
シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 薔花:
……
- チョナ:
何をなでなでしてるの~ん?見せてよ。
- 薔花:
あっ、オイ……!
- チョナ:
この者をオルカ抵抗軍の一員として認める。抵抗軍総司令官。ふ~ん、何これ?
- 薔花:
…あんたには関係ないでしょ。返して。
- チョナ:
はは~ん、あの司令官って人間からもらったんでしょ。
- 薔花:
警告はしたから。
- チョナ:
はいはい、分かった分かった、はい、返した。
爆弾投げる前に警告ができるなんて、薔花も成長したね~ - 薔花:
……
- チョナ:
んで?こんなものナデナデして、何してんの?
- 薔花:
それは……
- チョナ:
またよく分からないとかそういうの言うつもり~?私が教えてあげよっか?
- 薔花:
…………
- チョナ:
教えたげる。それは所属感ってやつだよ。バ~カ。
- 薔花:
所属感……?
- チョナ:
私達ってほら、一応エンプレシスハウンドに所属はしてるけど、
文字通り名目上にすぎないでしょ。そんなものあるのか?って聞かれても 否定するしかないものに所属感もクソもないじゃん? - チョナ:
でもぉ~情緒不安定な思春期の少女にさ~あ?突然、王子様が現れて~
「ふっ……ここが君の居場所だよ」なんて言われちゃったら、 もうそうなっちゃうよね~ - 薔花:
…そんなんじゃないから。ただ……
- チョナ:
ただ?
- 薔花:
ただ…はぁ。
- 薔花:
あんたに話したところで何も変わらないから。
- チョナ:
変わるでしょ~ぶぁ~か。話を聞いてくれる存在のありがたみが
ま~ったく分かってないんだから。 - チョナ:
私もね……自分の中で葛藤してる時期があって、それが酷い時は
この子に色々聞いてもらってたの。 - 薔花:
この子?その蛇のこと?誰のことかと思ったわ。
- チョナ:
可愛いでしょ?
- 薔花:
あんたと違ってすっごく可愛いわね。
- チョナ:
ちっ。素直じゃないんだから。
- チョナ:
ねぇ、逃げなくていいの?
- 薔花:
あんたから?そんな必要ないでしょ?
- チョナ:
うーわ。……全然気づいてない。
- チョナ:
逃げないんだったらお好きにどうぞ。私は退散しとくわ~んじゃあね~……
- 薔花:
は?ちょっと!
- 薔花:
何なんだよ……え……!?
- やぁ。
- 薔花:
は!?……あんた……なんでここに……?
- この前会いに来るって約束したから。都合が悪かったらまた今度にしようか?
- 薔花:
……いや、大丈夫。
- 元気だった?何か足りないものとかはないか?
- 薔花:
おかげさまで。
- 主人公:
- つっけんどんに答える薔花と少し離れた場所にある切り株に座った。
- 拠点化作業が終わったら、しばらく休むつもりだ。
- 薔花:
……
- よかったらおいで。部屋も余ってるし……あ。
- 薔花:
……?
- うちの隊員達が新しくカフェを準備してるらしい。
- 薔花:
カフェ……?なんで?
- そう聞かれると俺もよく分からない、とにかくやりたいみたい。
- 薔花:
あんたら、緊張感なさすぎじゃない?
- まぁ……そう見えるかもしれないな。でも……
- 主人公:
- 依然としてムッとした表情の薔花に笑いかける。
- 楽しいだろ?気の合う仲間と色々やってみるのも。
- 薔花:
……
- 薔花:
考えてみる。
- うん。ゆっくりでいいから。
- 薔花:
……
- じゃあまた来る。いつでも―んっ?
- 主人公:
- 立ち上がり、帰ろうとした瞬間、服の裾を引っ張られた。
- 薔花:
……とう。
- え?
- 薔花:
ありが、とう……これ。
- あ…
- 主人公:
- 薔花はこの前俺が渡した認識票を見せた。
- 急ぎで作ったからちょっと雑だよな?正式に登録されれば必要ないから―
- 薔花:
そんなことない!
- ……
- 薔花:
あっ……えと、だから……
- 主人公:
- 薔花は自分が言った言葉に驚いたように目をパチパチさせた。
- 薔花:
アタシはこれ、ずっと持ってるから。
- うん。そっか、それもいいかもな。じゃあ、待ってるよ。
- 主人公:
- そう言って今度こそ本当にそこから立ち去った。
- 主人公:
- どれくらい歩いただろうか……。
後ろを振り向くと、薔花はまださっきの場所に立っていた。 - ……
- 主人公:
- 見間違いだろうか……
- 主人公:
- 薔花は認識票を頬に当てて、笑っているように見えた……