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Transcription
- 主人公:
- 降り注ぐ太陽と遠くに見える水平線、そして……
- 主人公:
- 額に滲む汗!
- ふう…!
- 主人公:
- 俺は首にかけたタオルで汗を拭き、湖を眺めた。
- …綺麗だな。
- 主人公:
- 箱舟にやってきてから俺は仕事を禁止され、休暇を過ごすことになった。
- 主人公:
- だが……休暇期間が終わってもパネルは俺の手に戻ってくることはなく……
俺は司令官からただの“労働力1”に転落。 - 主人公:
- 自発的に土木工事に参加している。
- 肉体労働がこんなに楽しいだなんてなぁ……!
- バニラA1:
ほとんどAGSたちの作業のおかげですけどね。
- そ、そんなことないし!俺も結構掘ったし!
- 主人公:
- バニラは興味ないといった感じで、冷やしたタオルで顔を拭いてくれた。
- T-2ブラウニー:
おおっ、司令官閣下!お疲れ様っす!
- お疲れ。
- ダッチガール:
司令官、お疲れさま。
- ダッチガールもお疲れ。
- ダッチガール:
体、痛くない?
- ダッチガール:
いくら司令官が体力に自信があるといっても、こういう仕事は使う筋肉が
違うから大変だったでしょ。 - 最初は大変だったけどもう慣れたよ。
- T-2ブラウニー:
最初はショベルもまともに扱えなかったっす。
- は、初めてだったから…
- T-2ブラウニー:
ふふ、大丈夫っすよ。最初は誰でもおぼつかないものっす!
- ダッチガール:
でも慣れるの早かったよね?
- ダッチガール:
ブラウニーの100倍は役に立ったと思うよ。
- T-2ブラウニー:
うっ……
- T-2ブラウニー:
わ、私もこんな本格的な工事は初めてだったんすよ……!
- ダッチガールは余裕そうだったね?まぁ当然か。
- ダッチガール:
うん、もともとやってた仕事だしね。
- ダッチガール:
今までこういうことってあんまりなかったから……司令官の力になれて、
すごく嬉しいよ。 - 主人公:
- ダッチガールはそう言って微笑み、俺もそれに笑顔で応えた。
- ダッチガール:
じゃあ私たちは休憩に入るから。
- ダッチガール:
司令官もシャワー浴びてゆっくり休んで。
- 主人公:
- 二人に手を振ったあと、後ろで静かに待ってくれていたバニラの方を向く。
- 俺たちも帰ろうか。シャワーを浴びたい。
- バニラA1:
ぜひそうしてください。今のお姿、とても見てられませんので。
- バニラA1:
シャワーを浴びましたら艦長室に行ってください。
アルファさんとアルマンさんがお待ちです。 - 主人公:
- バニラのその言葉に、俺の心臓はどくんと跳ねた。
- …ああ、今日だったか。
- バニラA1:
思ったより落ち着いていらっしゃいますね。
- バニラA1:
一目散に走って行くと思いましたのに。
- ふっ…ふふ……
- 主人公:
- 俺は清々しい気分で人工太陽の日差しにきらめく湖を眺めた。
- …労働の喜びを知ってしまったからな……
- バニラA1:
………
- 主人公:
- …これ以上ふざけたことを言っていたら、土木工事も禁止になりかねない……
- じゃ、じゃあ行こうか!楽しみだな!
- バニラA1:
…汗臭いのでちょっと離れて歩いてください。
- 主人公:
- そんなことを言っていたが、バニラはシャワールームに着くまで
俺の手首を軽く握ったままだった。