! - ニバ:
好きなんでしょ?逆・バ・ニー♥
- 主人公:
- その言葉がトドメとなった……
- 俺(バニーダイオウ=サン):
……好きです。
- ニバ:
私に協力してくれる?
- 俺(バニーダイオウ=サン):
もちろん。
- ニバ:
じゃあ!私の真似して言ってみようか!
- ニバ:
逆バニーこそ最高の衣装!
- 俺(バニーダイオウ=サン):
逆バニーこそ……最高の衣装……
- ニバ:
バニーガール!逆バニるべし!
- 俺(バニーダイオウ=サン):
バニーガール!……逆バニるべし……!
- ニバ:
じゃあ…私についてこい…!逆バニー達がバニーダイオウ=サンを待っている!
- ニバ:
ニヒヒ、ニヒヒヒヒ!
- CSペロ:
ご主人様が…三流悪役のような笑い方で行ってしまいました……
- ロイヤル・アーセナル:
ピンチをチャンスに変え、一気に頭を獲るとは……。素晴らしい戦略だ。
- CSペロ:
はぁぁ……ただのバカだと思ってましたが……困ったことになりましたね。
- ロイヤル・アーセナル:
困る?何故だ?
- CSペロ:
何故って……ご主人様があそこまで夢中になってしまわれたんですよ……
- CSペロ:
これからしばらく、あちこちに現れては「お前を逆バニーにしてやる!」とか
言って、悪戯して回るに決まってます。 - ロイヤル・アーセナル:
……
- CSペロ:
アーセナル隊長?
- ロイヤル・アーセナル:
…すまないな、ペロ店長。今までありがとう。私はここまでのようだ。
- 解体者アザズ:
私もです。
- CSペロ:
……まさか。
- ロイヤル・アーセナル:
私はあちら側に付くことにする。どうやら波長が合いそうでな。
- CSペロ:
はい!?
- 解体者アザズ:
ふふ、面白くなってきました。
- CSペロ:
ちょっと、何を言ってるんですか!?バカなこと言わないでください……!
- ロイヤル・アーセナル:
ペロ店長は一緒に行かないのか?
- CSペロ:
あんな破廉恥な衣装 着るわけないじゃないですか!
- 解体者アザズ:
着れば司令官が喜びますよ?
- CSペロ:
……
- CSペロ:
そ、それでもアレは無理です…
- ロイヤル・アーセナル:
そうか。残念だな。
- ロイヤル・アーセナル:
行こう、アザズ。
- CSペロ:
ほ、本当に行っちゃうんですか!?カフェはどうするんですか!
- ロイヤル・アーセナル:
あぁ、カフェにはちゃんと出勤する。心配するな。
- 解体者アザズ:
私もです。
- CSペロ:
そ、そんなぁ……
- CSペロ:
……
- CSペロ:
何?この状況、どう理解すればいいの?お姉さん……