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Transcription
- シザーズリーゼ:
ンッ!ンンッ……!
- ……
- 主人公:
- 今俺の目の前にはリーゼがいる。
- シザーズリーゼ:
ンンッ……!
- 主人公:
- がんじがらめに縛られたまま、もがくリーゼ。
- おい……
- アクア:
ご主人様、早く!この方法しかないんだから!
- ……
- ダフネ:
ご、ご主人様……本当に大丈夫でしょうか……?
- ど、どうだろう…
- シザーズリーゼ:
ふぬ!ふぬぬぬぬっ…ヌッ!ヌッ……!
- 主人公:
- ことの始まりは、少しだけ過去にさかのぼる。
- オベロニア・レア:
う~ん…
- 他に何かいい方法はないのか?
- オベロニア・レア:
……やっぱりダフネの意見が一番無難だと思います。
- 少しずつ慣れていくっていう?
- オベロニア・レア:
はい。
- ダフネ:
ですが……一つだけ心配なことがあります。
- 心配なこと?
- ダフネ:
それだと……すごく時間がかかるのかもしれないということです……
- オベロニア・レア:
確かにそれは問題ですね……
- オベロニア・レア:
恥ずかしくてご主人様を避けているリーゼですが、その胸の内はそれ以上に
ご主人様に愛されたいという気持ちでいっぱいのはずです。 - ドリアード:
可哀想なリーゼお姉さま……そんな状態が長く続いたら、
心が病んでしまうでしょうに…… - オベロニア・レア:
そうです。だから手遅れになる前に関係を進展させる方法を
考えているのですが…… - ダフネ:
お姉さま、この前ご主人様の施術をリーゼお姉さまにお願いしたことがありました。
- オベロニア・レア:
まぁ、それでどうなりましたか?
- 施術中は問題なかったが、終わった途端元に戻ったよ。
- オベロニア・レア:
う、う~ん……それは喜べばいいのか悲しめばいいのか……
- ドリアード:
その極限な恥ずかしさを克服できるほど……
リーゼお姉さまはご主人様を愛しているということです。 - ………そういうことなのか。
- 主人公:
- ドリアードの言葉を聞いて、気付かされた。
- 主人公:
- リーゼは俺に触れるのはもちろん、見ることすら恥ずかしがって逃げ出す。
この前軽くキスをしたら気絶したくらいだ。 - 主人公:
- それなのに、俺のために仕事をするときは必死に我慢して……
- アクア:
ご主人様!私にいい考えがあるよ!
- お、何かいいアイデアが浮かんだ?
- アクア:
うん!えっとね……リーゼお姉さまがどこにも逃げられないように
ギチギチに縛りつけて、ご主人様がぎゅ~って抱きしめてあげるの! - オベロニア・レア:
……
- ダフネ:
……
- さすがに…それは…
- アクア:
リーゼお姉さまが逃げてばっかりなのが問題なんでしょ?
- アクア:
じゃあしっかり抱きしめてあげて、ご主人様の愛を感じれば、
リーゼお姉さまもきっと良くなると思うの! - ちょっと待て、アクア―
- アクア:
じゃあ、準備してくるね!!
- シザーズリーゼ:
ムムムッ……ンンッ……!
- これ……本当にリーゼが同意したんだよな……?
- オベロニア・レア:
はい……そうでなければご主人様が提案したことだとしても、反対したはずです。
- 確かに……アクアだけでリーゼを縛るのは不可能だよな……
- ダフネ:
お姉さま、少しだけ我慢してくださいね。
- ダフネ:
ではご主人様……お願いします。
- そ、そういうことなら…
- 主人公:
- もがくリーゼを正面から見つめながら近づいた。
- シザーズリーゼ:
ひゅっ。
- 主人公:
- 凍りついてしまったリーゼを出来る限りゆっくりと慎重に抱きしめた。
- シザーズリーゼ:
フゥッ、ふぅ……ふ、うぅぅ……
- オベロニア・レア:
け、結構いけてませんか……?
- ダフネ:
お姉さま……!
- 主人公:
- 荒い呼吸、ぶるぶる震える体……。
しかし、リーゼは俺の肩に顎を乗せ、思ったより大人しく抱かれている。 - シザーズリーゼ:
んふぅ……、ふぅっ…ふぅぅぅ……
- アクア:
ご主人様、今だよ!私が教えてあげた魔法の言葉を!!
- 主人公:
- 次第に落ち着いていくリーゼをさらに力強く抱きしめ、耳元で囁いた。
- ……リーゼ。いつもありがとう。
- 主人公:
- すると……
- シザーズリーゼ:
……!?
- シザーズリーゼ:
ふぅぅぅぅ~……
- シザーズリーゼ:
- 胸に抱かれていたリーゼの体がふにゃふにゃに溶けていく。
- り、リーゼ!?
- オベロニア・レア:
リーゼ!
- ダフネ:
お姉さま!!