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Transcription
- T-60ブルガサリ:
それは司令官が悪いわね。
- 俺が!?
- T-60ブルガサリ:
うん。みんな、司令官を心配してやってたことなんだからさ。
- T-60ブルガサリ:
なのにサーバーまでハッキングして働こうとしてたなんて、怒られて当然でしょ。
- 違う、俺は悪くない。
- T-60ブルガサリ:
そうだっけ?ハッキングって悪い事じゃないんだ?
- ……
- 主人公:
- 俺が沈黙で返すと、ブルガサリはくすりと笑った。
- T-60ブルガサリ:
司令官が仕事が好きなのは知ってる。
- T-60ブルガサリ:
でも休む時はしっかり休むから、ちゃんと働けるんでしょ?
それに、いつまでも司令官一人に負担をかけさせるわけにはいかないわ。 - それは…まぁ……
- T-60ブルガサリ:
他の子に負担をかけるくらいなら、自分一人でやってしまおうってのは分かる。
- T-60ブルガサリ:
でも私含め、みんなが申し訳なく思ってることも考えてあげなきゃ。
ありがたいのも度が過ぎると罪悪感しか残らないのよ? - そこまでは考えてなかった。
- T-60ブルガサリ:
やっぱり。
- 主人公:
- ブルガサリの話を頭の中で咀嚼しながら、とりあえずストローを口に咥えた。
- 主人公:
- すると向かい側に座っていたブルガサリもストローを咥える……
- う~ん……
- T-60ブルガサリ:
何してるの?飲まないの?
- いや……
- 主人公:
- ブルガサリと俺の間にあるグラスには特殊なストローがささっている……
- 主人公:
- ハートの形をしたカップルストローという代物なのだが、
吸い口の長さがあまりにも短く同時に飲もうとすると、 お互いの息が当たるほど顔が近づくことになるのだ……。 - なんか、その…バカップルみたいで恥ずかしいというか。
- T-60ブルガサリ:
え?今さら?デートなんだから、こういうことするのなんて分かってたでしょ?
- それはそうだけど。
- T-60ブルガサリ:
だったら楽しまなきゃ。野暮ったいこと言わない言わない。
- T-60ブルガサリ:
ほらほら。一緒に飲も。
- T-60ブルガサリ:
……
- 主人公:
- ドリンクを飲みながらふと顔を上げると、ブルガサリが微笑んでいた。
- どうした?
- T-60ブルガサリ:
やっぱり司令官ってカッコイイなって思って。
- T-60ブルガサリ:
今日は私が独り占めできるんだって思ったら……
- T-60ブルガサリ:
ちょっと嬉しくなっちゃった。
- 主人公:
- 何気なしに言ったつもりかもしれないが、俺は突然の不意打ちに
固まってしまった。 - 主人公:
- 何て返そうか。逆に恥ずかしくさせる?それとも沈黙を通すか……
- 主人公:
- 慌てて考えていると、いつの間にかドリンクを飲み干してしまって
グラスから「ズズズ……」と音がしていた。 - ごめん、飲んじゃった…何か注文する?
- T-60ブルガサリ:
ううん、もう大丈夫。
- T-60ブルガサリ:
ブランチも食べたし、ドーナツもテイクアウト用に包んでもらったし……
- T-60ブルガサリ:
そんじゃ、司令官を私好みにコーディネートしなくちゃ!
- コーディネート…
- 主人公:
- 俺が着替えたところでブルガサリが楽しいとは思えないんだが……
ブルガサリが服を買った方が楽しめるんじゃないか? - 主人公:
- そう考えていると、ブルガサリは俺の鼻先を指でちょんと突いた。
- T-60ブルガサリ:
禁止。
- 何が?
- T-60ブルガサリ:
このデートは私の言う通りにすること。
- T-60ブルガサリ:
どうせ私が楽しめてるのかどうか悩んでるんでしょ?そういうの禁止!
- T-60ブルガサリ:
分かった?
- T-60ブルガサリ:
ふむ……
- T-60ブルガサリ:
やっぱりモデルがいいからかしら?何着てもよく似合うのね。
- そっか。よかった。
- 主人公:
- やっと終わった……と溜め息を吐こうとしたら、
ブルガサリは別の服を持ってきた。 - T-60ブルガサリ:
次はこれを着てみて。
- …ちょっと休憩しない?
- T-60ブルガサリ:
なんで?もう疲れた?
- その、精神的に……
- 主人公:
- ブルガサリと服屋に着てもう数時間が経っていた。
- 主人公:
- 服を着替えるだけだから楽勝だと思っていたら、
ブルガサリはカートに大量の服を載せてやって来たのだ。 持ってくる時、カートのタイヤが悲鳴をあげていた…… - まだこんなにあるのか……
- 主人公:
- この前来た時は男性服なんて一着もなかったはずなのに……どういうことだ?
- 何でこんなに服があるんだ?
- T-60ブルガサリ:
服屋に服があるのは当然でしょ。
- この前来たときは女性服しかなかったのに。
- オードリー・ドリームウィーバー:
オフコース。確かにそうでしたわね。
- 宝蓮:
あの時は先生も私もちょっと忙しかったものでして~。
こんにちは、お兄さ~ん - オードリーと宝蓮?
- 主人公:
- 二人はアクアランドのインテリアを担当していて忙しいはず……
- アクアランドの方はもう終わったのか?
- 宝蓮:
えへへ!それならもちろん!
あっ、このネイルのキラキラ見えます?綺麗ですよね~! - 宝蓮:
このキラキラくらい残ってます………
- オードリー・ドリームウィーバー:
真の美を追求するというのは、いつも楽しいのですが……
今回は私たちの本業とは少々違いまして、 - オードリー・ドリームウィーバー:
サムタイム、こうして本業に戻ってストレスを発散……
あっ、いえ、自己実現をしているのですわ。 - オードリー・ドリームウィーバー:
それはそうと、ふ~ん…
- 宝蓮:
ワァ……
- T-60ブルガサリ:
さすがね。やっぱり分かる?
- オードリー・ドリームウィーバー:
やはりそうですか?他の方なら分かりませんが……
- 宝蓮:
センスがいい方ならすぐに分かると思いますよ~?
- 何のこと?
- T-60ブルガサリ:
司令官を私好みにコーディネートするって言ったでしょ?
- T-60ブルガサリ:
今の司令官の格好、一目見ただけで私がコーディネートしたって分かるはずよ。
- そうか?
- T-60ブルガサリ:
そうだ。今司令官が着てるやつのオーバーサイズなのはない?
- T-60ブルガサリ:
それから髪は……パーマをかけたらもっとカッコイイかも!
ここに分け目を入れて。できそう? - 宝蓮:
そんなの朝飯前ですよ~お任せください!さぁ、お兄さん、こちらへどうぞ~
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ~ん、どんなファッションをお望みなのか分かった気がしますわ。
こちらのコーナーへどうぞ。 - 主人公:
- そうしてブルガサリのリクエスト通り、宝蓮は俺の髪型を整え、
オードリーは新しい服を作り始めた。 - 主人公:
- 服屋を出たのはそれから1時間後だ。