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主人公
- 降り注ぐ太陽と遠くに見える水平線、そして……

Transcription

  1. 主人公:

    - 降り注ぐ太陽と遠くに見える水平線、そして……

  2. 主人公:

    - 額に滲む汗!

    1. ふう…!
  3. 主人公:

    - 俺は首にかけたタオルで汗を拭き、湖を眺めた。

    1. …綺麗だな。
  4. 主人公:

    - 箱舟にやってきてから俺は仕事を禁止され、休暇を過ごすことになった。

  5. 主人公:

    - だが……休暇期間が終わってもパネルは俺の手に戻ってくることはなく……俺は司令官からただの“労働力1”に転落。

  6. 主人公:

    - 自発的に土木工事に参加している。

    1. 肉体労働がこんなに楽しいだなんてなぁ……!
  7. バニラA1:

    ほとんどAGSたちの作業のおかげですけどね。

    1. そ、そんなことないし!俺も結構掘ったし!
  8. 主人公:

    - バニラは興味ないといった感じで、冷やしたタオルで顔を拭いてくれた。

  9. T-2ブラウニー:

    おおっ、司令官閣下!お疲れ様っす!

    1. お疲れ。
  10. ダッチガール:

    司令官、お疲れさま。

    1. ダッチガールもお疲れ。
  11. ダッチガール:

    体、痛くない?

  12. ダッチガール:

    いくら司令官が体力に自信があるといっても、こういう仕事は使う筋肉が違うから大変だったでしょ。

    1. 最初は大変だったけどもう慣れたよ。
  13. T-2ブラウニー:

    最初はショベルもまともに扱えなかったっす。

    1. は、初めてだったから…
  14. T-2ブラウニー:

    ふふ、大丈夫っすよ。最初は誰でもおぼつかないものっす!

  15. ダッチガール:

    でも慣れるの早かったよね?

  16. ダッチガール:

    ブラウニーの100倍は役に立ったと思うよ。

  17. T-2ブラウニー:

    うっ……

  18. T-2ブラウニー:

    わ、私もこんな本格的な工事は初めてだったんすよ……!

    1. ダッチガールは余裕そうだったね?まぁ当然か。
  19. ダッチガール:

    うん、もともとやってた仕事だしね。

  20. ダッチガール:

    今までこういうことってあんまりなかったから……司令官の力になれて、すごく嬉しいよ。

  21. 主人公:

    - ダッチガールはそう言って微笑み、俺もそれに笑顔で応えた。

  22. ダッチガール:

    じゃあ私たちは休憩に入るから。

  23. ダッチガール:

    司令官もシャワー浴びてゆっくり休んで。

  24. 主人公:

    - 二人に手を振ったあと、後ろで静かに待ってくれていたバニラの方を向く。

    1. 俺たちも帰ろうか。シャワーを浴びたい。
  25. バニラA1:

    ぜひそうしてください。今のお姿、とても見てられませんので。

  26. バニラA1:

    シャワーを浴びましたら艦長室に行ってください。アルファさんとアルマンさんがお待ちです。

  27. 主人公:

    - バニラのその言葉に、俺の心臓はどくんと跳ねた。

    1. …ああ、今日だったか。
  28. バニラA1:

    思ったより落ち着いていらっしゃいますね。

  29. バニラA1:

    一目散に走って行くと思いましたのに。

    1. ふっ…ふふ……
  30. 主人公:

    - 俺は清々しい気分で人工太陽の日差しにきらめく湖を眺めた。

    1. …労働の喜びを知ってしまったからな……
  31. バニラA1:

    ………

  32. 主人公:

    - …これ以上ふざけたことを言っていたら、土木工事も禁止になりかねない……

    1. じゃ、じゃあ行こうか!楽しみだな!
  33. バニラA1:

    …汗臭いのでちょっと離れて歩いてください。

  34. 主人公:

    - そんなことを言っていたが、バニラはシャワールームに着くまで俺の手首を軽く握ったままだった。