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Transcription
- 主人公:
- いくら考えを巡らせても何をすればいいのか思い浮かばず、
とりあえず義務でやらなければならない健康診断を受けることにした。 - ダフネ:
検査はすべて終わりました、ご主人様。特別な問題はありませんでしたが……
- 何かあった?
- ダフネ:
その……そろそろ施術をしておいた方がよろしいかと……
- ああ。
- ダフネ:
……
- 主人公:
- オルカの皆とは深く愛し合ってはいるが、現在の状況的に
子どもをつくることは難しい。 - 主人公:
- そのため色々な方法で対策をしているのだが……
- まだ恥ずかしい?
- ダフネ:
……で、では準備しますね。
- ダフネ:
…あ、今日はリーゼお姉さまが施術される予定です。
- ……え?ほんと?
- 主人公:
- リーゼを信じていないわけではない。実際、何度か頼んだこともある。
だが… - 大丈夫かな……
- 主人公:
- 最近のリーゼは俺の指先を見ただけでも顔を赤くして震えだす状態だ……。
まともに施術なんてできるのだろうか……? - ダフネ:
ふふっ。
- ダフネ:
ご主人様もまだリーゼお姉さまのことを完璧には分かっていないみたいですね。
- シザーズリーゼ:
では始めます、ご主人様。
- う、うん。
- 主人公:
- ダフネと交代して部屋に入ってきたリーゼは、特に恥ずかしがる素振りは
見せなかった。 - リーゼ…
- シザーズリーゼ:
動かないでください。
- ……
- 主人公:
- 医務室に静寂が訪れる。
- シザーズリーゼ:
チクッとするかもしれません。
- 主人公:
- 注射を刺し、カルテとモニターを確認すると、リーゼは小さくため息をつく……
- シザーズリーゼ:
終わりました、ご主人様。
- シザーズリーゼ:
あ、あにょ……
- シザーズリーゼ:
じゅ、ズボンはご自身でお願いします……!
- 主人公:
- リーゼはそう言い残して部屋を出て行ってしまった。
- ダフネ:
ご主人様?リーゼお姉さまが走り去っていきましたが……あら。
- ちょっと待ってくれ。
- 主人公:
- くるりと後ろを向いたダフネは、俺が服装を整えるとそばにやってきた。
- ダフネ:
施術の方は……無事に終わったようですね。
- うん。まるで別人だったよ。
- ダフネ:
ご主人様の健康管理に関してだけは真剣になりますからね。
- あぁ、そうだったね……
- 主人公:
- 今回の定期健診のように、簡単な身体管理はダフネとリーゼにやってもらっている。
- 主人公:
- しばらくの間……、正確にはリーゼが俺から逃げるようになってからは、
ずっとダフネにやってもらっていて忘れていた…… - じゃあ今日は……
- ダフネ:
はい……もしかしたらまた昔のようにご主人様と話せるきっかけになればと
思ったのですが…… - 終わると同時に元に戻っちゃったね。
- ダフネ:
特別に訓練でもした方がいいのでしょうか……?
- 特別に訓練?
- ダフネ:
はい。今のお姉さまの問題は外部刺激に対する反応が過敏ということですから……
- ダフネ:
少しずつ着実に……小さな刺激から慣れていけばいくらかマシになると思います。
- そうかもね……一理ある。ダフネも―
- ダフネ:
今、「ダフネも少しずつ慣れていったからな」ってからかおうとしてます?
- 主人公:
- 拗ねて顔を背けたダフネはすぐに微笑んだ。
- ダフネ:
…そうです。何も知らなかった私がご主人様の温もりに慣れていったように…
リーゼお姉さまもきっとそうなれるはずです。 - ダフネ:
ですので……お願いいたします。
- うん。分かった。
- 主人公:
- そう言うと、安心したように俺の胸に入ってきたダフネを抱きしめる。
- 今日はありがとう。じゃあまたな。
- ……ところで施術はちゃんと成功したんだろうか?
- ダフネ:
あ……はい、ご主人様。
- ダフネ:
次の健診は2週間後です。この前みたいに忘れないでくださいね。
- 分かった。その時までにどんな特訓をすればいいか考えておくよ。
- ダフネ:
ふふ、はい。
- 主人公:
- 俺の言葉を聞いて、胸の中にいたダフネがビクッと体を震わせた。
- ダフネ:
ど、どうでしょうね?お姉さまならきっと完璧になさったと思いますが……
- 主人公:
- ダフネがゆっくりと体勢をずらし、俺の体の上に乗ってきた。
積極的な動きとは対照的に顔は真っ赤だった。 - ダフネ:
確認……してみた方がいいですよね……?