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Transcription
- 主人公:
- 予定より20分早く約束の場所に到着すると……
- エンジェル:
……
- 主人公:
- 小さな天使が俺のことを待っていた。
- 主人公:
- エンジェルの服装はいつもと違っていた。
- 主人公:
- 普段は光に仕えるため、教団の布をまとっているが、
今日は彼女の魅力を引き立たせる清楚な服を着ていた。 - 主人公:
- 他でもない、俺に見せるために。
- 主人公:
- そう思うと、俺の胸は自然と高鳴った。
- 主人公:
- 俺がエンジェルに目を奪われていると、エンジェルは俺を見つけて
急いで駆け寄って来た。 - エンジェル:
救援者様!
- ごめん、待たせた。
- エンジェル:
いいえ、僕も今来たところです。それにまだ約束の時間にもなっていませんよ。
- 早く会いたかったからね。早く来て正解だった。
- エンジェル:
えへへ……!ぼ、僕も同じです……。
- 今日のその服、すごく可愛いしよく似合ってるよ。
- エンジェル:
ありがとうございます!
実は数日前からアザゼル様たちが色々と協力してくださったんです! 皆さんも救援者様のそのお言葉を聞いたなら…………え? - どうした?
- エンジェル:
どうしてあの方たちの……感情が……
- あの方たち?
- エンジェル:
あ、いえ。なんでもありません。
- アザゼル:
ふぅ、見つかるところでしたね。
- サラカエル:
あまり近づけんな。
- アザゼル:
そうですね。気を付けましょう。
- アザゼル:
でも先程の会話、聞きましたか?
- アザゼル:
付き合い始めのカップル特有のあのぎこちなさとトキメキが混在する
ラブラブな会話…… - アザゼル:
本当に愛くるしいですね~?
- アザゼル:
ですが、伴侶がエンジェルを称賛する時の語彙が物足りない感じがして、
少し残念です。70点といったところでしょうか。 - アザゼル:
スズランのように清楚だとか、守ってあげたくなるほどに愛らしいとか、
どこかの国のお姫様みたいだとか、そういう顔が真っ赤になるような褒め言葉が あってもよかったと思います。そう思いません? - サラカエル:
……お、おう、やけに語るな……
- アザゼル:
え?
- サラカエル:
あまりにも具体的じゃないか。
- サラカエル:
そういえば……この前、お前の部屋で聖書ではない本があった気がするな……
- サラカエル:
アザゼル、まさかお前は教団の天使でありながら、教団以外の教えを
学んでいるのではないだろうな!? - アザゼル:
そ、そんな!誤解です!
- アザゼル:
ただの恋愛小説です!
- サラカエル:
恋愛小説?
- アザゼル:
あ……
- アザゼル:
で、ですから!
- アザゼル:
光は愛ですべてを包み込んでくれる存在。
- アザゼル:
そして、伴侶は光の代理人として私たちを愛してくださいます。
- アザゼル:
私も伴侶からその恩寵を受け、愛について知ることができましたが、
まだまだ知らないことがあります。 - アザゼル:
ですが、伴侶は大変お忙しいお方です。私たちばかりが祝福を受けるのは、
伴侶の博愛の心を冒涜することになります。 - アザゼル:
ですから、私は愛についてさらに理解を深めるため、
恋愛小説を読むという選択をしたまでです。 - アザゼル:
け、決して私的な理由で読んでいるわけではありません!
- サラカエル:
……
- サラカエル:
お前の考えはよく分かった。
- サラカエル:
審判者には断固たる姿勢と公正さが求められる。
- サラカエル:
お前を罰することも、身の潔白を信じてやることも、
まずはお前の主張が正しいかどうかを判断した後で行うことにする。 - サラカエル:
よって、アザゼルよ。
- サラカエル:
その書物を私にも見せるのだ。
- アザゼル:
ふふふ。もちろんです。
- アザゼル:
私のお勧めはミューズさんが作曲するときによく参考にすると言っていた……
- サラカエル:
待て、アザゼル。
- アザゼル:
はい?
- サラカエル:
あの二人はどこに行った?
- アザゼル:
えぇと……あれ?どこって……
- サラカエル:
しまった…!
- サラカエル:
早く追いかけるぞ!
- アザゼル:
待ってください、サラカエル!