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シザーズリーゼ
………
Transcription
- シザーズリーゼ:
………
- 主人公:
- 舌を治療し、リーゼを艦長室に連れてきた。
- 主人公:
- 弱った足取りで俺について来たリーゼは、部屋の隅の方に座り込んでしまった。
- リーゼ。
- シザーズリーゼ:
……
- 主人公:
- 俺が近づくと、リーゼは器用に背を向けた。
- ごめん。俺が軽率だった。
- シザーズリーゼ:
……ご主人様は悪くありません。私が……おかしいだけなんです。
- 主人公:
- リーゼの隣に人一人分くらいの距離を置いて座った。
- シザーズリーゼ:
ご主人様を惑わせる害虫を全部消してしまいたいのに……
- シザーズリーゼ:
ご主人様に壊れるくらい愛してほしいのに……私は……
- ……リーゼ。
- シザーズリーゼ:
…はい、ご主人様。
- 俺は自分に合った方法と順序があると思うんだ。
- シザーズリーゼ:
……
- リーゼはリーゼに合った方法でやればいい。
- シザーズリーゼ:
ですが……!
- 時間ならたっぷりある。俺はどこにも行かないから。
- シザーズリーゼ:
ご主人様……
- まずは……これから始めよう。
- 主人公:
- 唇じゃなくて、額や手の甲にキスするのも難しいリーゼだ……
だから、ここから始めよう。 - シザーズリーゼ:
これは……?
- 主人公:
- リーゼは俺が出した小指をじっと見つめた。
- お互いのペースに合わせていこうって約束も兼ねて。リーゼもほら。
- 主人公:
- リーゼは最初戸惑っていたが、ゆっくりとこちらを向いて座った。
- これくらいなら大丈夫だろ?
- 主人公:
- しばらくして、少し震えるリーゼの小指が俺の小指に触れた。
- シザーズリーゼ:
……はい。
- 主人公:
- リーゼは触れ合う感覚を覚えようとしているのか、
しばらく結ばれた小指を見つめていた。 - -:
< 頑張れ、リーゼちゃん! > END.