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Transcription
- T-60ブルガサリ:
じゃあ、次は……
- ちょっと待って……
- 主人公:
- 次の店に向かおうとするブルガサリの手を引き止めた。
- ちょっと…外を歩かない?
- 主人公:
- ブルガサリと一緒にショッピングするのは楽しい。それは認める。
- 主人公:
- でも、楽しい時間も果てしなく続けば苦しみに変わっていく……
- 主人公:
- ショッピングが終わると次のショッピングが、
そして、そのショッピングが終わるとまた次のショッピング…… - 主人公:
- 果てしなく繰り返されるサイクル……流石の俺も精神的に疲れてきた……
- T-60ブルガサリ:
ええ~?もう疲れたの?
- 正直に言うと…はい。
- T-60ブルガサリ:
ふ~ん……まぁ確かにちょっとショッピングし過ぎたのは事実かもね。
- T-60ブルガサリ:
お店ももうすぐ閉まっちゃうし、司令官の言う通りちょっと歩こっか。
- ……!
- T-60ブルガサリ:
でもその前に……
- T-60ブルガサリ:
さっき気になった服があったんだよね。だから、それだけもう一回見に行こ。
いいでしょ? - ……
- T-60ブルガサリ:
いいでしょ?
- ……行こう。
- 主人公:
- 笑顔で確認してくるブルガサリに弱々しく頷いた……
- T-60ブルガサリ:
司令官はここで待ってて。
- 主人公:
- 宝蓮とオードリーの服屋に到着すると、ブルガサリは繋いでいた手を離して
店の前で俺を待たせた。 - え?一緒に……
- T-60ブルガサリ:
試着したらすぐに戻ってくるから、待ってて。
- T-60ブルガサリ:
司令官が試着中に入ってくるかもしれないじゃん。
- そんなことしないよ。
- T-60ブルガサリ:
本当?
- 当たり前だろ。
- T-60ブルガサリ:
この前シャワー中に入ってきたのは誰だったかしら?
- うっ…!
- T-60ブルガサリ:
絶対入ってこないでって言ったのに、平気な顔してさ……
- T-60ブルガサリ:
誰だったっけ?えっと思い出せないわ。司令官分かる?
- 主人公:
- とりあえず言い訳をしようとしたが、ブルガサリの目は割と本気だったので
素直に謝ることにした。 - すみませんでした……
- T-60ブルガサリ:
おとなしく待ってて。
- T-60ブルガサリ:
試着するだけだから。いい子にしてて。
- 主人公:
- そう言うとブルガサリは店の中に入っていった。
俺は近くのベンチに座り、隣に買い物袋を置いた。 - 主人公:
- 俺が買ったものも少しあるが、ほとんどがブルガサリが自分で買ったものだ。
そして…… - 主人公:
- 自分のために買ったものではなく、俺のために買ったものがほとんどだった……
- 主人公:
- 俺が支払おうとすると、ブルガサリが割り込んできて
「今日は自分が全部出す」と言って止めてきた。 - 主人公:
- 「好きな人のために払ってあげられるのが幸せなんだ」と話している時の
ブルガサリは良い笑顔をしていた。 ということは俺も好きな人のために…… - …こっそり会計を済ませておくか。
- オードリー・ドリームウィーバー:
アンビューティフル。美しくありませんわ。
- オードリー?
- オードリー・ドリームウィーバー:
今日はお疲れ様ですわね、司令官。
- オードリー・ドリームウィーバー:
これでもう5回目のご来店です。大丈夫ですか?
- 肉体的にはなんともないんだけど…
- 宝蓮:
へへへ~。精神的に疲れますよね。
- 宝蓮:
女の子でもショッピングが苦手な人もいますから。
お兄さんの気持ちも分かりますよ~ - そもそも俺は慣れてないからな……
- オードリー・ドリームウィーバー:
それにブルガサリさんがいつもよりハイテンションですしね。嬉しいんですよ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
昨日ここに来て、明日は営業するのか、男性服はどんなものがあるのか、
確認しに来てましたもの。 - 宝蓮:
ですから、今日一日くらいはブルガサリさんの言う通りに
してあげましょ?お兄さん。 - オードリー・ドリームウィーバー:
それが彼女のためだと思いますわ。
- う~……協同攻撃は反則だろ。
- 主人公:
- 頭をぽりぽり掻きながら話題を変えた。
- 店にいなくていいの?
- 宝蓮:
もうすぐ閉店なのでお二人が最後のお客様で~す!
- オードリー・ドリームウィーバー:
泥棒なんかいませんし、埃が入らないようドアを閉めておけば問題ありませんわ。
- ところでブルガサリは何を試着してるの?
- 主人公:
- ブルガサリが外で待ってろと言うから、どんな服なのか気になって聞くと、
宝蓮とオードリーは微妙な表情を浮かべた。 - 宝蓮:
私たちの口から説明するのはちょっと……
- オードリー・ドリームウィーバー:
後でご自身で確認された方がいいと思いますわ、司令官。
- 一体どんな服なんだ…
- T-60ブルガサリ:
ったあああああ!
- ブルガサリ!?
- 主人公:
- 俺は店の中に飛び込んだ。
- どうした!
- 宝蓮:
あっ、待って!お兄さ…ん……
- オードリー・ドリームウィーバー:
あぁ~
- オードリー・ドリームウィーバー:
これはしばらく閉店できませんわね……。
- 主人公:
- 悲鳴が聞こえた試着室を開けてみると、そこには……
- 大丈…ぶ…。……!?
- T-60ブルガサリ:
いった~!足の小指ぶつけたぁぁぁ……
- T-60ブルガサリ:
この服、マジで背中丸見え……外では絶対着れないわね。
- T-60ブルガサリ:
それに横も……司令官がその気になったら……
- T-60ブルガサリ:
……
- T-60ブルガサリ:
2人きりの時なら……、たまになら着てあげてもいいかな……。
- T-60ブルガサリ:
司令官が元気ない時に見せるくらいがちょうどいいわね。
元気な時に司令官に見せたら…… - 見せたら?
- T-60ブルガサリ:
え?
- T-60ブルガサリ:
ば…バカ!!いつ入ってきたの、司令官!
- 悲鳴が聞こえたから心配になって。
- T-60ブルガサリ:
入ってこないでって言ったのに!また約束破ったわね!
- それよりその服。
- 主人公:
- ブルガサリは顔を真っ赤にして抗議しているが、
そんなこと頭に入ってこなかった。 - さっきのセーターと似てる…。
- T-60ブルガサリ:
これは…その…
- T-60ブルガサリ:
もういいから早く閉めてよ!!早く!
- 分かった。
- 主人公:
- ブルガサリの言う通りドアを閉めた。
- 主人公:
- 試着室の中から。
- T-60ブルガサリ:
な!何考えてるの!?なんで入ってくるのよ!?
- ……
- T-60ブルガサリ:
さっきの目!すごくエッチだったわ!今すぐ出ないと大声出すわよ!
- 本当に?
- T-60ブルガサリ:
ほ、本当よ!同じこと言わせないで。警告よ。
- T-60ブルガサリ:
そ、それ以上近づいたら……!ダメなんだから……
- T-60ブルガサリ:
あっ……!ダメだって……
- T-60ブルガサリ:
声聞こえちゃうでしょ……バカ……!
- 宝蓮:
……
- オードリー・ドリームウィーバー:
……
- 宝蓮:
どうしましょう、先生?
- オードリー・ドリームウィーバー:
先に帰っているとメモを書いておきましょう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
中に入って一緒に楽しむのもアリですが……
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、今回は独り占めしたいでしょうし。