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Transcription
- 主人公:
- 医務室の外でしばらく待っていると、レアがため息を吐きながら
通路に出てきた。 - ……リーゼは?
- オベロニア・レア:
大事を取って安静にしているところです。ダフネとドリアードが看病しています。
- アクア:
ご、ごめんなさい……こんなことになるなんて……
- オベロニア・レア:
大丈夫ですよ。リーゼももうすぐ目を覚ますでしょう。
- ……
- 主人公:
- フェアリーシリーズは全員レアから派生したモデルだ。
つまり、彼女達は実際の姉妹もしくは母娘の関係に近いということだ。 - 主人公:
- リーゼ、ダフネ、ドリアード、全員レアの性格的な特性を
少しずつ持っている……それはアクアも例外ではない。 - アクア、最近授業の方はどう?
- アクア:
……アレクサンドラ先生にちゃんと教わってる。
- 主人公:
- ただ一つだけ違うとすれば……アクアの身体と精神年齢は子供であるため、
その性格的な特性が「まだ」発現していない。 - 主人公:
- しかしそれは、今後発現する可能性がある……という意味でもある。
- 主人公:
- アクアが優しくて健やかであってほしいと願うだけだ……
- そっか。これからもちゃんと授業を受けるんだぞ?
- アクア:
はい……
- オベロニア・レア:
アクア、あまり落ち込まないで。リーゼも同意したことでしたし、
実際、ご主人様が抱いている間は問題なかったんですから。 - オベロニア・レア:
それにアクアが頑張ってくれたんですもの。
あとはご主人様と私で何とかしてみるから、アクアはお友達と遊んできて大丈夫よ。 - アクア:
うう……
- アクア:
うん、お姉さま……
- 主人公:
- アクアをなだめたあと、レアが小さくため息をついた。
- オベロニア・レア:
もう……時間に任せるしか方法はないのでしょうか…?
- どうなんだろう…
- ドリアード:
リーゼお姉さまが目を覚ましました。
- オベロニア・レア:
状態は?大丈夫なの?
- ドリアード:
はい。ですが……
- ドリアード:
もっとやってくれって……
- オベロニア・レア:
リーゼ……
- ………
- ドリアード:
そういうことなので、こうするのはどうでしょうか……
- シザーズリーゼ:
はぁ……はぁ……
- ンッ!ンンッ…!
- シザーズリーゼ:
これは…イチゴを食べるだけ……食べるだけよ……大丈夫……
- 主人公:
- 今回の作戦はこうだ。
- 主人公:
- リーゼの問題は俺とのスキンシップを異常に意識することだ。
では、他の行動だと認識させればいいのでは? - 主人公:
- まず、俺が最近やけに食事に出てくるいちごを口にくわえ、
リーゼはそのいちごを食べる。 - 主人公:
- いちごの大きさからして、お互いの唇が触れるのはほぼ間違いない。
- 主人公:
- …リーゼが思った以上に本気で仕方なく承諾したが、正直に言って
あまり効果はないと思っていた。 - 主人公:
- しかし……今はそんなことはどうでもいい。
- シザーズリーゼ:
いちご……いちご……!
- シザーズリーゼ:
いちごを食べるだけいちごを食べるだけいちごを食べるだけいちごを食べるだけイチゴを食べるだけ食べるだけ食べるだけ食べるだけ食べるだけイチゴイチゴイチゴ……イチゴ!イチゴぉ!
- ンンンンンンッ!
- 主人公:
- よく知ってる「あの」リーゼだ……!
- シザーズリーゼ:
ひぃ……ヒィッ……ご主人様……では……!
- んっ。
- 主人公:
- リーゼが少しずつ俺に近づいてくる。
驚くことに効果が出ているのか、恥ずかしがる様子は特にない。 - 主人公:
- 顔が少しずつ近づいてきて、リーゼの艶やかな唇がゆっくりと開く。
- 主人公:
- そして互いの唇が触れ合う直前……
- シザーズリーゼ:
…はぁ……はぁ……ハァッ!!!ンンッ!?
- ドリアード:
お姉さま…!
- ど、どうした?
- ドリアード:
……
- ドリアード:
舌を……噛んでしまったようです……