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シザーズリーゼ
ンッ!ンンッ……!

Transcription

  1. シザーズリーゼ:

    ンッ!ンンッ……!

    1. ……
  2. 主人公:

    - 今俺の目の前にはリーゼがいる。

  3. シザーズリーゼ:

    ンンッ……!

  4. 主人公:

    - がんじがらめに縛られたまま、もがくリーゼ。

    1. おい……
  5. アクア:

    ご主人様、早く!この方法しかないんだから!

    1. ……
  6. ダフネ:

    ご、ご主人様……本当に大丈夫でしょうか……?

    1. ど、どうだろう…
  7. シザーズリーゼ:

    ふぬ!ふぬぬぬぬっ…ヌッ!ヌッ……!

  8. 主人公:

    - ことの始まりは、少しだけ過去にさかのぼる。

  9. オベロニア・レア:

    う~ん…

    1. 他に何かいい方法はないのか?
  10. オベロニア・レア:

    ……やっぱりダフネの意見が一番無難だと思います。

    1. 少しずつ慣れていくっていう?
  11. オベロニア・レア:

    はい。

  12. ダフネ:

    ですが……一つだけ心配なことがあります。

    1. 心配なこと?
  13. ダフネ:

    それだと……すごく時間がかかるのかもしれないということです……

  14. オベロニア・レア:

    確かにそれは問題ですね……

  15. オベロニア・レア:

    恥ずかしくてご主人様を避けているリーゼですが、その胸の内はそれ以上にご主人様に愛されたいという気持ちでいっぱいのはずです。

  16. ドリアード:

    可哀想なリーゼお姉さま……そんな状態が長く続いたら、心が病んでしまうでしょうに……

  17. オベロニア・レア:

    そうです。だから手遅れになる前に関係を進展させる方法を考えているのですが……

  18. ダフネ:

    お姉さま、この前ご主人様の施術をリーゼお姉さまにお願いしたことがありました。

  19. オベロニア・レア:

    まぁ、それでどうなりましたか?

    1. 施術中は問題なかったが、終わった途端元に戻ったよ。
  20. オベロニア・レア:

    う、う~ん……それは喜べばいいのか悲しめばいいのか……

  21. ドリアード:

    その極限な恥ずかしさを克服できるほど……リーゼお姉さまはご主人様を愛しているということです。

    1. ………そういうことなのか。
  22. 主人公:

    - ドリアードの言葉を聞いて、気付かされた。

  23. 主人公:

    - リーゼは俺に触れるのはもちろん、見ることすら恥ずかしがって逃げ出す。この前軽くキスをしたら気絶したくらいだ。

  24. 主人公:

    - それなのに、俺のために仕事をするときは必死に我慢して……

  25. アクア:

    ご主人様!私にいい考えがあるよ!

    1. お、何かいいアイデアが浮かんだ?
  26. アクア:

    うん!えっとね……リーゼお姉さまがどこにも逃げられないようにギチギチに縛りつけて、ご主人様がぎゅ~って抱きしめてあげるの!

  27. オベロニア・レア:

    ……

  28. ダフネ:

    ……

    1. さすがに…それは…
  29. アクア:

    リーゼお姉さまが逃げてばっかりなのが問題なんでしょ?

  30. アクア:

    じゃあしっかり抱きしめてあげて、ご主人様の愛を感じれば、リーゼお姉さまもきっと良くなると思うの!

    1. ちょっと待て、アクア―
  31. アクア:

    じゃあ、準備してくるね!!

  32. シザーズリーゼ:

    ムムムッ……ンンッ……!

    1. これ……本当にリーゼが同意したんだよな……?
  33. オベロニア・レア:

    はい……そうでなければご主人様が提案したことだとしても、反対したはずです。

    1. 確かに……アクアだけでリーゼを縛るのは不可能だよな……
  34. ダフネ:

    お姉さま、少しだけ我慢してくださいね。

  35. ダフネ:

    ではご主人様……お願いします。

    1. そ、そういうことなら…
  36. 主人公:

    - もがくリーゼを正面から見つめながら近づいた。

  37. シザーズリーゼ:

    ひゅっ。

  38. 主人公:

    - 凍りついてしまったリーゼを出来る限りゆっくりと慎重に抱きしめた。

  39. シザーズリーゼ:

    フゥッ、ふぅ……ふ、うぅぅ……

  40. オベロニア・レア:

    け、結構いけてませんか……?

  41. ダフネ:

    お姉さま……!

  42. 主人公:

    - 荒い呼吸、ぶるぶる震える体……。しかし、リーゼは俺の肩に顎を乗せ、思ったより大人しく抱かれている。

  43. シザーズリーゼ:

    んふぅ……、ふぅっ…ふぅぅぅ……

  44. アクア:

    ご主人様、今だよ!私が教えてあげた魔法の言葉を!!

  45. 主人公:

    - 次第に落ち着いていくリーゼをさらに力強く抱きしめ、耳元で囁いた。

    1. ……リーゼ。いつもありがとう。
  46. 主人公:

    - すると……

  47. シザーズリーゼ:

    ……!?

  48. シザーズリーゼ:

    ふぅぅぅぅ~……

  49. シザーズリーゼ:

    - 胸に抱かれていたリーゼの体がふにゃふにゃに溶けていく。

    1. り、リーゼ!?
  50. オベロニア・レア:

    リーゼ!

  51. ダフネ:

    お姉さま!!