シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- ドラキュリナ:
ぷはぁ~!やっぱりトマトジュースは100%に限るわね!
- ドラキュリナ:
頭を空っぽにして休むのっていつ以来かしら。
復元されてからず~っと忙しくて、一瞬で冬になった感じがするわ。 - ドラキュリナ:
たまにあいつらに会いたくなるけど……でも本当にたまにだから!
あんなの相手にしてたら頭おかしくなるからね。 - ドラキュリナ:
やっぱり休日は一人静かに…
- エタニティ:
孤独死がどれほど悲惨なのかご存じないようですね。
- ドラキュリナ:
んぎゃあああぁぁぁ!?びっくりしたぁ~!
- 解体者アザズ:
お一人で暮らしていて、お一人のまま最期の瞬間を迎えることですよね?
- エタニティ:
はい、そうです。
- エタニティ:
長期間誰にも発見されることなく、放置された死体を発見した方々の証言に
共通するのは…… - ドラキュリナ:
久しぶりに会ったってのに、まーた気味悪い話を……
あんた全然変わらないわね…… - ドラキュリナ:
ていうか、私ドアに鍵かけといたのに何で普通に入ってきてんの?
- 解体者アザズ:
ふふ、それは入れますよ。
- 解体者アザズ:
あ、そうそう、防犯ベルは外しておきました。誤って私に反応しないように。
- 解体者アザズ:
音が鳴ったら迷惑ですからね。
- エタニティ:
流石です。徹底していますね。
- 解体者アザズ:
ふふ、これくらい大したことありません。
- ドラキュリナ:
いや、大したことなんだけど……私の暮らしを何だと思ってるの?
部屋を勝手にいじくらないでくれる? - ドラキュリナ:
で、何しに来たのよ。
- エタニティ:
約束通りに来ただけです。
- ドラキュリナ:
約束……?何の約束?私は何も聞いてないわよ?
- 解体者アザズ:
確か……あぁ、すみません。
- 解体者アザズ:
昨日、遅くまで作業をしていたので送るのを忘れてました。
- エタニティ:
生きていればそんなこともあるものです。
- 解体者アザズ:
ご理解いただき、ありがとうございます。
- ドラキュリナ:
私抜きで話が完結するのやめてくれる!?私を入・れ・ろ!!!
- ドラキュリナ:
何で私だけが知らないのよ!
- 解体者アザズ:
昨日偶然会った時にした約束なものでして。
- エタニティ:
落ち着いてください。急な血圧上昇は体に良くありません。
- ドラキュリナ:
こいつら全然変わってない~!!!本当にもおぉぉぉ~…!!!
- ドラキュリナ:
はぁ、あの時よりは慣れてるからまだいいけど……
でも、何で約束の場所が私の部屋なのよ? - 解体者アザズ:
私の部屋は模型があってダメです。
- エタニティ:
私の部屋も棺があって無理です。
- ドラキュリナ:
聞いた私がバカだったわ。
- ドラキュリナ:
…じゃあ何するつもりよ?ここで。
- ドラキュリナ:
私も別に暇ってわけじゃないけど、まぁ…せっかく集まったんだし、たまには―
- 解体者アザズ:
何も考えていなかったのですか?
- ドラキュリナ:
何で私が考えてる前提!?
- エタニティ:
せっかく連絡を差し上げましたのに……
- 解体者アザズ:
何かしら準備してくださっていると期待していたのですが……
- ドラキュリナ:
連絡ゥ……?……あぁ、また血圧が……
- エタニティ:
ちょうどいいものがあります……!
- ドラキュリナ:
へっ?何で棺を開けるの?
- ドラキュリナ:
はっ?棺の中にまた棺……?
- エタニティ:
手土産と思ってお持ちしたのですが、こんなにも早く使うことになるとは
思いませんでした。 - 解体者アザズ:
落ち着いて眠れるよう音楽再生機能もつけてあげましょう。
- ドラキュリナ:
出てけぇ!!!
- ドラキュリナ:
久しぶりに会って何するのかと思ったら、さっきから
ワケわかんないことばっかぁ……! - ドラキュリナ:
………え…?棺の中に、ケーキ…?
