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Transcription
- レモネードアルファ:
はあ、はあ……
- レモネードアルファ:
これ以上は…もう、限界……
- レモネードアルファ:
…………
- レモネードアルファ:
…そうだわ。少しだけ、ほんの少しだけ……旦那様のお顔を少し……
見る、だけ…… - 主人公:
- ベッドに寝転がってオレンジエードから借りた漫画を呼んでいると、
艦長室のドアをノックする音が聞こえた。 - どうぞ。
- レモネードアルファ:
……
- アルファ?どうした?
- レモネードアルファ:
通りがかったので寄ってみました。久しくお会いしていないような気がしまして…
- じゃあ一緒に漫画でも読む?
- レモネードアルファ:
ふふ、すっかり今の生活に慣れたようですね?
- まぁね……おかげさまで。
- レモネードアルファ:
申し訳ございません、ですが必要なことでしたので。
- この恨み、忘れないからな?
- 主人公:
- 一通り冗談を言った後、ベッドから降りてカップにコーヒーを注いだ。
- 時間があるならちょっと休んでいったら?
- レモネードアルファ:
ありがとうございます。では、コーヒーだけ頂きます。まだ仕事がありますので。
- 主人公:
- その後、少しだけアルファと雑談した。
すぐにカップは空になり、アルファは椅子から立ち上がる。 - レモネードアルファ:
コーヒー、ご馳走さまでした。では―
- アルファ。
- レモネードアルファ:
はい?
- 大丈夫か?
- レモネードアルファ:
ふふ、この程度の仕事、旦那様がやられていた量に比べたら大したことありません。
- いや、そうじゃなくて。
- レモネードアルファ:
……
- レモネードアルファ:
な……んのことをおっしゃっているのか、よく……
- ……あ……。
- 主人公:
- ふと、アルファが合流して一年が経ったが、
一度も二人の時間を過ごしたことがないことに気が付いた。 - 主人公:
- こういう会話は数え切れないくらいしてきたが……それより先となると……
- ごめん、頼ってばかりでちゃんとわかってなかった。
- レモネードアルファ:
……
- 主人公:
- アルファに植え付けられた特性は「色欲」だ。
- 主人公:
- 人間はもちろん、一般的なバイオロイドよりもはるかに強い性欲を持っている
アルファにとってこの一年は拷問のような日々だっただろう。 - レモネードアルファ:
……申し訳ございません、旦那様。
旦那様の従者である私が、気を遣わせてしまって…… - レモネードアルファ:
まだ、我慢できますので……
- いや…その必要はない。
- 主人公:
- 実際、俺は隊員達と、いや大切なみんなと愛を分かち合うことに抵抗はない。
- 主人公:
- もちろん、できる限り時と場所を弁えるようにはしているが、
お互いその気になれば、精魂尽き果てるまでとことんやれる。 - レモネードアルファ:
…旦那様。私、レモネードについてはご存知ですよね……?
- うん。
- レモネードアルファ:
その……私に植え付けられた呪いは「色欲」。そして……
- レモネードアルファ:
その呪いの強さは、旦那様の想像を遥かに超えるものなのです……。
- ……
- レモネードアルファ:
旦那様にお会いするたびに……私がどんなことを考えているのか
……ご存じないですよね…? - レモネードアルファ:
とても口に出して言えない卑猥な想像を―旦那様……?
- あ、ごめん。
- 主人公:
- 思わず笑みを浮かべていたようだ。慌てて表情を正した。
- えっと、でも…そんなの心配しなくていい。
- レモネードアルファ:
……
- そのくらい、俺が受け止めてやる。
- レモネードアルファ:
旦那様が強靭な御方であることは十分存じております。ですが……
- レモネードアルファ:
もし旦那様の愛を一度でも感じてしまったなら……
私は、仕事中も、食事中も、お眠りになる時も…… - レモネードアルファ:
さらには一日中体を重ねた翌日すらも、
ずっと……旦那様のことを欲すると、思います。 - う~ん……それはちょっと困るかもな?
- レモネードアルファ:
……そうでしょう。ですので―
- 俺が働く時間がなくなるのはな。あ、でも、それでいいのか……
- レモネードアルファ:
旦那様…?
- どのみち今後は仕事の量を少し減らそうと思っている。
- 主人公:
- ここしばらく、半強制的な休暇を過ごしながら、色々考えていた。
- 主人公:
- 隊員達は、少しでもいいから俺と一緒に過ごしたいと思ってくれていて、
俺が仕事に忙殺されることは望んでいない。 - 主人公:
- 完全に仕事をしないという選択は出来ないが、これからはできるだけ休みを
増やしていこうと思っている。 - だから仕事中は無理だが……それ以外の時間でアルファを満足させてやるよ。
- 主人公:
- 俺が自信満々に言い放つと、ぽかんとしていたアルファは微笑みを浮かべた。
- レモネードアルファ:
…そんな風におっしゃられてしまったら……、我慢できなくなってしまいます。
- だから我慢しなくていい。いくらでも受け止めてやるから。
- レモネードアルファ:
……本当に、本当に我慢しなくてもいいのですか…?
- うん。大丈夫だから。
- レモネードアルファ:
では……
- 主人公:
- アルファはゆっくりと、手をへその辺りに持っていく……
- レモネードアルファ:
見ていてください、旦那様……
- 主人公:
- するとカチャリという音と共に、アルファの薄い服が
スルスルと床に滑り落ちた…… - レモネードアルファ:
卑しくてどうしようもないこの体……
- レモネードアルファ:
どうか、お楽しみください……
- 主人公:
- とろけるような声で囁いたアルファは……
- 主人公:
- ベッドに座っている俺の前にゆっくりと近寄り、跪いた。