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Transcription
- 主人公:
- エイミーはスパイで、主にハニートラップを目的として生み出された。
- 主人公:
- 今俺たちの状況は真剣に子供を残すということが考えられる状況ではない、
だからエイミーもまだ本格的に俺を誘惑してきていないが…… - 主人公:
- 果たして本気を出したエイミーに俺はどこまで耐えられるのだろうか……?
- 主人公:
- なんかドキドキしてきた。
- 主人公:
- 時間通りに約束の場所に行くと、すでにエイミーが待っていた。
- 主人公:
- エイミーは俺を見ると笑いながら手を振った。
- ごめん、待った?
- エイミーレイザー:
大丈夫です。私が早く来ただけですから。
- どれくらい待った?
- エイミーレイザー:
そんなに待ってません。
- エイミーレイザー:
1時間くらいでしょうか?
- 本当にごめん!
- エイミーレイザー:
大丈夫ですって。もう一度言いますけど、私がダーリンに早く会いたくて
早めに来ちゃっただけなんですから。 - エイミーレイザー:
それに、待っている間も楽しかったです。
- エイミーレイザー:
こういう言葉があるじゃないですか。
- エイミーレイザー:
もしあなたが4時に来るのなら、ぼくは3時から嬉しくなってくるって。
- エイミーレイザー:
その言葉通り、あなたを待っている1時間、私はとても幸せでしたよ?
- 主人公:
- エイミーは俺の左腕に腕を絡めて言った。
- エイミーレイザー:
それに今からさらに……幸せになりますからね。
- 主人公:
- そう言って笑ってみせるエイミー。その笑顔に俺の心臓はトクンと跳ねた。
- 主人公:
- スタートからこんな調子で俺は大丈夫なのだろうか?
本気な誘惑が来た時に耐えられるのか分からない……。 - エイミーレイザー:
ふふ、今日一日よろしくお願いします。
- 主人公:
- エイミーと一緒にあちこち見て回っていると、
ゲームセンターの前を通りかかった。 - 主人公:
- ゲームセンターから聞こえる音を聞いて、胸が高鳴ってしまった。
昨日寝る前、スチールラインアーケードのいい装備構成が思い浮かんだのだ。 - 主人公:
- だが今はエイミーとのデート中……
- 主人公:
- エイミーがゲームに興味があれば話は別だが、俺の都合でエイミーを
ゲームセンターに連れていくのはダメな気がする。 - 主人公:
- う~……試したくてウズウズする……
- エイミーレイザー:
あの…ダーリン。
- ん?どうした?
- エイミーレイザー:
ゲームセンターに行ってみたいのですが、いいです?
- エイミーレイザー:
前からゲームセンターに行ってみたいと思っていたんですが、
なかなかそういう機会がなくて。 - エイミーレイザー:
ダーリンさえよければの話ですが……。
- 全然大丈夫!エイミーが行きたいんなら行こう!
- 主人公:
- 俺は心の中でガッツポーズをし、エイミーの手を掴んでゲームセンターに
入っていった。 - 主人公:
- そして、俺は迷うことなく最近よくお世話になっているゲーム機の
前に立った。 - 主人公:
- スチールラインアーケード。
- 主人公:
- しかし今さらだが、ゲームセンター初心者のエイミーにこのゲームは
マニアック過ぎるのでは……。 - エイミーレイザー:
これがスチールラインアーケードですか?
- え?知ってるの?
- エイミーレイザー:
トモがよく話していましたから。
- トモはトッププレイヤーの一人だよ。
- 主人公:
- 基本的な実力がトップレベルに仕上がっているのに、
次々と前代未聞で斬新な戦略を繰り出してくることで有名だ。 - 主人公:
- そのせいで勝率が下がることもよくあるが見る者を驚かせ楽しませている。
そういう意味では本当にいいプレイヤーだと思う。 - エイミーレイザー:
やってるところ見せてもらえますか?
- もちろん!
- 主人公:
- ゲーム機の前に座ると周りがガヤガヤし始めた。
- 主人公:
- 俺がオルカの司令官だからではない―
- 主人公:
- 俺がトッププレイヤーの一人であるが故の反応だ―
- 主人公:
- 自ずと自信が湧いてくる。しかも、エイミーがすぐ隣で見てくれている……
- 主人公:
- キャラクター選択画面で俺はメインキャラクターであるブラウニーを選んだ。
- 主人公:
- スタイリッシュだったり強力な攻撃はないが、基本に忠実なキャラクターだ。
- 主人公:
- キャラクターを選んだ後、そっと相手を確認した。
- T-2ブラウニー:
お~?勝利!司令官閣下が対戦相手っすか?
- 主人公:
- ブラウニーか……この勝負、なかなか気が抜けないな……
- 主人公:
- 実はこのブラウニーもスチールラインアーケードのトッププレイヤーの一人だ。
- 主人公:
- スチオンでは悪い意味で有名だったが……、グレムリンの特訓と
スチールラインアーケードという新しいタイトルに移行したことにより、 今全盛期を迎えていた。 - 主人公:
- プレイスタイルはダーティープレイ。
- 主人公:
- 相手のキャラに合わせてキャラを選択し、ズル賢い裏技を使ったり、
相手を挑発してミスを誘発し、相当勝率を上げている…… - 主人公:
- さすがに度が過ぎたせいで椅子を投げられたこともあるらしいが……
ただのデマであってほしい……。 - T-2ブラウニー:
ふむ……ブラウニーっすか……
- T-2ブラウニー:
では私はイフリートでいくっす!
- 主人公:
- くっ!案の定有利相性を選んできたか!
- 主人公:
- 俺が相手だろうと全く手加減する気はないらしい。
- 主人公:
- 階級など関係なく、ゲーマー対ゲーマーとして真剣勝負をする気のようだ。
- 主人公:
- その気概……良し!受けて立とう!!
