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Transcription
- 主人公:
- 汗を流した後、艦長室へと向かった。
- 主人公:
- ……ついに、この時が来た。
- レモネードアルファ:
おめでとうございます、旦那様。
- アルマン枢機卿:
おめでとうございます、陛下。よく耐えてくださいました。
- うおおおおお……!愛しの……!
- 主人公:
- 涙が出そうになるのを堪え、感触を確かめるように渡されたパネルを撫でた。
- 主人公:
- 少し震える指先で液晶をタッチすると、懐かしくも感じる起動音と共に
待ち望んでいた起動画面が表示された。 - あぁ…ああぁ……
- レモネードアルファ:
そ、そこまで嬉しいものですかね……
- アルマン枢機卿:
これでも私の予想よりは落ち着いた反応でいらっしゃいますよ。
- ふう…!
- 主人公:
- 込み上がってくる全ての感情をまずは深呼吸で落ち着かせた。
- 主人公:
- 机に設置された装置とパネルを連動させると、宙に様々な資料と記録が
映し出された。 - まずは……
- レモネードアルファ:
っ……。
- アルマン枢機卿:
…………
- ん?どうした?
- レモネードアルファ:
あっ、いえ。
- レモネードアルファ:
旦那様が働くお姿を本当に久しぶりに見た気がしまして……
- アルマン枢機卿:
その、さっきとは別人のように変わられたので……
- ふ~ん…そう?
- アルマン枢機卿:
ふふ、はい。雰囲気、顔つきまで全然違います。
- アルマン枢機卿:
では、これまでの事案について簡単にブリーフィングいたします。
- 主人公:
- 主人公:
- 目で画面を追いながらアルマンの報告を一つ一つ聞いていった。
- 主人公:
- 予想通りと言えばいいのだろうか、休暇期間中の業務は
文句のつけようがないほど完璧に処理されていた。 - 主人公:
- しかし、何も進展していない事案があった。
- エヴァから…まだ連絡がないのか?
- レモネードアルファ:
はい。ホードとストライカーズが鉄の王子の研究所周辺に到着して数カ月が
経ちましたが、エヴァから何の接触もないそうです。 - アルマン枢機卿:
ラビアタ副司令官とカーン隊長は、周辺にはPECSを含め、
いかなる勢力の動きも確認されず、罠ではなさそうだと言っています。 - ふむ……
- 主人公:
- 俺は去年のエヴァの言葉、そしてあのメッセージを思い出す。
- 主人公:
- 何かあったのだろうか……?
- ……鉄虫の動きはどんな感じなんだ?
- レモネードアルファ:
多少ですが小康状態に入りました。
- レモネードアルファ:
依然として観測可能なすべての範囲で散発的な交戦は続いています。
ですが無秩序に戦っていた以前とは違い、2つの派閥に分かれて各自領土を 確保したものと思われます。 - アルマン枢機卿:
新たに発生したと思われる派閥は、同じ鉄虫や私達に強い攻撃性を見せています。
- アルマン枢機卿:
ただし、従来の派閥より多少勢力が劣っているため、勢力の均衡は
保たれている状態です。 - …オメガは?
- レモネードアルファ:
バンクーバー作戦については知っているはずですが、特に動きはありません。
おそらく依然としてPECS内の取り締まりに注力しているものと思われます。 - レモネードアルファ:
ですが、私たちの映像配信があって以来、着実に電算網のセキュリティを
強化しており、内部状況の確認が難しくなってきています。 - アルマン枢機卿:
他のレモネードにも特に変わった動きは見られていません。
- アルマン枢機卿:
現在は主な脅威対象として浮上しているデルタの所在把握に注力中です。
- ふむ……
- 主人公:
- アメリカ大陸とヨーロッパが表示された作戦地図に浮かぶ
ホードとストライカーズの部隊マークに視線をやった。 - …撤収はできそう?
- アルマン枢機卿:
可能です。
- アルマン枢機卿:
順調にいけば、少なくとも夏になる前には戻れるものと予想されます。
- レモネードアルファ:
会議の日程を予定に入れておきます。
- だな。このまま無駄に待たせることはできない。
- 主人公:
- 後でエヴァが接触してくるかもしれないので、メッセージと通信中継器の
設置を指示し、他の事案を確認する。 - 主人公:
- 残りのほとんどは偵察と物資の報告だった……
やはり一番の案件は拠点化作業の方か…… - あれ!?
- レモネードアルファ:
旦那様?何か問題が……
- いや……大浴場の建設計画は破棄されたのか?
- 主人公:
- オルカ号は確かに大きいが、ゆっくりと入浴を楽しめる施設がない。
- 主人公:
- 大浴場の建設計画が進行中だと報告を聞いた時は結構楽しみだったのだが……
- レモネードアルファ:
それですか……ふふ、それはこちらをご覧ください。
- ……アクアランド?
- アルマン枢機卿:
当初の計画は陛下はもちろん、私たちも一緒に利用できる大規模な入浴施設を
作るというものでした。 - アルマン枢機卿:
ですが……他の方の意見をまとめた結果……
- 主人公:
- アルマンは俺に“アクアランド”の設計図と鳥瞰図、
そして内部インテリアのレイアウトなどを見せた。 - アルマン枢機卿:
大浴場はもちろん、プール、マッサージなど各種サービスを含む
大型レジャー施設として計画が変更されました。 - おお…
- 主人公:
- どこかで聞いたような名前だと思ったが、思い出した。
- 主人公:
- 確か、滅亡前に宝蓮たちが働いていたというレジャー施設の名前が
アクアランドだ。 - レモネードアルファ:
思ったより規模が大きくなりそうでアリスさんを筆頭に、近くの山を平坦に
しているところです。 - だから最近騒々しかったのか。
- アルマン枢機卿:
問題がなければ今年の夏までには完工し、サービスを開始する予定です。
- 主人公:
- アクアランドか……
- 主人公:
- 俺も楽しみだが、隊員たちも喜びそうだ。
- 楽しみだな……じゃあ次は―え?
- 主人公:
- 楽しみな気分を落ち着かせてパネルで他の事案を確認しようとすると、
アルファが俺と机の間に割り込んできた。 - レモネードアルファ:
ふふ。もうダメですよ、旦那様。
- え?何が?
- 主人公:
- 続いてアルマンが満面の笑みで時計を指差した。
- アルマン枢機卿:
退勤時間です、陛下♡