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主人公
- 人間は今までやっていたことを一瞬にして失うと、どうなってしまうのか。

Transcription

  1. 主人公:

    - 人間は今までやっていたことを一瞬にして失うと、どうなってしまうのか。

  2. 主人公:

    - 今回の経験を通して分かった。人間は何かをしていないと、とことん無気力になるということを……

    1. 退屈だぁ。
  3. 主人公:

    - 何かやることがないか通路をうろついているのだが、すでに何時間もこんな状態だ……

    1. こんなところに落書きが……。
  4. 主人公:

    - 通路の壁に落書きを見つけた。よし、誰の仕業か考えて時間を潰すか……

  5. ??:

    司令官様。

    1. うん?
  6. AC-6ユサール:

    オービタルウォッチャー所属、ユサール。そしてスパトイア、ココの3人で氷河探査を終え、ただ今戻りました。

  7. AC-6ユサール:

    関連資料をパネルの方に送信しておきましたが、返答がなくここまで参りました。

    1. あ、それは……
  8. 主人公:

    - アルマンとのことを説明すると、ユサールが頷いた。

  9. AC-6ユサール:

    あ、そういう事だったのですか。その件は記憶していましたが、今日から実行されているのですね。

    1. うん。そういうわけで今無職なんだ。存在意義を喪失した。
  10. 主人公:

    - バニラに言われた冗談を言ったところ、ユサールは真に受けたのか、深刻な表情で口を開いた。

  11. AC-6ユサール:

    そんなことありません!

    1. え、ええ?
  12. AC-6ユサール:

    司令官様はただそこにいらっしゃるだけで元気が湧いてきます!存在意義を喪失されただなんて、絶対にそんなことありません!

  13. AC-6ユサール:

    私達にとって司令官様は大切な…!大切な……!

    1. えっと……
  14. AC-6ユサール:

    す、すみません。つい……

    1. いや、大丈夫だよ。探査中に何か変わったことはなかった?
  15. AC-6ユサール:

    ……今回は前回よりも多くの物資を発見しました。司令官様に直接お見せしたかったのですが……

    1. ごめんね、でも直接報告を聞けてよかったよ。お疲れさま。
  16. AC-6ユサール:

    ご、ごめんだなんて!ありがとうございます。

    1. うん。他には何かある?
  17. AC-6ユサール:

    ほ、他ですか……!?

  18. AC-6ユサール:

    ええと……特にありません。ただ……

    1. ただ?
  19. 主人公:

    - ユサールはしばらく何か言いたそうに口をモゴモゴさせていたが、首を横に振った。

  20. AC-6ユサール:

    いえ、何でもありません。

    1. そっか。また何かあったら連絡………あ。
  21. 主人公:

    - パネルを没収されていたことを思い出した……。通信手段がないというのは色々と困るな……。

    1. たいていは艦長室にいると思うから、いつでも来ていいよ。
  22. AC-6ユサール:

    ……

    1. ……?
  23. AC-6ユサール:

    はい、分かりました。

  24. AC-6ユサール:

    素直にご褒美が欲しいって言えばよかった……

  25. AC-6ユサール:

    せ、せめてデートとか……

  26. AC-6ユサール:

    まったく……何で肝心な時に素直になれへんのやろ…

  27. スパトイア:

    あっ、ユサール。ちょうどいいところに来た。

  28. スパトイア:

    よく考えたら今隊長ってパネル持ってないじゃん?あはははっ!だから返事が来なかったんだよ。

  29. AC-6ユサール:

    ……はぁ。

  30. ココ・イン・ホワイトシェル:

    ……ため息なんてついて、どうしたんですか?何かあったんですか?

  31. スパトイア:

    どうしたんだ?あいつがため息吐いてるのなんてすんごい久しぶりじゃね?

  32. スパトイア:

    たしか前は……隊長に方言使ってるのを見られた時だったっけ?今日もまた見られたとか?

  33. AC-6ユサール:

    そんなんちゃうわ!!!!

  34. スパトイア:

    耳いって~、急に大声出すなよ~……

  35. スパトイア:

    じゃあ何があったんだよ?

  36. AC-6ユサール:

    ただ何となく……元気が出ないだけ……

  37. スパトイア:

    なんで?隊長に会えなかったのか?

  38. ココ・イン・ホワイトシェル:

    あの……ココが司令官を探してきます!

  39. AC-6ユサール:

    いや、大丈夫。さっき会ってきたから。

  40. スパトイア:

    じゃあ何なんだよ?俺達の探査結果がダメだったから隊長に怒られたのか?

  41. ココ・イン・ホワイトシェル:

    し、司令官はそんな方ではないはずですが……

  42. AC-6ユサール:

    そんなんちゃう……ほんまに何でもあらへん。

  43. AC-6ユサール:

    ……ほんまに何もあらへんかったから。

  44. スパトイア:

    嘘ついても無駄だっつーの!何にもないのに元気がないわけないだろ?正直に言ってみろよ。

  45. スパトイア:

    黙ってないでちゃんと教えてくれよ。心配になるだろ?

  46. ココ・イン・ホワイトシェル:

    ……

  47. ココ・イン・ホワイトシェル:

    あ!ユサールお姉ちゃん!バニーガールの衣装あるじゃないですか!

  48. ココ・イン・ホワイトシェル:

    一度着てみましょう!

  49. AC-6ユサール:

    ……!

  50. スパトイア:

    バニーガール……?何で?戦闘で有利になるわけでもないし……そんなの着る必要……

  51. AC-6ユサール:

    ……

  52. スパトイア:

    ……な~んだ。

  53. スパトイア:

    ユサール!そういうことだったのか~!

  54. AC-6ユサール:

    な、なんやねん!一人で納得せんといて……!

  55. スパトイア:

    いやいや~!顔に全部書いてあるぞ~。

  56. スパトイア:

    そういうことなら待ってな!俺がお前にピッタリのやつ持ってくっからさ!

  57. スパトイア:

    ココ!バニーガールの衣装はどこで見つけたんだ?

  58. ココ・イン・ホワイトシェル:

    えっと、情報区域の被服類を一時的に保管しておく場所で見たんですが…さっき見に行った時にはもう何も残ってなかったです。

  59. ココ・イン・ホワイトシェル:

    スパトイアさんは着ないんですか?

  60. スパトイア:

    俺?俺は別に~

  61. AC-6ユサール:

    わ、私も別にそんなものに興味は…!

  62. スパトイア:

    ほんとにぃ~?

  63. AC-6ユサール:

    興味は……

  64. ココ・イン・ホワイトシェル:

    ユサールお姉ちゃん。

  65. AC-6ユサール:

    ……

  66. AC-6ユサール:

    ぶっちゃけ…ほんまは興味あるんや……うちもおにぃと仲良くなりたいんや……

  67. AC-6ユサール:

    任務以外では会うことも稀やし…おにぃがバニーガールっちゅうのが好きなんやったら、それ着て会いに行ったら、きっと……

  68. AC-6ユサール:

    手伝ってくれへん…?

  69. スパトイア:

    水臭いな~!もちろん協力するって!

  70. スパトイア:

    俺達はオービタルウォッチャーの仲間じゃん?だろ、ココ?

  71. ココ・イン・ホワイトシェル:

    その通りです。一緒に行ってみましょう!

  72. ココ・イン・ホワイトシェル:

    ユサールお姉ちゃんにピッタリのバニーガール衣装を探しに!