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Transcription
- 主人公:
- 人間は今までやっていたことを一瞬にして失うと、
どうなってしまうのか。 - 主人公:
- 今回の経験を通して分かった。
人間は何かをしていないと、とことん無気力になるということを…… - 退屈だぁ。
- 主人公:
- 何かやることがないか通路をうろついているのだが、
すでに何時間もこんな状態だ…… - こんなところに落書きが……。
- 主人公:
- 通路の壁に落書きを見つけた。よし、誰の仕業か考えて時間を潰すか……
- ??:
司令官様。
- うん?
- AC-6ユサール:
オービタルウォッチャー所属、ユサール。
そしてスパトイア、ココの3人で氷河探査を終え、ただ今戻りました。 - AC-6ユサール:
関連資料をパネルの方に送信しておきましたが、返答がなくここまで参りました。
- あ、それは……
- 主人公:
- アルマンとのことを説明すると、ユサールが頷いた。
- AC-6ユサール:
あ、そういう事だったのですか。
その件は記憶していましたが、今日から実行されているのですね。 - うん。そういうわけで今無職なんだ。存在意義を喪失した。
- 主人公:
- バニラに言われた冗談を言ったところ、ユサールは真に受けたのか、
深刻な表情で口を開いた。 - AC-6ユサール:
そんなことありません!
- え、ええ?
- AC-6ユサール:
司令官様はただそこにいらっしゃるだけで元気が湧いてきます!
存在意義を喪失されただなんて、絶対にそんなことありません! - AC-6ユサール:
私達にとって司令官様は大切な…!大切な……!
- えっと……
- AC-6ユサール:
す、すみません。つい……
- いや、大丈夫だよ。探査中に何か変わったことはなかった?
- AC-6ユサール:
……今回は前回よりも多くの物資を発見しました。
司令官様に直接お見せしたかったのですが…… - ごめんね、でも直接報告を聞けてよかったよ。お疲れさま。
- AC-6ユサール:
ご、ごめんだなんて!ありがとうございます。
- うん。他には何かある?
- AC-6ユサール:
ほ、他ですか……!?
- AC-6ユサール:
ええと……特にありません。ただ……
- ただ?
- 主人公:
- ユサールはしばらく何か言いたそうに口をモゴモゴさせていたが、
首を横に振った。 - AC-6ユサール:
いえ、何でもありません。
- そっか。また何かあったら連絡………あ。
- 主人公:
- パネルを没収されていたことを思い出した……。
通信手段がないというのは色々と困るな……。 - たいていは艦長室にいると思うから、いつでも来ていいよ。
- AC-6ユサール:
……
- ……?
- AC-6ユサール:
はい、分かりました。
- AC-6ユサール:
素直にご褒美が欲しいって言えばよかった……
- AC-6ユサール:
せ、せめてデートとか……
- AC-6ユサール:
まったく……何で肝心な時に素直になれへんのやろ…
- スパトイア:
あっ、ユサール。ちょうどいいところに来た。
- スパトイア:
よく考えたら今隊長ってパネル持ってないじゃん?
あはははっ!だから返事が来なかったんだよ。 - AC-6ユサール:
……はぁ。
- ココ・イン・ホワイトシェル:
……ため息なんてついて、どうしたんですか?何かあったんですか?
- スパトイア:
どうしたんだ?あいつがため息吐いてるのなんてすんごい久しぶりじゃね?
- スパトイア:
たしか前は……隊長に方言使ってるのを見られた時だったっけ?
今日もまた見られたとか? - AC-6ユサール:
そんなんちゃうわ!!!!
- スパトイア:
耳いって~、急に大声出すなよ~……
- スパトイア:
じゃあ何があったんだよ?
- AC-6ユサール:
ただ何となく……元気が出ないだけ……
- スパトイア:
なんで?隊長に会えなかったのか?
- ココ・イン・ホワイトシェル:
あの……ココが司令官を探してきます!
- AC-6ユサール:
いや、大丈夫。さっき会ってきたから。
- スパトイア:
じゃあ何なんだよ?俺達の探査結果がダメだったから隊長に怒られたのか?
- ココ・イン・ホワイトシェル:
し、司令官はそんな方ではないはずですが……
- AC-6ユサール:
そんなんちゃう……ほんまに何でもあらへん。
- AC-6ユサール:
……ほんまに何もあらへんかったから。
- スパトイア:
嘘ついても無駄だっつーの!何にもないのに元気がないわけないだろ?
正直に言ってみろよ。 - スパトイア:
黙ってないでちゃんと教えてくれよ。心配になるだろ?
- ココ・イン・ホワイトシェル:
……
- ココ・イン・ホワイトシェル:
あ!ユサールお姉ちゃん!バニーガールの衣装あるじゃないですか!
- ココ・イン・ホワイトシェル:
一度着てみましょう!
- AC-6ユサール:
……!
- スパトイア:
バニーガール……?何で?戦闘で有利になるわけでもないし……
そんなの着る必要…… - AC-6ユサール:
……
- スパトイア:
……な~んだ。
- スパトイア:
ユサール!そういうことだったのか~!
- AC-6ユサール:
な、なんやねん!一人で納得せんといて……!
- スパトイア:
いやいや~!顔に全部書いてあるぞ~。
- スパトイア:
そういうことなら待ってな!俺がお前にピッタリのやつ持ってくっからさ!
- スパトイア:
ココ!バニーガールの衣装はどこで見つけたんだ?
- ココ・イン・ホワイトシェル:
えっと、情報区域の被服類を一時的に保管しておく場所で見たんですが…
さっき見に行った時にはもう何も残ってなかったです。 - ココ・イン・ホワイトシェル:
スパトイアさんは着ないんですか?
- スパトイア:
俺?俺は別に~
- AC-6ユサール:
わ、私も別にそんなものに興味は…!
- スパトイア:
ほんとにぃ~?
- AC-6ユサール:
興味は……
- ココ・イン・ホワイトシェル:
ユサールお姉ちゃん。
- AC-6ユサール:
……
- AC-6ユサール:
ぶっちゃけ…ほんまは興味あるんや……うちもおにぃと仲良くなりたいんや……
- AC-6ユサール:
任務以外では会うことも稀やし…おにぃがバニーガールっちゅうのが
好きなんやったら、それ着て会いに行ったら、きっと…… - AC-6ユサール:
手伝ってくれへん…?
- スパトイア:
水臭いな~!もちろん協力するって!
- スパトイア:
俺達はオービタルウォッチャーの仲間じゃん?だろ、ココ?
- ココ・イン・ホワイトシェル:
その通りです。一緒に行ってみましょう!
- ココ・イン・ホワイトシェル:
ユサールお姉ちゃんにピッタリのバニーガール衣装を探しに!