- エタニティ:
どうぞ、受け取ってください。
- 解体者アザズ:
一緒に過ごした時間はあまり長くありませんが、
私たちは特別な関係じゃないですか。 - 解体者アザズ:
実はドラキュリナさんに内緒でサプライズパーティーを開こうと思っていました。
- エタニティ:
お気に召しませんでしたか?
- ドラキュリナ:
……そういうことは最初に言ってよね。
- ドラキュリナ:
私だけ感じ悪くなっちゃったじゃない……でも……その……
- ドラキュリナ:
…ありがとね。
- エタニティ:
今の録音しましたか?
- 解体者アザズ:
もちろんです。
- ドラキュリナ:
ねぇ!感動をぶち壊さないと死んじゃう病気にでもかかってんの!?
- ドラキュリナ:
…本当に信じらんない……、まあ、もう慣れたけど。
- ドラキュリナ:
で?何かいる?トマトジュース以外にも色々あるわよ。
- 解体者アザズ:
では……私は今日という日を記念して爆竹を。
- ドラキュリナ:
はぁ……爆竹?またワケわかんないことを……。私ね、音には敏感だから嫌よ。
- ドラキュリナ:
そんなにやりたいんだったら外で……
- エタニティ:
これを押すのですね。
- ドラキュリナ:
ちょっと待って。何よ、そのスイッチ……?
- ドラキュリナ:
はぁぁぁぁ!?何で色んなところから爆竹が出てくるのぉぉ!?
- 解体者アザズ:
昨日徹夜をしたのは実はこのためでした。
ドラキュリナさんが起きないよう静かに作業するのは本当に大変でした。 - 解体者アザズ:
ふふっ、こんなにも驚いてくださるなんて、準備した甲斐があります。
- エタニティ:
強心剤も準備しておきました。心臓が止まったら教えてください。
- ドラキュリナ:
何してんのよ、バカぁ!!早く消してぇ!!火事になったらどうするのよぉ!!
- エタニティ:
ちょっとよろしいでしょうか…!
- ドラキュリナ:
今度は何よ!!
- エタニティ:
あの隅にあるもの、見えますか?
- エタニティ:
あれは私が設置しました。死をイメージしたとても綺麗な炎があがっています。
- ドラキュリナ:
あんた、ちょっとは空気読みなさいよ!!!室内で!火が!燃えてるの!!
- エタニティ:
褒めていただけると思いましたのに……
- ドラキュリナ:
そんなことで悲しまない―ああ!!ちょっと!!本当に燃え移ってるじゃない!!
- エタニティ:
ああ、ついに死がお迎えに……!
- 解体者アザズ:
心配いりません。すべて想定の範囲内ですから。
- 解体者アザズ:
こうなると思ってスプリンクラーも設置済みです。
- ドラキュリナ:
こうなると思ってたんなら爆竹なんか……え?スプリンクラー?
- ドラキュリナ:
ダメ、ダメェ~!!!私の大事な物がたくさんあるの!
スプリンクラーなんか使ったらびしょびしょになっちゃう!! - ドラキュリナ:
他に……他の方法はないの…?
- ドラキュリナ:
お願いだから、それだけはやめて……!お願いぃぃ……
- エタニティ:
諦めましょう。迫り来る死を避けることができないように……
- エタニティ:
ただ穏やかに受け入れるのみ。
- ドラキュリナ:
全部あんた達のせいじゃない!!!
- 解体者アザズ:
そんなに心配しないでください。私が設置したスプリンクラーですから。
設計は完璧です。 - -:
(ザアアアアー)
- 解体者アザズ:
さぁ、どうです?完璧でしょう?
- 解体者アザズ:
私達には一滴もかかりませんでした。
- ドラキュリナ:
私達だけ無事で何の意味があんのよ……
- ドラキュリナ:
他のものは全部水浸しじゃない…ぐすん。
- ドラキュリナ:
せっかく飾ってたのに……また買って飾らなきゃじゃない……
- エタニティ:
そんなに悲しまないでください。
- エタニティ:
さっきケーキが入っていた棺の中に、実はもう1つ棺が入っています。
- 解体者アザズ:
ふふ、これも想定の範囲内。中には―
- ドラキュリナ:
あんた達!今すぐ出てけ!!!