- 主人公:
- 俺は体をほぐし、コントローラーを握った。
- エイミーレイザー:
頑張って、ダーリン。
- 主人公:
- エイミーの応援もある……!必ず……勝つ!!
- 主人公:
- 戦闘開始までのカウントダウンが始まった……。
- 主人公:
- 試合の序盤は無難に進行した。互いの位置が把握できず、
拠点を占領しボットを退治することでスコアを上げた。 - 主人公:
- しかし、中盤に差し掛かると、次第に互いの位置が明らかになり始め、
時折相手のイフリートとの戦闘が発生するようになった。 - 主人公:
- そして……
- ちぃ!序盤で積極的に攻めておけば……!
- 主人公:
- いつの間にか中央拠点を掌握した相手イフリートの砲撃を、
塹壕の中で一方的に受けるという状況に陥った…… - 主人公:
- しかし、塹壕にいても広域ダメージで俺のHPはどんどん削られていく……!
くそ!好き放題いたぶりやがって…… - T-2ブラウニー:
うははwwwwブラウニーみたいな雑魚使うから負けるんっすよ!閣下www
- 主人公:
- こいつ……!有利キャラ選んだくせに……俺は一応司令官だぞ……!!
しかもゲームとはいえ自分のことをよくそこまで酷く言えるな。 - ほんとにお前楽しそうにゲームするな!
- 主人公:
- しかし、ブラウニーの言葉通り、俺のHPは残りわずか。
このままだと何もできずに塹壕の中で死んでしまう。 - 主人公:
- ゲーマーとしての最大の賛辞を送りつつ、
この状況を打開する方法を探していると…… - エイミーレイザー:
ダーリン。ここに行ってみたらどうですか?
- 主人公:
- エイミーが画面上の“ある場所”を指し示した。
- 主人公:
- その場所というのは平地の上にポツンとある岩の上だった。
- 主人公:
- 高台というわけでもなく、遮蔽物としても最悪の場所であったため、
思わず否定的な言葉が出そうになった。 - 主人公:
- しかし、俺のゲーマーとしての勘は、その場所こそ逆転の鍵だと言っていた!
- 主人公:
- そして、俺はエイミーを信じている!
- 主人公:
- だから俺は迷うことなく塹壕から飛び出した!
- T-2ブラウニー:
はははははwwwww何してんすか~wwww諦めたっすか?
- 主人公:
- イフリートの砲撃が俺の方に向かって飛んできた。
- 主人公:
- しかし、想定内の動きだ!!俺はすぐに90度方向を変え、
エイミーが指定した岩に向かって走っていった! - 主人公:
- 砲撃はさっきまで走っていた方向に落ち、再装填している間に
俺は目標の岩に到着! - 主人公:
- 岩の上に登る。すると中央陣地の防壁にわずかな隙間が
あることに気が付いた……そして、そこから…… - 主人公:
- イフリートの頭が見えた!
- 主人公:
- イフリートは距離が遠すぎて点にしか見えなかったが、
こちらを向いて迫撃砲を発射している。 - 主人公:
- 俺は呼吸を整え、狙いを定める……、そして射撃ボタンを押した。
- 主人公:
- その結果……
- T-2ブラウニー:
なんすか!?どうして私が死ぬんすか!?バグじゃないっすか!?
- 主人公:
- 俺は勝利した。
- 主人公:
- 周囲から歓声を浴びながら俺は熱い息を吐き出した……。
- エイミーレイザー:
すごい、勝てましたね。ダーリン。
- 主人公:
- 今回の勝利の女神がそう言いながら近づいてくると、
俺は嬉しさのあまりエイミーを抱きしめた! - エイミーレイザー:
ダ、ダーリン!?
- 主人公:
- エイミーは少し慌てたが……
- エイミーレイザー:
ふふ。
- 主人公:
- すぐに俺に腕を回して抱き合った。
- 主人公:
もう一回勝負するっす!
- 主人公:
- 負けたのが悔しいのか、ブラウニーは鼻息を荒くして俺たちに近づいてきた。
- 主人公:
- この負けん気があるからこそスチールラインアーケードの強者として
成長できたんだろう。 - 主人公:
- 俺がそれに返事をしようとすると……
- T-3レプリコン:
勝利!
- 主人公:
- レプリコンが俺たちのところにやってきて敬礼した。
- T-3レプリコン:
申し訳ございません、司令官閣下。
ブラウニーを連れていってもよろしいでしょうか? - あ、うん。もちろん。
- T-3レプリコン:
ありがとうございます、閣下。行きましょう、ブラウニー。
- T-2ブラウニー:
もう一回だけ!もう一回だけお願いっす!
閣下に負けたままじゃ帰りたくないっす~! - T-3レプリコン:
うるさい!シャキシャキ歩きなさい!だいたい閣下に失礼でしょう!
- 主人公:
- ブラウニーはレプリコンにズルズル引きずられながら俺に向かって叫んだ。
- T-2ブラウニー:
これで勝ったと思ったら大間違いっすよぉぉ!!
- 主人公:
- するとそんなブラウニーにレプリコンが耳打ちする。
- T-3レプリコン:
インペット曹長があなたを血眼で探してて、今、イフリート伍長が
必死に時間を稼いでいます。 - T-3レプリコン:
野戦陣地の構築装備、放置したのあなたですよね?
- 主人公:
- ……俺は何も聞かなかったことにした。
- 主人公:
- たぶん、エイミーも何も聞かなかったと思う……
- 主人公:
- エイミーも苦笑いをしているからきっとそうだ……。
- エイミーレイザー:
ゲームセンターという場所はとても楽しいですね。
- エイミーレイザー:
次は何をしましょう?ダーリン。